こころごころ 2004年12月


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2004年12月31日(金).
 ようやく休みが取れた、、、。(;´Д`)

 どんよりと曇天、と思ったら、午前から猛烈に雪が降る。 いつもは見える東京タワーが見えないくらい降りまくりで、みるみるうちに 銀世界に。眼下の首都高では、坂道で動けなくなったのか、トレーラーが ハザードを出して停車していた。

 夕方、雪がやんだので渋谷へ。積もった雪で足元が悪い。 少し対戦し、天下一品でラーメンを食べる。 天一の目の前にはぱちんこ屋があり、「新規則機!」という惹句につられて 少し座ってしまう。 ちなみにエヴァの台(…って、いまさら感もあるなぁ。)。 確変を引いて、 4回ほど連荘して勝利。嫌いなぱちんこ屋の経営にわずかなりとも打撃を 与えることができてよかった^2。 それはそうと、『残酷な天使のテーゼ』が流れるとやはりクるものがある。 もはや古典の域に達しているというべきか。

 22時過ぎ帰宅。紅白を見て、ついに年越し。 休みをほとんど取れなかったせいか、ぜんぜん年末年始という実感がない。

2004年12月30日(木).
 8時半出勤。きょうも寒い。 というわけで、先日購入したチョコレートコートを発動。

 18時に撤退、19時から太昌園上野別館でT師匠、R、O夫妻で焼肉を実施。 いちおうアルコールは控えめにして、早々にライスを注文していたり。 満腹になり、Cafe la Milleで軽くお茶をして22時半ころ散会。

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  防衛庁改革:長官補佐の防衛参事官制度を存続 中間報告(毎日)
 とりあえずは穏当なところに落ち着きそうで、なにより。

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  大阪市が係長級に管理職手当、国の是正指導拒む(読売)
 そもそも係長級に管理職手当というのはその趣旨になじまないし、 ましてや超勤との併給というのは常識から外れている。 小職も管理職のはしくれとして超勤をもらってないので、併給されたら さぞかし(゜д゜)ウマーだろうとは思うけど。

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  ミス一掃へソフト開発 法令審査で内閣法制局(河北新報)
 予算が(若干ディスカウントされたものの)無事に認められたようだ。 あとは、タコな仕様にならぬよう祈るばかり。

2004年12月29日(水).
 8時半出勤。雨は10時過ぎに雪へと変わるだろう。 このまま雪が降れば街中を白く染めることになりそう。

あぁ、雪は降る。  あぁ、雪は降る。

 17時半から検討会。モツ煮等(゜д゜)ウマー

 20時帰宅。

2004年12月28日(火).
 8時出勤。御用納めながら、特別でないただの一日状態。

 午後はお芝居、夜は引越し作業。そして22時帰宅。

2004年12月27日(月).
 4時半起動、うとうとして7時本格起動。 早めに床につくのがよくないのだろうか、かえって眠気が残るようだ。

 8時出勤。当番が前倒しになって本日からとなってしまったようだ。Σ(´Д`ズガーン

 午後、某所へ赴くも空振り。20時帰宅。

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  酔ってタクシー運転手殴る、国交省係長を傷害で逮捕(読売)
  国交省職員、運転手殴り現行犯逮捕(TBS)

 最悪。死んでくれってかんじ。 「お前ら偏差値が低いんだよ」って、悪態をつくにしてももうちょっと ましなこと言ってくれよ…。 なお、この係長くんは大蔵を蹴って国交に入省したと自称しているらしいが、 本当だとしたら、こんな馬鹿採らなくてよかったね。>大蔵
 ちなみに、99年4月に同じく酔っ払ってタクシーの運転手を殴って 捕まった通産省の事務系キャリア係長(当時)もいたが、そのひとは、 現在は更生して外局の課長補佐として勤務しているようだ。
 いずれにしても、役人の場合、ちょっとした事件でも実名で大きく 報道されるので要注意。

2004年12月26日(.
 6時起動、8時半出勤。

 午後は睡魔との闘い。20時頃帰宅。23時頃には機能停止。

2004年12月25日(.
 6時起動。やはり眠りは浅い。そして8時半出勤。

 早めに18時半撤退。年賀状をやらねば…と思いつつうだうだしてしまい、 23時機能停止。

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  2等陸佐ら口頭注意 改憲案作成問題で防衛庁(共同通信)
  防衛庁:憲法改正案作成の陸自幹部、口頭注意のみ(毎日)
  改憲案作成の2佐に口頭注意 防衛庁「組織的関与なし」(朝日)

 調査報告書の現物を見ていない(そのうち このへんに うpされるのではないかと。)が、報道によれば、ポイントは

ということのようだ。

 いろいろ思うところはあるけれど、とりわけ最後の点について疑義がある。 二佐が中谷議員に改憲案を提出したのは10月22日で、 同議員が党・憲法改正案起草委員長に就任したのは10月19日。 提出した時点で二佐がその事実を知らなかったとは考えにくく、政治的な 意図がなかったという認定は、なんだかなぁ。

