【iOS 11】コントロールセンターの使い方 完全ガイド
2017-10-05 10:42iPhoneユーザーが頻繁に利用する「コントロールセンター」。iOS 11では、このコントロールセンターが大きく変化しました。デザインが刷新されただけでなく、追加オプション機能や編集(カスタマイズ)機能の登場によって数多くの機能にフレキシブルにアクセスできるようになっています。また、iPhone Xではコントロールセンターの出し方も変更されました。
本記事では、iOS 11のコントロールセンターについて、基本手順からカスタマイズ方法、実行できる各種機能までを徹底解説します。
機能名の横にある★/☆の意味は以下のとおりです。
- ★:カスタマイズ不可の基本機能
- ☆:デフォルトで追加済みだがコントロールセンターから削除できる機能
- コントロールセンターを使う基本手順
- コントロールセンターを編集(カスタマイズ)する方法
- コントロールセンターをロック画面/アプリ画面で表示できないようにする設定
- コントロールセンターで実行できる機能 一覧
- Wi-Fi[★]
- Bluetooth[★]
- モバイルデータ通信[★]
- 機内モード[★]
- AirDrop[★]
- インターネット共有(テザリング)[★]
- ミュージック(Apple Music)[★]
- 画面回転ロック[★]
- おやすみモード[★]
- 画面ミラーリング[★]
- 画面の明るさ[★]
- 音量(音楽などの再生ボリューム)[★]
- カメラ[☆]
- 画面収録(スクリーンキャプチャ)
- フラッシュライト[☆]
- タイマー[☆]
- アラーム
- ストップウォッチ
- 計算機[☆]
- Wallet(Apple Pay)
- ボイスメモ
- メモ
- 運転中の通知を停止
- 低電力モード
- ホーム(HomeKit)
- テキストサイズ
- 拡大鏡
- アクセシビリティのショートカット
- アクセスガイド
コントロールセンターを使う基本手順
コントロールセンターの出し方
iPhone 8以前のiPhone/iPad
iPhone 7(iOS 11)でコントロールセンターを表示する
iPhone 8以前のiPhoneやiPadでコントロールセンターを表示するには、画面下から上に向かってスワイプします。
iPhone X
iPhone Xでは、筐体前面のほとんどを有機ELディスプレイで覆うベゼルレスデザインが採用され、ホームボタンが廃止されています。その影響により、ホーム画面を表示する方法が、従来のコントロールセンター表示方法と同じ「画面下から上に向かってスワイプする」やり方に変更されました。
そのため、iPhone Xでのコントロールセンターは、画面右上から下に向かってスワイプして引き下ろして表示する方法が取り入れられています。
コントロールセンター内の基本機能の使い方
コントロールセンターに表示されているボタンはタップして利用します。タップしたときの挙動には、以下のようなタイプが用意されています。
- 機能のオン/オフを切り替えられるタイプ
- アプリ画面にショートカットするタイプ
- 詳細画面を表示するタイプ
また、画面の明るさ変更と音量変更の2機能の操作は、ボタンではなくスライダーでおこないます。
プレス/長押しで「追加オプション」を表示できるボタンもあり
コントロールセンター内には、プレス(3Dタッチ対応機種)または長押し(3Dタッチ非対応機種)で「追加オプション」を表示できる機能もあります。コントロールセンターから直接アクセスできる機能の幅が広がる仕組みです。
通信関連のコントロールグループの追加オプション表示
ただし、タップした場合と同じ画面が表示されるものがあり、ユーザー体験に混乱を招く側面も少なからずみられます。パソコンでの右クリックと同様、中上級者向けの使い勝手なので、頻繁に利用するものだけ覚えておけば十分でしょう。
コントロールセンターを編集(カスタマイズ)する方法
iOS 11のコントロールセンターは編集(カスタマイズ)できます。機能の追加や削除、並べ替えによって、コントロールセンターの表示をユーザー自身に最適化させられるわけです。もっとも、編集可能なのは下段に配置されている機能だけで、上段にある基本機能群は編集できません。
コントロールセンターの編集
コントロールセンターの編集は、「設定」アプリ→
→ でおこないます。各機能の左横にある のタップで追加、 のタップで削除、右横のつまみを上下にドラッグすることで並べ替え・整理が可能です。コントロールセンターをロック画面/アプリ画面で表示できないようにする設定
コントロールセンターをロック画面や個々のアプリ画面で表示できないようにすることができます。
ロック画面で表示できないようにするには、「設定」アプリ→
→ をオフにします。個々のアプリ画面で表示できないようにするには、「設定」アプリ→
→ をオフにします。コントロールセンターで実行できる機能 一覧
コントロールセンターで実行できる機能を網羅的にまとめました。
Wi-Fi[★]
Wi-Fiボタンをタップすると、Wi-Fiとの接続/接続解除が切り替わります。
iOS 11では従来と異なり、コントロールセンターからWi-Fi機能自体を完全にオフにすることができなくなりました。接続解除の状態にしても、AirDropなど一部のWi-Fi接続は維持されたままになります。
