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長い間、日本で眠っていたフェラーリがオークションに出品されることになった。しかも、この1969年型フェラーリ「365 GTB/4」"デイトナ"は、公道走行用としては世界に1台しかないアルミ製ボディのデイトナなのだ。
フェラーリはアルミ製ボディのデイトナを他にも製造しているが、それらは全てレース専用車両。これは最初から公道走行用に造られたアルミ製ボディを持つ唯一のデイトナであり、赤い塗装に黒いレザーのインテリアが組み合わされている。イタリアの自動車雑誌の創始者が購入した後、イタリア国内で数名のオーナーの手に渡り、1971年に日本に輸入された。1980年に車庫で眠るまで、最後のオーナーはその走りを堪能したことだろう。それが今年になって"発掘"されたのである。
9月9日にイタリア・マラネッロで開催されるオークションには、写真でご覧いただけるような状態のままで出品されるという。走行距離計は3万6,390kmを指しており、この数値は正確であるとされている。また、フェラーリの専門家によってボディ、シャシー、そしてパワートレインの製造ナンバーも全て一致していることが確認されている。写真には一通りの工具が揃っているツール・キットも写っており、ノックオフ・ホイールのナットを脱着する際に使用するハンマーも付いている。
RMサザビーズの専門家は、落札価格を140万~170万ユーロ(約1.8億円~2.2億円)になると見込んでいる。落札した人物がこのクルマをそのままの状態で保存するのではなく、もう一度稀少な跳ね馬を走らせたいと思うのであれば、さらに相当な費用が掛かることは間違いない。
なお、同じオークションにはフェラーが1台だけ追加生産した「ラ フェラーリ アペルタ」も出品される予定だ。レアなフェラーリを手に入れたい方(そしてそれに見合う充分な資金をお持ちの方)は、イタリア行きの航空券を予約しておこう。
By JOEL STOCKSDALE
翻訳:日本映像翻訳アカデミー
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