からだの特徴
眼
真横にあるガーの眼も同じようなことが言えると思います。 給餌の際も眼で判断する事が多いようで、以前飼育していた片眼のガーも失っていた側から泳いでくる生餌には、見向きせず、気が付くことが少なかったように感じられました。 |
背ビレ・臀ビレ
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尾ヒレ
ガーの異尾 |
初期の条鰭綱の化石 Paramblypterus sp. より進化した硬骨魚類の中で浮力調節器官のウキブクロを持つ条鰭綱 真骨魚では、 速く泳ぐための原動力として、脊椎を中心に鰭条だけで構成した現在多くの魚類で見られるシンプルな上下対称形の正尾になりました。 初期の条鰭綱の化石を観察すると、正尾のように見えますが脊椎が尾ヒレ上葉まで延長していることが確認できます。 |
たまご
ガーは直径4㎜ほどの付着卵を産みます。一般的に、浮遊卵に比べ 付着卵は大きなサイズで産卵数が少ないことが知られています。 淡水域は海水域より狙われる危険性や、孵化した仔魚の餌が少ないことから、より大きな卵と大きな仔魚が孵化する傾向があります。 卵の大小は仔魚の生き残りに強く影響し、大きな卵から孵化すれば仔魚の体サイズも大きくなり、飢餓耐性にも強く、同一で孵化した中で上位に立てることから生き残る確率が高くなります。 しかし、大きい卵のデメリットは孵化までの生存率が低い事らしいです。 ガーの卵は多くの条鰭綱より栄養価が高く、孵化する仔魚は多くの栄養を取ることができるため、飢餓耐性に強く、仔魚の時期の生存率は高いようです。 |
肺 (ウキブクロ)
しかし、冬期など低水温の環境では何割かはエラ呼吸を行うように酸素摂取は肺に100%依存しておらず、種属によっても依存率の違いがあります。 やがて暖かな気温と共に水温も上昇するにつれ、肺による酸素摂取の割合が急増し約25~75%まで増加します。 生命が生まれた海水域から大陸内部の淡水域へ移り住んだ硬骨魚の祖先は、常に安定した広大な海水と異なり、干潮の影響や気候環境によって溶存酸素量が激変する事態を克服する必要がありました。 活発に泳ぐための体構造を手に入れても、遊泳に使う筋肉でより多くの酸素量を必要とします。 大気の酸素濃度は溶存酸素より30倍近くあり、直接吸い込めばより多くの酸素が取り込むことができます。 こうやって淡水域での少ない溶存酸素を補ううち、エラの後ろ付近にある消化管の一部に突起ができてきました。 ここに毛細血管を張り巡らしたことで酸素吸収量が増え、次第に大きく膨らむ袋状のものへと変化していきました。 このようにできあがった肺で体内へ酸素を取り込みますが、排出される二酸化炭素は水に溶け込みやすいことから、ほぼエラから排出しています。 |
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