NPO法人み・らいず
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本気。だからこそ、楽しい。福祉を変える、若きパワー。
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Story1 み・らいずの誕生
「時給1,410円のバイトあんねんけどやらへん?」高校からの友人に声をかけられ、バイクが欲しかった青年は考えた。
(今やってる引越しのバイトが1,100円…。それより上ってけっこー過酷な仕事やろ?)
「どんな仕事?」
「福祉施設で、おじいちゃんおばあちゃんの話し相手。」
「やる。」
友人から舞い込んで来たその“おいしい話”に、当時大学1年生だった河内さんは週4でやると即返事をした。なぜならバイクが欲しかったから。
しかし、おじいちゃんおばあちゃんの“ただの話し相手”だと思って行ったバイト先の福祉センターで、初日に驚愕の事実を通達される。正確な仕事の内容は、重度重複障がいの男性の入浴介助。さぁ今から車でその家庭に行きますよー。「え?え?何これ?なんで?」と困惑する河内さんと友人を乗せた車は、否応なく目的地へ出発。指導員さんのやり方を見て習得するように設けられた初日であったが、利用者宅に行く前からもう辞めようと思っていた。
(できるわけがない。なんも勉強してへん。障がいのある人と触れ合ったこともない。)向かった利用者宅は、お母さんと息子さんの2人暮らし。お母さんは「こんな若い子が来てくれて、ほんとに嬉しい。ありがとう。ありがとう。」と何度も頭を下げる。「そんな、ありがとうだなんて…」「あらあら、謙遜して~」といったやりとり。ほんとに申し訳なかった。
(俺らが来るのを楽しみにしてくれている、まるで孫でもできたみたいに。)
これだけのご馳走に手をつけず帰ることもできず、また、食べるだけ食べて入浴介助という本来の役目を果たさないまま帰ることもできず…。人生で初めての入浴介助だった。なんとかできた。悪い感じもしなかった。お金をもらうのが心苦しかった。「また待ってるわね。」そう言ったお母さんの笑顔はとても優しかった。
その後、行く日も行く日もお母さんは孫を迎え入れるかのように、優しく接してくれた。冷蔵庫に河内さんの分のヤクルトが買いだめされていたり、一度おいしいといったおかきを「こないだおいしいって言ってたでしょ」とまた買ってくれていたりした。
3ヶ月を過ぎたころから、動機が不純だったことも、自分が偽善者だということも、給料がどうかということもどうでもよくなっていた。目の前に困っている人がいる。自分の仕事で喜んでくれる人がいる。
(自分はろくでもない人間やけど、この家の中でだけは、お母さんの思うようないい子になろう。)辞める理由は、もうどこにも見当たらなかった。
「次第に怒りが湧いてくるようになった。なんでこんないい人が困らなあかんねん。だれがこんな福祉にしたんや。何も困らずに、何も知らずに生きてきた自分にも腹が立った。一緒に外出したらお店も通行人も普通じゃない。障がいのある人ってこんな想いをして生きてるんやと思った。」
後に仲間を集め、み・らいずを開始したのは、河内さんにとって福祉業界への挑戦状。「障がいがあっても、地域で暮らせる社会に」というテーマを掲げたみ・らいずは、現在約40名のスタッフと150名のボランティアスタッフで構成されている。サービスの分野は、障がい児・者支援、発達障がい・不登校支援、高齢者支援など多岐にわたる。
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