フジテレビが顔面蒼白だ。系列の関西テレビが昨年11月放送の報道番組「スーパーニュースアンカー」で虚偽映像を流したことが発覚。13日に番組内で謝罪したものの、放送倫理・番組向上機構(BPO)の審議入りは避けられない状況で、しかも“ある理由”から厳罰もあり得るという。さらに、キー局フジの番組にも“ヤラセ疑惑”が浮上。こちらの方が「悪質」との声も多く、関係者は戦々恐々としている。
「またやらかしたって感じですね」。こう語るのはテレビ関係者だ。関西テレビが昨年11月30日放送の報道番組「スーパー――」の中で、大阪市職員の不祥事を報じた際、協力会社の制作スタッフの後ろ姿を内部告発者と偽って放送していたことを公表したのだ。告発者が身元の特定を恐れたため、本人のインタビューを録音しながら、カメラマンがその場にいたスタッフの後ろ姿を撮影したという。
これを受け、13日の番組内で山本浩之アナウンサーが経緯を説明。
「事実でないことをでっち上げて伝える『捏造』や、事前に示し合わせて相手に作為的に行わせる『やらせ』には当たらない」としつつも「不適切な映像表現であり、視聴者の皆様におわび申し上げます」と述べた。
関テレによると、関係者に局内で内部告発のインタビューをしたが、映像撮影は断られたため、スタッフの後ろ姿を撮影。その映像にモザイクをかけ、声を変えた本物のインタビュー音声と合わせる形で放送した。放送の数日後、取材したカメラマンが上司に相談して発覚。社内で事実関係を調査したが、証言自体は間違いなく本人のもので、内部告発者を守るための行為だったと判断し、番組での訂正や公表はしなかったという。
関テレといえば、2007年の情報番組「発掘!あるある大事典Ⅱ」の実験データ捏造問題で、日本中から大ヒンシュクを買った。番組は打ち切りとなり、当時の社長は引責辞任、関テレは民放連から一時的に除名された。今回のケースは少々中身が違うが、視聴者から「またか」という声が上がっても仕方がないだろう。
こうなると、恐れるのは第三者機関であるBPOの反応だ。放送倫理委員会の会合は月1回行われ、次回は来月12日を予定。本紙取材にBPOの担当者は「一般ニュースとして大々的に報じられたものは基本的に議題に上がります。そこから審議入りするか否かを話し合います」とコメント。次回の俎上に載せることは“ほぼ確実”とした。
逆風も吹いている。決定権を握る検証委員10人のうち5人が4月に入れ替わるのだ。
「つまり来月12日の委員会が新体制の1回目。関テレ側は『“あるある問題”とは違う!』と強調しているが、スタートを切ったばかりの新委員会側が、かなり厳しく扱うのではないか。結果によっては番組打ち切りもあるかもしれません」(同)
キー局のフジテレビも戦々恐々としている。2月5日放送の「全日本温泉宿アワード2013」にヤラセ疑惑が浮上しており、ネット上では関テレの問題より「悪質」と指摘されているのだ。
これはタイトル通り、全国の温泉宿ナンバーワンを決めるものだが「日本一を決めるのはアナタ!」とアオっておきながら、電話投票は5分程度。1位は佐賀県内の「蟹御殿」だったが、獲得投票数は発表されなかった。
フジテレビ側はやらせを否定しているというが、前出のテレビ関係者は「蟹御殿がランクインすることは最初から決まっていて、推薦コメントの台本もあったという告発記事も報じられました。温泉番組はタイアップが横行しているとはいえ、やりすぎ。ここを突っ込まれるとフジはシャレになりませんよ」と話す。
かつては視聴率3冠王だったフジも昨年はテレビ朝日にその座を追いやられ、起爆剤として投入した大型料理番組「アイアンシェフ」は約半年でのスピード打ち切り。高視聴率を連発するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の放映権はゲットできず、やることなすことうまくいかない。悪循環はいつまで続くのか――。

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