スティーブン・キング、キューブリック版「シャイニング」をまたしても批判
2014年11月17日 09:10
写真提供:アマナイメージズ
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[映画.com ニュース] スティーブン・キングが、10月31日付けの米ローリング・ストーン誌のロングインタビューで、自身のキャリアを振り返っている。
そのなかで、キングが自作の映画化のなかでもとりわけ嫌っていることで知られるスタンリー・キューブリック監督、ジャック・ニコルソン主演の「シャイニング」(1980)について、「原作小説の脚色としてはひどくても、映画そのものはすばらしい作品だと考えることはできないか」と聞かれ、「ノー。そんなふうに考えたことは一度もない。そもそも映画をそのように考えたことはない。私にとっては、映画は小説よりも下に位置する、はかない媒体だ」と答えた。
さらに「シャイニング」について、「私の小説は熱いが、映画は冷たい。原作のジャック・トランスは、なんとかして“善”であろうとしながらも、少しずつ狂気に追いやられていく人物として描いた。だが、映画のジャック・ニコルソンは、登場してきた瞬間から狂っているようにしか見えない。そしてウェンディの描き方は、あまりに女性蔑視的すぎる」と批判した。
キングは、1年前の2013年9月にも、英BBCのインタビューで「シャイニング」について、「非常に冷たい映画。人々が私の小説に感じる要素のひとつに、暖かさがあると思っている。読者に対して物語を共有してほしいと訴えかける感じ。だが、キューブリックの『シャイニング』には、あたかも蟻塚のなかの蟻を観察するかのように登場人物を見ている冷たさを感じる」と話していた。
ちなみに、映画「シャイニング」を検証するドキュメンタリー「ROOM237」は、約半分まで見たところでやめてしまったという。
なお、逆に自作の映画化で一番優れていると思われる作品を聞かれると、「スタンド・バイ・ミー」と回答。さらに、「ショーシャンクの空に」、「グリーンマイル」、「ミザリー」、「黙秘」、「クジョー」をすばらしい映画として挙げている。
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