DoraTech

とあるソフトハウスの技術情報部員たちの日々
<< September 2017 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>

一定期間更新がないため広告を表示しています

今日はWake on LAN(WOL)で苦戦した。

Wake on LANとは、LANでつながれた別のPCの電源を遠隔でONにしてPCを立ち上げる技術だ。

最近のマザーボードやLANカードはWOLに対応しているので、何の問題もなくできるだろうと思っていたのだが、なんと今回実験したPCのほとんどがWOLに対応しているはずなのに、BIOSでの設定項目がなくWOLを完全な形で使うことができなかった。
(DELLのPCです!)

結局、完全にシャットダウンした状態からの電源ONはできないものの、「スタンバイ」や「休止状態」であれば、WOLで電源を入れることができた。

BIOSでの設定はなかったので、Windowsで「ネットワークカード」と「電源管理」の設定をおこなった。

■ネットワークカードの設定
Windowsのデバイスマネージャで以下の設定を行う。
  • [デバイスマネージャ]-[ネットワークアダプタ]-[(ネットワークカード)]
  • 「詳細設定」タブ
    • 「Wake Up Capabilities」などのWake~を選択。
    • 設定値を「Magic Frame」や「Magic Packet」などのMagic~にする。
  • 「電源の管理」タブ
    • 「このデバイスで、コンピュータのスタンバイ状態が解除できるようにする」にチェック。
■電源管理で休止状態を有効にする
  • [コントロールパネル]-[電源オプション]
    • 「休止状態」タブ
      • 「休止状態を有効にする」にチェックを入れる。

これで、休止状態やスタンバイにしておけば、WOLパケットを飛ばせば電源が遠隔で立ち上がる。

■休止状態にする方法
  • [スタート]-[終了オプション]
    • 電源を切る方法のダイアログが表示されている状態で[Shift]キーを押すと、「休止状態」が選択できるようになる。

■WOLパケットの飛ばし方
 今回は「Wake up On Lan Tool」というフリーウェアを使った。


■WOLの原理
 WOLは、特別なパケット(マジックパケット)をLANカードが受信すると電源がONになる仕組み。
 当然電源がOFF状態でもLANカードには電源が供給され、パケット解析を行っている。
 OSなどはまだ動いていないのでIPアドレスなどもないので、LANカードに割り振られたMACアドレスだけが便りとなる。
 自分自身のMACアドレスを6回連続で受信すると電源が立ち上がる仕組みらしい。



<<prev entry | main | next entry>>

Comments:

Leave a comment:










TrackBack URL:

http://doratech.jugem.jp/trackback/17

TrackBacks:

qrcode