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みね子は　川本世津子を救い出し赤坂　あかね坂へ。
♪～
（世津子）あの…　私…。
（一同）わ～！
（鈴子）乾杯～！（一同）乾杯～！
こうして　世津子のあかね荘での生活が始まりました。
めぇ～。（笑い声）
♪「Ｐｏｎ　ｐｏｎ　ｐｏｎ…」
♪「愛の言葉をリル」
♪「シャイなハートがドキドキ」
♪「あの日観てた“サウンド・オブ・ミュージック”」
♪「瞼閉じれば蘇る」
♪「幼い頃の大事な　宝物だけは」
♪「ずっと　この胸に抱きしめて来たのさ…　Ａｈ　ａｈ」
♪「夜の酒場で　Ｌｏｎｅｌｙ」
♪「あの娘　今頃どうしてる？」
♪「さなぎは今、　蝶になって」
♪「きっと誰かの腕の中」
♪「肩寄せ合い　声合わせて」
♪「希望に燃える　恋の歌」
（鈴子）どうぞ。（世津子）ありがとうございます。
お騒がせして　すみません　本当に。
いいえ。（省吾）楽しかったですね　ビアガーデン。
はい　楽しかったぁ…。
あっ　でも…。
私のこと　嫌じゃないですか？皆さん。
あの…　みね子ちゃんひどい目にあわせた人だし。
そんなこと　誰も思ってないし…。
だって　みね子が自分で連れてきたんでしょ　あなたを。
ええ。
みね子は　何て？
なしにしたいんだって言ってました。
谷田部　実さんに起きた悲しいことを　なしにしたい。
そのためには私が幸せじゃなきゃダメなんだって…。
へぇ。
そうですか。
はい。
なしにする…。
そんなこと考えてたんだ…みね子。
（世津子）ええ。
じゃ　幸せにならなきゃね。
はい…。
そうだよね。
悲しいことは自分の手でなしにするしかないね。
うん…。
♪～
（早苗）楽しそうな顔してたな世津子さん。
（時子）そうでしたね。すんごい笑ってだ。
（みね子）ねっ！
（愛子）いろいろ　そろえないといけないんでしょ？
身の回りのものとか何も持たずに来ちゃったんでしょ？
はい…　フフフ…。
行ぐよってなったとぎ世津子さん　こんな…。
何て言うんですか？　あれ。箱みたいな…。
あぁ　スーツケース？そうそう！
こんなおっきいの持ってきて…。「いやいや　いやいや！何　考えてんですか　ダメ！」み

たいになって。
（笑い声）
（早苗）みね子。はい？
最近　ちょっと変わったなみね子は。
え…？
そうだね。
そうですか？
ありがとうございます。フフ…。
別に　変わったと言っただけでよくなったとは言ってない。
あっ　そっか…。
（笑い声）
あっ！どうしたんですか？　愛子さん。
あっちの部屋にしない？　今日は。
（時子）あっち？（愛子）うん。
すみません　本当に。
突然　押しかけるみたいな形になって…。
本当なら　ご挨拶の品とか…。
（富）もらったわ。えっ？
だって　あなたが来てくれたから餃子たくさん食べられたんだもの。
だから　もらったも同然　あなたに。
あ…。フフフフ！
ありがとうございます。
あっ　世津子さん　上　行きますよ。あっ　はい。
富さん　部屋ありがとうございました。いいえ。
おやすみなさい。おやすみ。
おやすみなさい。おやすみなさい。
このすぐ上です。あっ　はい。
早ぐ早ぐ！
♪～
どうぞ。
今日は　みんなで　こごで寝ますよ。
相当な雑魚寝だな　これは。（２人）ハハハ！
楽しそう！
世津子さんは　私の隣。で　これ　パジャマ。
私のですけどよかったら　使って下さい。
ありがとうございます。
寝相悪い人！
あっ　みね子が　ちょっと。えっ！？　そう？
「そう？」じゃないよ。うそ。
私は　もう微動だにせず　寝ます。怖い。
あっ　愛子さん寝ながら歌いますから。
驚かないで下さいね。やだ　もう！　うそです　うそ！
うそじゃないです！「下町の太陽」歌います。
「下町の太陽」。うそじゃないけど　うそ！
あの　ごめん一つ　いいかな？　一つ。
何ですか？
みんな共犯者みたいなもんなんで気が付かないんだとは思うんだけど…。
共犯者？（早苗）うん。
恐らく　この部屋気が付かないんですけど相当　ニンニクくさいと思われて…。
（愛子　時子　世津子）あっ！
えっ？　何？
♪～
何かさ　乙女寮みたいだね。んだね。
乙女寮って？前に働いてた工場の寮です。
私が面倒見てたんですよ。
まあ　乙女というのにはもう　ちょっとな…。
（時子）世津子さん私　映画の話　聞きたいです。
（世津子）いいわよ。（時子）ありがとうございます。
で　本番ってなってわ～ってやってたら「カット　カット！」って監督が走ってきて。「せっちゃ

