安藤: 私も『情熱大陸』に出たとき、「職業は『安藤美冬』で行きます」って言ったんです。
栗城: 『情熱大陸』、見ました。あの中で安藤さんは、喜んだり、泣いたり、怒ったりと感情をどんどん出していて、本当に面白かった。
安藤: あの番組、取材期間がたった10日間だけだったんです。だから、お引き受けしたとき、「自分の瞬間瞬間をカメラの前で100%全部見せよう」と決めました。そういうわけで、私の喜怒哀楽がすべて出ている。
栗城: 普通、『情熱大陸』に出るとなったら、プレッシャーを感じるじゃないですか。自分をよく見せたいと思ったり、みんなが見ていると思うと緊張したり。安藤さんはどうでしたか?
安藤: それがまったくないんですよ。カメラの前でも、「これが数百万人に見られているんだ」みたいなプレッシャーや躊躇は全然なかった。
栗城: 安藤さんも実はナルシスト?
自分にとってマイナスなことは存在しない
安藤: 栗城さんのが伝染したのかもしれません(笑)。話を戻すと、栗城さんが「栗城劇場」のように自分をドキュメンタリー形式で見せていこうとしているのを、私は端々に感じるんです。これを私は「AKB的手法」と呼んでいるんですが、特に栗城さんのツイッターを見ているとそれを強く感じますね。
栗城: へえ、そうなんだ。どんなところがですか?
安藤: なんか感心して聞いてますね(笑)。たとえば、「今日は調子が悪い」とか「最近悩んでる」みたいな弱気なツイートをして、みんなを心配させてから、一転して「俺はやってやる!」とか元気に宣言し、驚異的な気持ちのV字回復をアピールして、またファンの心をグッと掴む。そうやって感情の起伏を見せて、おじいちゃん、おばあちゃんからニートや子供まで、さらに多くの人を惹きつけてしまう。
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