 いずれにしても、調査報告書の現物は要チェック。 さらに、今後の国会審議等も。 法制局長官答弁や質問主意書の答弁書なんかが出てくると、 参考になるのだけれども。

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  文科次官に結城氏、旧科技庁出身で初(読売)
 「旧文部:旧科技 = 2:1」。

2004年12月24日(金).
 浅い眠りで寝たり起きたりを繰り返して6時半起動、8時出勤。

 昼、食事に出たついでに某新刊を探すが、やはり見つからない。 それなりに大きい書店でないとだめっぽい。 明日まで待てということか…。

 21時帰宅。近所の本屋でついに某新刊を査収、読了して23時機能停止。

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 某新刊読了。以下ネタバレ。

 祐×瞳キタ━━━━━━━(゜∀゜)━━━━━━━!!!!
 ツンデレヽ(´ー`)ノサイコー

 まぁ、ここまできたら次巻でロザリオ授受は当確と考えていいだろう。
 『ジョアナ』の「ばっかじゃないの」に(*´Д`)ハァハァ 我ながら、 登場当初のドリルに対する悪印象から現在の境地に至るとは思わなかった。
 ところで、黄はどうなるんだろう…? あと、『チョコレートコート』に涙、涙。

2004年12月23日(.
 4時半起動、うとうとして6時半本格起動。8時半出勤。 そろそろ年賀状に着手しないと…と思いつつ、 休みが取れないので一向に進捗なし。 早めに帰れた日に気合いを入れてやるしかないか…。

 午後、共済病院へ。

 20時帰宅。早売り情報の出ている某新刊を探しに近所の本屋へ 赴くも空振り。失意のうちに22時頃機能停止。

2004年12月22日(水).
 6時起動。月曜に届いたまま放置していたRD-X5を開梱してセットアップ。 最初に予約したのがWX IIIというのがなんとも。

 8時出勤、20時半帰宅。

2004年12月21日(火).
 6時半起動、8時出勤。

 夕方、散歩がてら外に出て関係先を視察。 日が暮れて以降はずいぶん冷えてくるなぁ。

 21時半帰宅。

2004年12月20日(月).
 8時出勤。

 午前、ボスから連絡を受けて東奔西走。 午後は寒空の下で3時間過ごし、空腹と寒さで死にそうになる。

 26時帰宅、28時機能停止。

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  刃物を振り回し、同室の患者ら刺す 東京、2人死亡(共同)
 まことに迷惑な話。

2004年12月19日(.
 9時ちょっと前に出勤。

 午後、親分とともに芝公園を視察し、さらに愛宕神社を視察。 男坂という石段はすごい急勾配で、正面に立つとまるでそそり立つ壁のようだ。 というわけで、少しびびりながら上り下り。 降りるときは、下が見えるぶん、余計に慎重になってしまう。 この石段を騎馬で上り下りしたという曲垣平九郎が賞賛されたのもむべなるかな。

愛宕神社 男坂(上り)。  愛宕神社 男坂(上り)。

愛宕神社 男坂(下り)。  愛宕神社 男坂(下り)。

 青松寺を経て親分と別れ、神谷町から中目黒経由で渋谷に出て、 先週つくったメガネ×2を受領。少し本屋に寄ってから出先に戻る。

 意外にも17時半頃に撤退できたので、出席は無理かと思っていた ミニ同期会@新宿「WAZA」に出席。既婚者の子どもの話だとか 住宅購入の検討だとかの話題には、あまり現実感が感じられないねぇ…。 あとは、お決まりのように、次の人事異動は、という話。 少し縮小した体制で2次会をした後、23時頃帰宅。

2004年12月18日(.
 8時過ぎ出勤。いい天気で、室内にこもっているのが本当にもったいない。

 午後、親分とともに湾岸へ。東京ビッグサイト…はスルーして、そばの フェリーターミナルを視察。本当は禁止されてるんだろうけど、釣り客が多い。

夕暮れのフェリーターミナル。  夕暮れのフェリーターミナル。

 そして、暁ふ頭公園を視察。ここは、欠陥工事なのか岸壁そばの遊歩道が ガタガタに陥没していて封鎖されていて、なんかダメダメなかんじ。

 さらに、東京都建設発生土再利用センターを視察。 既に日没しており、岸壁を歩くのが少しおそろしかったり。 ここには風力発電のでかいプロペラが立っていて、潮風を受けてブンブン回っている。 残土の山、重機、巨大プロペラ、羽田空港から離陸する飛行機、そして湾岸の灯火… という組み合わせからは、なにか異世界に迷い込んだかのような印象を受ける。 他方、既視感のようなものを感じたのは、バビロン・プロジェクトの関係だろうか。

