暗いところで撮ったiPhoneの写真や、長時間露光して撮った天体写真など、画像にノイズが入りやすい場面は多々あります。
そこで今回はPhotoshopを使った画像のノイズ軽減テクニックを、7つのステップでご紹介します。
目次
1.画像をCamera Rawで開く
2.100%以上に拡大する
3.「カラー」を調整しカラーノイズを軽減する
4.「輝度」を調整し輝度ノイズを軽減する
5.「輝度のディテール」を調整しメリハリのある画像に仕上げる
6.画像全体が見えるように縮小する
7.「シャープ」の適用量を増やし、くっきりした画像に仕上げる
1.画像をCamera Rawで開く
今回ノイズを軽減するのはこの写真。夕暮れ時の温泉街、
iPhoneで撮った写真です。
縮小するとノイズなんてないように見えますが、
等倍で見るとザラザラとしたノイズだらけ。
高感度撮影した画像特有の汚さ・荒さが出てしまっています。
この画像に
Photoshopの魔法をかけます。
まずは
ファイル>開くより、
形式:Camera Rawを選び画像を開きます
Camera Raw形式で画像を開くと、以下のようなウィンドウが立ち上がります。
2.100%以上に拡大する
ノイズを見えやすくするために、
拡大率を100%以上にしてみます。
Camera Rawウィンドウ左下で拡大率を自由に調整できます。
3.「カラー」を調整しカラーノイズを軽減する
パネルエリア上部にある
ディテールアイコンをクリック。ここには画像のノイズ軽減に関する操作がまとめられています。
まずはカラーノイズ(ノイズの中にある色のついた粒)を消すために、
カラースライダーを
25〜60くらいの範囲でいじります。あまりかけすぎてしまうと精細を欠いた画像になってしまいますので注意が必要です。
4.「輝度」を調整し輝度ノイズを軽減する
次に輝度ノイズと呼ばれる、ギラギラ・ザラザラのもととなるノイズを軽減します。
輝度スライダーを
40〜80くらいの範囲で調整し、ザラザラが目立たなくなるポイントを探しましょう。
80以上になってくると輪郭がぼんやりした、コントラストの小さい画像になってしまいます。せっかくいいカメラ、いいiPhoneで撮った写真でも、のっぺりしたフラットな写真になっては意味がありませんので注意が必要です。
5.「輝度のディテール」を調整しメリハリのある画像に仕上げる
輝度ノイズを軽減できた反面、輪郭がぼんやりしすぎた時には
輝度のディテールスライダーを
50〜65くらいの範囲で調整し、輪郭を少しだけ復活させます。
6.画像全体が見えるように縮小する
画像全体が見えるように縮小しましょう。最初の画像と比べると、ウソのようにノイズが軽減されていますね!ここまできたらあともう少し!
7.「シャープ」の適用量を増やし、くっきりした画像に仕上げる
最後に
シャープの適用量を
30〜75くらいの範囲で調整し、くっきりした画像に仕上げましょう。これはPhotoshopのフィルタ、「アンシャープマスク」に該当しますが、経験のある方はおわかりの通り、あまりかけ過ぎると輪郭の強調されすぎたわざとらしい画像になってしまいますので注意が必要です。
完成
いかがでしたか?たった数ステップで簡単にノイズを軽減することができました。慣れれば3分と言わず1分半くらいでノイズをさくっと軽減できるようになるかも!
比較画像を置いておきますのでぜひともご自身の目でどれくらいノイズが軽減できたか、お確かめください。
比較画像
元画像
↓
ノイズ軽減後の画像
