HOME > 社会学部・社会学研究科 HOME > 金 明秀(きむ みょんす) 教授
ぼくはこれまで、量的データの統計解析を通じて社会階層論と社会意識論に取り組んできました。社会階層論の研究としては、日本人の社会的地位の指標群と在日コリアンの指標群とを比較することにより、日本における民族的階層化の仕組みを特定することに注力してきました。社会意識論の研究としては、エスニック・アイデンティティ(ナショナリズム)や差別意識をサブテーマとしながら、意識群の構造とその形成要因を明らかにするべく努めてきました。まとめると、社会的不平等と、その不平等を超克するうえで重要な役割を果たすコレクティブ・メンタリティの動態に関心を注いできた、ということです。ただ、ここ数年は観光や交通にも関心が広がりつつあり、まだ具体的な成果にはつながっていませんが、「バイクの社会学」という新しい分野の開拓を目指しているところです。