Wi-Fiボタンを含む通信関連のコントロールグループをプレス(3Dタッチ対応機種)または長押し(3Dタッチ非対応機種)すると、追加オプションとしてAirDropボタンとインターネット共有ボタンを含む通信関連全体のコントロールグループを表示できます。
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Bluetooth[★]
Bluetoothボタンをタップすると、Bluetooth機器との接続/接続解除が切り替わります。
Bluetoothボタンを含む通信関連のコントロールグループをプレス(3Dタッチ対応機種)または長押し(3Dタッチ非対応機種)すると、追加オプションとしてAirDropボタンとインターネット共有ボタンを含む通信関連全体のコントロールグループを表示できます。
これでわかる、Bluetoothの基礎知識──接続方法からトラブル解消まで【iPhone/Android】
モバイルデータ通信[★]
モバイルデータ通信ボタンをタップすると、NTTドコモやau、ソフトバンクおよび格安SIMなどの回線を通したモバイルデータ通信のオン/オフが切り替わります。
モバイルデータ通信ボタンを含む通信関連のコントロールグループをプレス(3Dタッチ対応機種)または長押し(3Dタッチ非対応機種)すると、追加オプションとしてAirDropボタンとインターネット共有ボタンを含む通信関連全体のコントロールグループを表示できます。
機内モード[★]
機内モードボタンをタップすると、機内モードのオン/オフが切り替わります。機内モードをオンにすると、音声通話とモバイルデータ通信が利用できない状態になるとともに、その他の通信関連機能(Wi-Fi/Bluetooth/AirDrop/インターネット共有)もオフになります。
機内モードボタンを含む通信関連のコントロールグループをプレス(3Dタッチ対応機種)または長押し(3Dタッチ非対応機種)すると、追加オプションとしてAirDropボタンとインターネット共有ボタンを含む通信関連全体のコントロールグループを表示できます。
AirDrop[★]
AirDropボタンをタップすると、Appleデバイス間でファイル共有をおこなうAirDrop機能の対象ユーザーを設定できる詳細画面が表示されます。
AirDropボタンは、通信関連のコントロールグループをプレス(3Dタッチ対応機種)または長押し(3Dタッチ非対応機種)すると表示される通信関連全体のコントロールグループの中に配置されています。
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インターネット共有(テザリング)[★]
インターネット共有ボタンをタップすると、テザリング機能の検出可能/検出不可能の状態が切り替わります。検出可能(テザリング機能がオンの状態)になると、自機のWi-Fi接続は「未接続」になるとともに、AirDrop機能は「受信しない」状態に変更されます。
インターネット共有ボタンは、通信関連のコントロールグループをプレス(3Dタッチ対応機種)または長押し(3Dタッチ非対応機種)すると表示される通信関連全体のコントロールグループの中に配置されています。
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ミュージック(Apple Music)[★]
ミュージックのコントロールグループには、再生中・再生停止中の曲名とアーティスト名および再生/順送り/逆送りの各ボタンが含まれます。
追加オプションでは、ミュージックアプリの詳細コントロールを表示できます。詳細コントロールでは、ジャケット写真・曲名・アーティスト名などの確認や再生状態の操作、音量調整のほか、再生デバイスの変更も可能です。
画面回転ロック[★]
画面回転ロックボタンをタップすると、画面回転のロック状態が切り替わります。
追加オプションはありません。
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おやすみモード[★]
おやすみモードボタンをタップすると、おやすみモードのオン/オフが切り替わります。
追加オプションはありません。
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画面ミラーリング[★]
画面ミラーリングボタンをタップすると、画面ミラーリング機能の詳細画面が表示されます。画面をミラーリングできる機器を検出し、ミラーリングを実行できます。
追加オプションは、タップ時の詳細画面と同じです。
画面の明るさ[★]
画面の明るさスライダーを上下方向にスワイプすると、画面の明るさを変更できます。
追加オプションでは、画面の明るさスライダーが拡大表示されるほか、下部に
ボタンが表示されます。iPhone 8の画面は黄色っぽい? 液晶ディスプレイの色が"おかしい"と感じる原因と対処法とは
音量(音楽などの再生ボリューム)[★]
音量スライダーを上下方向にスワイプすると、音の大きさを変更できます。ここで調節できる音量は音楽やムービーなどのサウンドのボリュームであり、着信/通知音量や受話音量ではありません。
追加オプションでは、音量スライダーが拡大表示されるだけです。
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カメラ[☆]
カメラボタンをタップすると、カメラアプリが起動します。
追加オプションでは、以下の各機能を利用できます。
- セルフィーを撮る
