『恋は雨上がりのように』渡部紗弓&平田広明が語る、“壁にぶち当たった経験”とは
人気コミック『恋は雨上がりのように』が、テレビアニメとなって登場する。女子高生・橘あきらと、冴えないファミレス店長の近藤正己が織り成す、ピュアで真っ直ぐな純愛物語だ。そこで、あきら役に抜擢となった渡部紗弓と、近藤役の平田広明を直撃。立ち止まった人たちの再生物語でもある本作。彼らにとっての“壁にぶち当たった経験”を聞いた。
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陸上部のエースだったが、怪我で走ることをやめてしまったあきらと、彼女から思いを寄せられる近藤を演じる2人。本作がテレビアニメ初主演となる渡部は「オーディションを受けて、“決まりました”と聞いたときはびっくりして、ちょっと泣きそうになりました」と述懐。「3日くらいは喜んだのですが、それ以降は緊張やプレッシャーが大きくなっています」。
平田は、“ダメ店長”と聞いて「まあそうでしょう」と思ったそう。「僕にお話をいただいたということは、白馬に乗ったお兄様なイメージではないだろうと。“ダメ店長”がかわいらしい女の子に好かれるってどんな話なんだろうと、先が気になりました」と大いに興味をそそられたと話す。
オーディションでは「自然にやってほしい」との言葉をもらったという渡部。「私はナレーションのお仕事が多いのですが、“自然に読んでほしい”と演出を受けることも多いので、そこにあきららしさをプラスしてみようと思いました。アニメのお仕事で“自然にやってほしい”と言われたのは初めてだったので、“ご縁のある作品になるかもしれない”と思いました」。
すると平田は「“自然にやって”と言われるのは、実はとても難しいんです。普通や自然って、その人それぞれ感じ方が違いますから。脚本を読むと設定がとてもリアルなので、僕も“これは大変だな”と思いました」と普通の人を演じる難しさを吐露。「監督とは以前に『宇宙兄弟』でご一緒させていただいて、“平田は普通の人だから、近藤役に”と思ってくれたのかもしれません。『宇宙兄弟』の南波六太もある面では普通の人ですが、近藤はもっと普通の日常を暮らしている。そういった意味では、今までで一番難しい役かもしれません」。