夜空に浮かび上がる風力発電のプロペラ。  夜空に浮かび上がる風力発電のプロペラ。

残土の山。  残土の山。

 出先に戻り、23時半頃帰宅。

2004年12月17日(金).
 午後、課内会議。24時半頃帰宅。

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 つい魔が差して 東芝RD-X5をAmazonで注文してしまった…。 \138,500でギフト券還元が\15,000だから実質\123,500。 録画してまで見るべき番組があるのか、もっと廉価機でもよかったんじゃないか、 そもそも録画した番組を見る時間があるのか、という自己批判がないでもない。

 でも、仕方ないじゃないか、好きになってしまったんだから。

2004年12月16日(木).
 午後、会議出席して睡魔と闘う。結果は、、、。 後で聞いたところでは、後頭部が映っていた、らしい。

 夜、近所の飲み屋で検討会。寄せ鍋(゜д゜)ウマー

2004年12月15日(水).
 8時出勤、SOSがあったので出先から本省へ赴いてボス等に頭を下げた後、 引率しつつ分庁舎へ。

 夕方、出先に戻ってから22時半帰宅。24時機能停止。

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 昼:つけ麺
 夜:ラーメン

2004年12月14日(火).
 8時出勤。21時半帰宅。

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 昼:カツ丼
 夜:カレー

2004年12月13日(月).
 電車で8時15分出勤。午前は検討会。 途中でボスから 連絡があって対応したり。

 午後、親分と一緒に電車で本省に移動し、ボス、ちょっとえらいひと及び えらいひとに報告。ちょっとえらいひとは香を焚いていて、それは別にいいんだが、 部屋の外まで匂いが漂っていて、いかがなものか、と思ったり。  さらに、関係先を2つほどまわるも、ふたつめは空振り…。

 夕方に出先に戻り、検討会。 22時帰宅、風呂に入って23時機能停止。

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 昼:たぬきそば
 夜:ガツ、日本酒×コップ3杯

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 東大SSA方面で言及されているようで、ちょっと気になるんですが。

2004年12月12日(.
 8時起動。実に55日ぶりの休日。

 白黒分を補給した後、近所のカフェで日経と朝日に目を通す。 日経に連載中の渡辺淳一『愛の流刑地』は、ここ1週間余り延々とそういうシーンの 生々しい描写が続いていて、なんだかなぁ。

 夕方から渋谷へ。西武百貨店でスーツを作り、ついでにコートを買い、 財布と靴を買い、さらに先般粉砕してしまったメガネの替えを購入。 天下一品でラーメンを食べて帰宅したのは既に22時半だった…。

 風呂につかって26時機能停止。

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 TAKEO KIKUCHI SCULPTURE (2 pants) \96,915
 TAKEO KIKUCHI コート \52,815

 BURBERRY 札入れ+小銭入れ \21,000
 BURBERRY 革靴 \25200

 Hatch メガネ×2 \44,835

 天下一品 チャーハン定食、ビール、ウーロンハイ \1,780

 55日ぶりの休日 priceless

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 本年6月の年金改革法条文ミスの官報正誤表による対応については、 「決議された条文の原本そのものに誤りがあった場合にも同様の処理 (引用註:原稿誤りの正誤表で対応すること)ができるとは思わなかった。」(6/22) とコメントした(bewaad氏も 「私の理解とは食い違っている」(6/27) とコメントされている)が、いつの間にか政府の公式見解が出ていたのでメモメモ。φ(._ .)m

 今回の国民年金法等の一部を改正する法律において訂正を要した箇所は、例え ば条項の移動を正しく反映させていないことなどにより、実質的な法規範の内容 と法文の表記との間に形式的な齟齬が生じていることが客観的に明らかであり、 当該齟齬が生じたままでは実質的な法規範の内容が正確に表現されていないため、 官報正誤により訂正したものである。
     (中略)
 お尋ねの官報正誤とは、法文の「表記上の誤り」、すなわち、実質的な法規範 の内容と法文の表記との間に形式的な齟齬があることが客観的に明らかであると 判断されるものについて、法文の表記を実質的な法規範の内容に即したものに訂 正するものであり、実質的な法規範の内容を変更するものではない。
     (中略)
 一方、法文の「表記上の誤り」を訂正する方法は官報正誤に限られるとは考え ておらず、当該「表記上の誤り」が判明した法律に関連して、別途実質的に法律 の改正を要する事項があり、当該法律の改正案を内閣として提出する機会に、当 該「表記上の誤り」の訂正を当該法律の改正案に加えるという方法によることも 許されると考えてきており、これまでにもそのような方法によった例があること は御指摘のとおりである。

--- 『参議院議員浅尾慶一郎君提出法律条文の過誤訂正の在り方に関する質問に対する答弁書』 (平成16年8月10日)