ん　湯気出てるよ」って。
私ね　怒る芝居だったから褒められてんのかなと思ったら本当に　頭から　湯気が出てた

のシューって。
本当に　湯気　出てたんですか？そうなの。
照明が熱すぎて頭から　湯気が　シューって！
（笑い声）
＜お父さん…。自分でも　自分のしたこどに少し　驚いでます＞
　回想　最近　ちょっと変わったなみね子は。
＜私は　ちょっと変われましたか？＞
誰かの幸せは　いろんなところにつながっていくんですね。
（祐二）どうやろけ　世津子さん。
（啓輔）お～！　いいがんないけ？そうけ？
うん。
あっ　何やさもう　どこに向かっとんがかよう分からんようになっとっけど面白いけ　いっちゃ

な。そうやな。
僕　ちょっこ思ったがやけど。何け？
みね子さんと　ヒデ君の線ひょっとしたらあるがんじゃなかろうかと。どうやろ？
あぁ。おらも　ちょっこ思ったちゃ　それ。
　回想　今日は　ありがとうございました。
（秀俊）ううん　全然。
でもさ　あれだよね俺たち　やったよね。
（２人）フフフ！はい。
ヒデさんが言ってた肩幅の意味分がりました。
でしょ？はい。
肩幅　役に立ったでしょ？はい！
こうだよ　こう！　は～って。（２人）アハハ！
でも　すごいですね全然違いますね。
そりゃ　そうだよ。だって　女の子だもん。
私　女の子ですか？女の子だよ。
あっ　そうですか。（２人）フフフ！
そん可能性も　絵でにおわしといた方がええかもな。
そうやな。（祐二）ここな。確かに　みね子さんは　こう言うた。（啓輔）うん。
でもな　おら…。
どうけ？「私　ヒデさんに出会えて良かったです」。
おぉ！　確かに！そうけ？　そう思うけ？
思う思う！おぉ～！
（元治）ヒデ　どうだ？　幸せか？
え…？　まぁ　はい。
邦子さんは？
（邦子）う～ん　幸せだよ。
そっかぁ　幸せになりたいなぁ。
俺の幸せって　何？
知りませんよ。自分で考えて下さい。
え～　分かんない。考えんの嫌～い！
じゃ　幸せなんじゃないの？
ですよね！ちょっと　何よ　なげやりな感じ。
（五郎）いい夜だったよな。
（安江）そうだよねぇ。
（安江）あ～。なぁ。
えっ？
決めないか？いろいろ　心配なのは分かるけどよ。
でも　俺たちには　お前ここがあるじゃねえかよ。
なんとかなるんじゃねえか？
うん…。
（五郎）なっ！
分かった。
よし！　乾杯だ。
（五郎）乾杯。乾杯。
（笑い声）
おや　この夫婦何を決心したのでしょうか。
答えは　もう少し先。
いい夜だ。うん。
♪～
（雑誌を置く音）これ　見て下さい！
（鈴子）どうしたの？
世津子さんのこどが記事になってたんですけどこの　私のこどですよ　私のこど！この「一

緒に逃亡したお手伝いさん風の中年女性」って！何ですか？
私のこどですか？　中年って！（笑い声）
本当に　どういうこどですか！失礼にも程が…。
（笑い声）
おがしくないですよ　もう！（笑い声）
ヒデも写ってんじゃん！
（笑い声）