「情熱大陸20周年記念スペシャル」がやったチャレンジ

福岡元啓(ふくおか・もとひろ)1974年東京都出身。早稲田大学法学部卒業後1998年毎日放送入社。ラジオ局ディレクターとして『MBSヤングタウン』を制作後、報道局へ配属。神戸支局・大阪府警サブキャップ等を担当、街頭募金の詐欺集団を追った「追跡!謎の募金集団」や、日本百貨店協会が物産展の基準作りをするきっかけとなった「北海道物産展の偽業者を暴く」特集がギャラクシー賞に選出され、『TBS報道特集』など制作の後、2006年東京支社へ転勤。2010年秋より『情熱大陸』5代目プロデューサーに就任し、東日本大震災直後のラジオパーソナリティを追った「小島慶子篇(2011年4月放送)」、番組初の生放送に挑戦した「石巻日日新聞篇(2011年9月放送)」でギャラクシー月間賞。水中表現家の「二木あい篇(2012年10月放送)」でドイツ・ワールドメディアフェスティバル金賞受賞。2014年「猪子寿之編」ニューヨークフェスティバル入賞。

福岡 流行っているラーメン屋は、小さく味を変えているというのは、良く聞かれる話ですが、それと同じかなと思います。
ただ小さな革命だけでなく、年に1、2本はあえて意識して大きなチャレンジはやってきてもいるんです。
そうしないと色んな違う目線も探れませんから。12月17日に放送される「情熱大陸20周年記念スペシャル」も、だいぶ変わった取組みをしています。

佐々木 どういう取組みなんですか?

福岡 世界一のクリスマスツリーを目指し、神戸港のメリケンパークへの史上最大の巨木輸送に挑むプラントハンター西畠清順さんを追っかけるという1時間のスペシャル番組なんですが。
葉加瀬太郎さんにはわざわざ現地の神戸港に行っていただいて、そこでオープニングと、エンディングをライブで生演奏していただきます。
その生の部分にもナレーションを入れたいので、窪田等さんにもクリスマスツリーのそばにも来ていただいて、ライブでナレーションをしていただくんです。

佐々木 凄いですね。でも事前に話しちゃっていいんですか?(笑)

福岡 今回の主人公の西畠清順さんも、テーマ曲を演奏する葉加瀬太郎さんも、ナレーションの窪田等さんも、情熱大陸を構成する三要素が、すべて生で一堂に会するという試みです。
これは、小さくないチャレンジかと思います。

佐々木 それはドキドキしますね。葉加瀬太郎さんも窪田等さんも完璧な演奏、ナレーションをされるとは思いますが、生だと何が起こるかわからないですものね。

福岡 実は、葉加瀬太郎さんには、2011年にも生放送をお願いしたことがありました。震災にあった石巻日日新聞社の方々を取り上げた回だったんですが、ロンドンにいた葉加瀬太郎さんには生演奏していただいて、窪田等さんには毎日放送のスタジオからナレーションをしていただくという生放送でした。
ただ、どうしても三元中継だったので距離感があったんですが、今回はすべてインクルードで現地から生放送をします。

佐々木 それは面白いですね。窪田等さんの声は、誰もが知っていると思うんですが、窪田等さんの顔ってあまり知っている方いないと思うんですよね。

福岡 その辺はいまどういう演出にするかスタッフと相談中なんです。

佐々木 それは楽しみです。

福岡 楽しみにしていてください。


『情熱大陸』20年記念1時間スペシャル!世界一のクリスマスツリーを目指し巨木輸送に挑むプラントハンターに完全密着!! 
放送当日は現地から葉加瀬太郎が「あの楽曲」を生演奏。

12月17日に放送される『情熱大陸』20年記念1時間スペシャルでは、世界一のクリスマスツリーを目指し巨木輸送に挑むプラントハンターに完全密着!!

 『情熱大陸』は、1998年4月の放送開始から今年で20年目を迎えたことを記念し、12月17日に1時間スペシャル番組を放送。
 密着しているのは、世界各国を巡って貴重な植物を採集するプラントハンターの西畠清順。富山県の山奥に生えいていた1本のあすなろの巨木を探し出し、陸海の超大規模輸送を経て神戸・メリケンパークに世界一のクリスマスツリーを立てるプロジェクトを追った。
 高さ30メートルにもおよぶ樹高は、かの有名な米・ニューヨークのロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリーをゆうに超えるサイズ。巨大な重機を使っての掘り取りから新幹線を運ぶ際に使われる特殊トレーラーでの陸上輸送、日本近海約1000キロもの海上輸送…前代未聞、桁違いのスケールで展開される。
 さらに、番組20年を記念して葉加瀬太郎がオープニング曲「情熱大陸」とエンディング曲「エトピリカ」の20年特別バージョンを神戸から生演奏。ナレーターの窪田等も現地から一部生ナレーションをお届けする。

[放送日時] 2017/12/17 23:25~24:25