平成8年度(第4回)建築文化賞受賞建築物
倉敷の母なる川、高梁川を西に見下ろし、水島臨海工業地帯を南に眺める、山の中腹
に位置するこの大学は、周辺からの遠望を意識し、建物の高さを抑えることにより、山の
スカイラインを切らないよう配慮されている。
また、オレンジと白を基調とした外観の配色は、緑とみかん畑の四季の変化にも同調し、
柔らかな瀬戸内の風情を感じさせる。
建物の配置は、機能性を追求した結果、整然と分棟化され、学生が集う中央部のゆった
りした空間は、背後の山の緑をうまく利用し、学舎に囲まれていながら落ち着ついた雰囲気を
醸しだし、学生達の創作意欲を掻き立てている。
このすばらしい環境から、これからの倉敷の芸術文化、科学技術の先導となる人材が育
つことを期待している。
所 在 地:倉敷市連島町西之浦2640番
建 築 主:学校法人 加計学園 理事長 加計 勉
設 計 者:株式会社 丸川建築設計事務所
施 工 者:日商岩井株式会社
兼松株式会社 大阪本社
三菱商事株式会社
両備商事株式会社
概 要:大学
RC造一部S造,地上5階・地下1階
敷地面積 163,033.02m2
建築面積 12,292.68m2
延べ面積 24,294.11m2
完成時期:平成7年2月