11月30日(月)、経済学部下地真樹准教授の「財政学」の講義にて、介護NPO法人「ちゅうぶヘルプセンター・すてっぷ」よりゲストスピーカーの方をお招きしました。障害当事者として同NPO運営に携わる西川和男さんと久保寛子さん、介護スタッフの富田譲治さん、他2名のヘルパーの方々、計5名の方々にご参加いただきました。講義では、障害者の自立生活の実態、自立生活を支える制度、そうした制度を作るまでの長い歴史と苦労についてお話いただきました。
重度身障者の生活は、ともすればその不自由さばかりがクローズアップされます。しかし、お話の中では、介護などの社会的支援があれば他の人と変わらず自己実現に向かって生きていけること、そのためにも社会福祉制度は必要であり、また有効でもあるのだということを、自らを実例として熱く語ったいただきました。社会福祉の問題は当事者以外にはなかなかわかりづらいところもありますが、「財政学」の講義では、それが人々の生活と深い関わりを持つ大事なものであることを伝えられるよう、さまざまな工夫を試みています。