出会いの機会が増える春は、緊張する場面が多くて余分な力が入ったり、気温の変動が大きくて体に負担がかかったり、心身ともに疲れがたまりやすい季節です。その緊張がすっかり定着してしまってカラダが悲鳴をあげていませんか? 今回は、どこでも簡単に誰にも分からないでこっそりできる、“過緊張を和らげる”ツボ押しをご紹介します。
■「過緊張」ってどんな状態?
「毎朝目覚まし時計が鳴る前に起きてしまう」という方はいませんか? 一見規則正しい生活習慣のように思えますが、実はこれは寝ている間も体が緊張し、いわゆる「過緊張」の状態にあるためにぐっすりと安眠が出来なくなっているという証拠なんです。寝付けない、途中で目が覚める、といった睡眠障害も同じです。
■肩こりやダルさ、冷えも過緊張が原因かも!?
また、肩こり、頭痛、体のだるさを感じていたり、ほてりや冷えの症状も、もしかしたら過緊張からくる症状かもしれませんよ! これらの症状は自律神経バランスが崩れ、「交感神経優位」な状態が不自然に長く続いてしまっていることが原因だったりします。
<自律神経ってよく聞くけど…結局何ナノ?>
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つから成り立っています。
●交感神経…日中優位になり、体や心を緊張させ活動モードにします
●副交感神経…夕方から夜にかけて優位となり、休息モードにして体や心をリラックスさせます。
つまり「過緊張」とは、日中の交感神経の強い緊張が、本来は副交感神経に切り替わらなければならない夜まで続いてしまっている不自然な状態と言えるわけです。
■ガチガチの過緊張を脱する簡単ツボ押し3つ
イタ気持ちいい程度にゆっくり押してみて!
(1)労宮(ろうきゅう):手のひらのほぼ真ん中、中指と薬指を軽く曲げて、その先端がつく所にあります。
交感神経の興奮を抑え、緊張を緩和させてくれます。また血行を良くし、疲労回復にも効果があります。
労宮は、気功では「気」を出すとも言われているとても重要なポイントです。また緊張するときは手のひらに人という字を書いて飲み込め、と言いますよね。これも人という字の交わるところが労宮の場所という説もあります。昔からの言い伝えにも東洋医学の知恵があるのですね。
(2)神門(しんもん):手首の横じわの小指側の端にある骨と筋との間の窪み(突き出ている骨の根元)にあります。
神経の高ぶりを鎮めて興奮を抑える効果があります。動悸や赤面、また、不安、やる気の起きない時などにも効果的です。副交感神経を優位にしてくます。
神門の「門」は出入り口のことで、神様が出入りする重要な門であることからこの名が付いています。「神は心を蔵す」「心は神明を主る」といわれ、精神活動と深い関わりがあるツボなんです。
(3)内関(ないかん):手首の横じわから、人差し指、中指、薬指の三本の横幅分、肘方向にいったところで、二本の太い腱の間にあります。
自律神経のバランスを整え、イライラを解消し、心を落ち着かせる効果があります。また、動悸、イライラも鎮めてくれます。
内関の内とは内蔵、関は関所を意味していて、出入りに大切な場所という意味です。東洋医学では、臓器の形としての実態はない「心包経」という経絡があって、心、つまり心臓を包んで保護する役割がその働きです。内関は「心包経」に属しますので、心、心臓の関所とも言えるツボなのです。
電車の中やオフィスでも、ふと気づいた時に深呼吸をしながら、また人前で緊張してしまうような「いざ」という時にも、こっそりとツボ押しをしてみてはいかがでしょうか。緊張をほぐして、ブス化を予防しましょう!
(文:土田香織 イラスト:上田城)
【関連記事】