【小山】JR小山駅から中久喜の高岳製作所生産本部まで延びる鉄道(高岳専用線)を活用した新交通システム導入を模索する市は29日までに、公共交通全体の在り方を考える協議会を新年度に設置する方針を決めた。次世代型路面電車(LRT)導入も視野に、新交通システム実現に向けた議論を本格化させる。

 新年度内にも方向性を固め、公共交通機関を軸としたまちづくりの施策を一体的に行う「都市・地域総合交通戦略」の策定を目指す。

 市都市計画課によると、協議会のメンバーは地元住民や同製作所の関係者、学識経験者、交通事業者らを想定。公共交通を総合的に考える中で、LRTなど新交通システムの利点や課題、事業費、利用者数などについても議論するという。

 新年度、同課内に新交通システム担当の係を新設する。新年度当初予算案には、協議会の運営や先進事例の調査など、新交通システム導入検討事業費として500万円を計上する。