早くも患者が増えている!「プール熱」ってどんな症状?

早くも患者が増えている!「プール熱」ってどんな症状?

今年も酷暑・猛暑が予想される日本の夏。お子さんたちがプールに入るようになると気になるのが「プール熱」の症状です。年々、患者数が増えているといわれる、このプール熱とはいったいどんな症状が出るのでしょうか?

プール熱とは

プール熱とは「咽頭結膜熱」とも呼ばれる症状で、プールに入ったあと、お子さんを中心に結膜炎や高熱などの感染症のひとつ。

おもにプールの水やタオルなどを通してアデノウィルスと呼ばれるウイルスに感染することで起こり、今年もすでに患者が増えつつあるとして、国立感染症研究所が注意を促しています。5月に入ってからすでに1週間で2,000人以上ものお子さんが、プール熱と思われる症状で小児科などの医療機関を受診しているのだそうです。

プール熱と呼ばれていますが、プールに入ることだけが原因ではありません。プールに入らなくても感染することはありますし、インフルエンザのように大流行する年もあります。

通常はプール開きが行われる6月半ばごろから患者が増えるのですが、今年は例年よりも1~2週間早いペースで感染するお子さんが増加しているのだとか。今年も猛暑になると予想されているだけに、プールに行く機会が増えればそれだけプール熱に感染するリスクも増えることになるとも言えそうです。

プール熱の症状

高熱が出る 38~40度くらいの熱が4~5日続きます。
ノドの症状 ノドや扁桃腺が真っ赤に腫れ上がります。
目の症状 目の痛み、かゆみ、目ヤニ、まぶしくなるなど結膜炎の症状があらわれます。

 
その他にも普通の風邪と同様、腹痛や下痢が起きたり、咳が出ることもあります。これらの症状も3~5日程度続きます。プール熱や予後のよい症状で、重症化することは少ないのですが、まれに肺炎になることもあるので十分注意してください。

また、高い熱が出るのが特徴で場合によっては高熱が1週間近く続くことも。脱水症状をはじめとする体力の低下に注意する必要があります。また、アデノウィルスは感染力が強いため、熱が下がったあとも2日は自宅で静養するのが望ましいと言われています。

プール熱の予防方法

アデノウィルスはプールの水が口や喉、結膜などの粘膜に触れることで感染します。その他、鼻水や目やにから感染することも。プールの季節になったら以下の点をお子さんに徹底させるようにしてください。

  • プールから上がる際は必ずシャワーをあび、洗眼、うがいをすることを習慣づける。
  • 友達同士でタオルや目薬などの貸し借りはしない、させない。
  • 咳やくしゃみによる飛沫感染を防ぐため、感染した人との接触は避ける(家族が感染した場合、タオルを共用したりしない)

また、便からは30日程度ウイルスが排出されると言われていますので、お子さんがトイレに行った後は手洗いを徹底させる必要があります。できれば、ドアのノブなどは消毒用アルコールで殺菌しておきましょう。

プール熱かな?と思ったら

お子さんに風邪のような症状が出たり、プールに入ったあと元気がないようなら内科や小児科に連れて行きましょう。結膜炎の症状があれば、眼科でも診てもらう必要があります。プール熱かどうかはノドを綿棒でこすってアデノウイルスがいるかどうかをチェックするもので、30分くらいで結果が分かります。

プール熱の治療方法は、風邪と同様、特効薬はないので鎮痛剤や解熱剤を使った対症療法が中心です点滴を受けると回復が早くなります。家庭で療養するときには水分を十分にとって脱水症状を起こさないよう、注意してあげましょう。のどの痛みで食べたものを飲み込みづらいようなら、ゼリーやプリン、おかゆなどのど越しの柔らかいものや冷たいものを食べさせてあげてください。

冬場と違って風邪に対する警戒心も弱まりがちな夏。お子さんの具合がおかしいな?と感じたら、すぐに熱をはかり、熱があればすぐに病院を受診するようにしてくださいね。

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