- ビデオ撮影
- スローモーション撮影
- 写真を撮る
iPhoneでスクリーンショットを撮る方法まとめ──無音撮影、ページ全体が撮れるアプリ、できない時の対処法まで
画面収録(スクリーンキャプチャ)
画面収録ボタンをタップすると、カウントダウンが始まり、画面を動画で録画できます。
追加オプションでは、画面収録の詳細画面が表示され、
ボタンと ボタンを使用できます。マイクオーディオ機能をオンにすれば、iPhoneのマイクから外部の音声を録音できます(オフの状態ではゲーム・アプリの音声やシステム音などが録音されます)。iPhoneで画面録画(スクショ動画の撮影)する方法まとめ──iOS 11の新機能スクリーンレコード、PC/アプリによる方法も紹介
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フラッシュライト[☆]
フラッシュライト(懐中電灯)ボタンをタップすると、フラッシュライト機能のオン/オフを切り替えられます。
追加オプションでは、フラッシュライトの詳細画面が表示されます。スライダーを上下にスワイプすれば、フラッシュライトの明るさを5段階で変更できます。
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タイマー[☆]
タイマーボタンをタップすると、「時計」アプリの「タイマー」タブが表示されます。
追加オプションでは、すぐにタイマーを使える詳細画面が表示されます。スライダーを上下にスワイプすれば、1分から2時間の範囲でタイマー設定を変更できます。
アラーム
アラームボタンをタップすると、「時計」アプリの「アラーム」タブが表示されます。
追加オプションはありません。
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ストップウォッチ
ストップウォッチボタンをタップすると、「時計」アプリの「ストップウォッチ」タブが表示されます。
追加オプションはありません。
iPhoneでストップウォッチを使う方法──アナログ表示とラップタイム・スプリットタイムの計測にも対応
計算機[☆]
計算機(電卓)ボタンをタップすると、「計算機」アプリが起動します。
追加オプションでは、計算機の詳細画面が表示されます。
をタップすれば計算結果をコピーでき、メモアプリなどにペーストできます。Wallet(Apple Pay)
Walletボタンをタップすると、Walletアプリが起動します。
追加オプションでは、Walletの詳細画面が表示されます。
や をタップすれば、そのカードのWallet画面に直接移動できます。ボイスメモ
ボイスメモボタンをタップすれば、「ボイスメモ」アプリが起動。すぐに録音を開始できます。
追加オプションでは、ボイスメモの詳細画面が表示されます。
をタップすれば、録音が始まります。メモ
メモボタンをタップすれば、「メモ」アプリが起動します。すぐにメモを取り始められます。
追加オプションでは、以下の各機能を利用できます。
- 新規メモ
- 新規チェックリスト
- 新規写真
- 新規スケッチ
運転中の通知を停止
運転中の通知を停止ボタンをタップすると、おやすみモードがオンになり、プッシュ通知が届かなくなります。
追加オプションはありません。
低電力モード
低電力モードボタンをタップすると、低電力モードに移行します。低電力モードでは、iPhoneを完全に充電できるまでバッテリー消費を一時的に抑制できます。その代わり、メール取得やアプリのバックグラウンド更新、自動ダウンロード、画面エフェクト、"Hey Siri"機能などが制限されたり、無効化されたりします。
追加オプションはありません。
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ホーム(HomeKit)
ホームボタンをタップすると、よく使うHomeKitアクセサリの機能が表示されます。ホーム(HomeKit)のボタンは、ホームアプリでHomeKit対応製品を追加していなければ利用できず、その場合は編集画面にも表示されません。
追加オプションは、タップ時の詳細画面と同じです。
Apple TV Remote
Apple TV Remoteボタンをタップすると、Apple TVの仮想リモコンが表示されます。
追加オプションは、タップ時の詳細画面と同じです。
テキストサイズ
テキストサイズボタンをタップすると、文字の大きさを変更できるスライダーが表示されます。スライダーを上下にスワイプすれば、テキストサイズを6段階で変更できます。
追加オプションは、タップ時の詳細画面と同じです。
拡大鏡
拡大鏡ボタンをタップすると、拡大鏡機能が起動します。
追加オプションはありません。
アクセシビリティのショートカット
アクセシビリティのショートカットボタンをタップすると、アクセシビリティのショートカットとして設定してある機能のオン/オフを切り替えられる詳細画面が表示されます。ショットカットに設定してあるメニュー名をタップすると、オン/オフが切り替わります。
追加オプションは、タップ時の詳細画面と同じです。
アクセスガイド
アクセスガイドボタンをタップすると、「設定」アプリ内の「アクセスガイド」画面に移動します。ここでアクセスガイド機能を有効化し、特定のアプリ画面でホームボタンをトリプルクリックすると、使えるアプリを当該アプリに限定できるようになります。
追加オプションはありません。