最新シングル『風に吹かれても』は「(デビュー曲『サイレントマジョリティー』から)すべて繋がってるなって思う」と語った彼女。続いて少し遡り、今年の夏ツアーのファイナルの話に。
*こちらは2018年1月1日(月)0時までの期間限定配信となります。
——実はボク、今年の夏ツアーのファイナル、幕張メッセを見に行かせていただいたんですけど。
平手 ありがとうございます。
——ダブルアンコールが壮絶で。
平手 あー(笑)、見てしまいましたか 。
——はい、見てしまいました(笑)。幕張を見ていない読者に説明をしますと、 8月30日に幕張メッセ(国際展示場・4 〜6ホール)で、欅坂46はツアーファイナルを迎えました。その際のダブルアンコールで平手さんはご自分のソロ曲『自分の棺』を初披露。そしてそのラストは『不協和音』だったのですが、その2曲の演出がとても壮絶なもので、ファンの中で大きな話題となったのです。
平手 あの......SJさん、ファッション誌なのに、大丈夫ですか? こういう話をしちゃって?
——大丈夫です!(笑) 今回のインタビューは、ある意味、平手さんの〝現在地〟に迫りたいと思っているので。......まず、 ダブルアンコール1曲目の『自分の棺』 ですが、ギターを抱えた平手さんがステージ端から登場して、歌いながらフラフラと中央に移動。いくつもの燃える炎の柱の中央で、真っ赤な光の中で歌いきるという演出でした。
平手 はい(笑)。
——『自分の棺』という曲ですが、歌詞もすごい。「世の中のすべてを憎んでいるけれど、自分への嫌悪感が一番強くて。愛や夢に期待なんかしてしまった罪人の自分は消えてしまおう、自分の棺を用意しよう。 一人きりで地獄に堕ちろ」という曲じゃないですか。アイドルに歌わせる曲じゃないですよ。
平手 ふふふ(笑)。
——......個人的な話で申し訳ないんですが、ボク自身、中学時代、世の中が許せなくて、でも自分が一番嫌いで、一度、自分の墓を作ったことがあるんですよ。今こうやって話すと、かなりアレなんですけど。 そのことを思いだしてしまって。
平手 ......でも、なんかわかります。そういう気持ち。
——本当ですか? でも中学時代のボクみたいな、今、そういう気持ちの中で戦っているファンも多いと思うんですよね。ちなみに最初に『自分の棺』の歌詞を見たとき、どう思われました?
平手 一番最初に歌詞を見たときは〝棺〟って 文字が読めなかったんです(笑)。ディレクターの方が「“ひつぎ”だよ」って教えてくれたんですけど〝執事〟だと思って。『自分の執事』が死んじゃう曲? って思っちゃいました......。
ーーまさかの!(笑)
平手 で、「棺桶のことだよ」って教わって。『あぁ、そうなんだ』って(笑)。でもそれで改めて歌詞を見たら......なんかびっくりで。「私っぽいな」って思いました。でもどう歌えばいいんだろう? って思ってたら、ディレクターさんが「じゃあ、魂が出たら終わろうね」って言うんです。「へ? 魂出たら死んじゃうけど......」って......。
——でも、秋元康総合プロデューサーもすごい曲を投げてきますよね。そんなとんでもない『自分の棺』をダブルアンコールで初披露したわけで。
平手友梨奈 2001年6月25日生まれ、愛知県出身。アイドルグループ「欅坂46」のメンバーとして、2016年4月のCDデビュー以降、シングル5作連続でセンターを務める。
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