考えてみれば、条文で表現されている「表示の錯誤」ある規範を排して 実質的な法規範を生かすという考えは、 チョンボ直し改正前の解釈での対応と同一ですな。

2004年12月11日(.
 電車で8時半出勤。 昼休みは屋上で日光浴しながらiPodで白黒分を補給したり。

 午後、睡魔との戦いに敗走しつつ、電子署名法の勉強等。

 きょうは早めに20時半帰宅。まずは環境浄化活動を実施し、 自室とゴミ集積場を3往復。そして、缶×3を飲みつつ『CASSHERN』を観る。 …いまいち理解できんのは酔っているせいだろうか、、、というわけで中断。 風呂を沸かし(この公舎に入ってから初めてだ)、 あまりの気持ちよさに「き゛も゛ち゛い゛〜」とうなりつつ湯船につかる。

 23時半頃機能停止。

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 昼:みそラーメン(半分残した)

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 最近査収したCD等。ダメ度が高いのはあまり気にしないこと。

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  監修料、衆院法制局内でプール…懇親会費に(読売)
 別に、その全部又は大多数を国費(補助金を含む。)で購入する出版物という わけでもないし、不透明だとかいう問題にはならないと思う (確定申告をきっちりやるのは当然のこと。)。 問題は、作業に従事する職員が任意でやっているか、という点かと。 あとは、「識者」コメントにいちおうツッコミ。

 五十嵐敬喜・法政大教授(立法学)は 「…(中略)…出版物の点検程度なら国民のために無料でやるべきだろう」 と話している。
 特定の出版社のために勤務時間内に業務としてやれということか、 あるいは、勤務時間外にボランティアとしてやれということか。 いずれにしても、当を得ないコメント。 あと、「点検程度」と軽く言うけど、けっこう大変だと思う。 でも、五十嵐教授にとっては「点検程度」に過ぎないということなので、 第一法規にあっては、問題とされた『現行法規総覧』等については、今後は ぜひ彼に監修を依頼していただきたい。 国民のために無料でやってくれるかも知れないしね。:-p

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 8日に記載した白川職質事件に関するコメント に関し、おもしろいand/or批判を加える記述をリストアップ。

2004年12月10日(金).
 8時15分出勤。 ひさしぶりに英文メールを書いて送ったり。

 24時撤退、一度本省に戻ってから徒歩で帰宅。 amazonを介して注文していた I-O DATA MDIM333-512Mが届いていたので、さっそくLet'snote R3に装着。 挿す→電源を入れても立ち上がらない、を3回ほど繰り返した後、増設に成功。 スワップに伴うHDDアクセスが大幅に減ることを強く期待。 3万円分の効用を発揮してほしいところ。

 26時半頃機能停止。

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 昼:アジフライ弁当
 夜:卵焼き+コロッケ定食

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  全国の公務員に冬のボーナス支給(日経)
 昨冬は減額調整をやった関係で、前年比で支給額が1割増えたそうな。 いずれにしても、ありがたや、ありがたや。 って、ずっと出先にいる関係でまだ明細を見てないので、 いくらもらえるのかわからないんだけど。

2004年12月9日(木).
 少し寝坊してしまい、8時15分出勤。 報告書を作成したり。

 25時半帰宅、27時機能停止。

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 昼:おにぎり、豆腐、みそ汁
 夜:カレー

2004年12月8日(水).
 8時出勤。まったり、まったり。

 25時帰宅、27時機能停止。

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 昼:いくら丼、みそ汁
 夜:アジフライ定食

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  「あいつ怪しい」元警察トップに職質(日刊スポーツ)
  忍び寄る警察国家の影(白川勝彦公式サイト)

 既にあちこちで取り上げられているが、本件に関して専門的知見を有する (はずの)友人のコメントを一部転載する。なお、ここに転載することについては 了解を得ているが、註釈その他の編集を加えていることもあり、 内容については全面的にbranchに責任があることを念のため申し添える。 (問題があるようならすぐ削除します。)

――まず、感想をどうぞ。

 見苦しい、の一言だね。 「弁護士であり元国家公安委員会委員長である俺様を職務質問するとは何事だ!」 という意識が見え見えで、まことに見苦しい。 だいたい、7〜8年も前の国家公安委員会委員長の顔を、都道府県警察の警察官が 覚えていると考えるほうがおかしい。 それに、「元国家公安委員会委員長だ」「弁護士だ」と申し立てて、 署長への面会を求めるなど特別の取扱いを求めるというのは、 それこそ誤った特権意識ってやつじゃないの。 バッジでも付けてれば、国民の代表としてそれなりの対応をすることになるけど、 今はただの人じゃん。

――法律的にはどうよ? 白川氏が言うように、違法な職務質問にあたるの?

 初任科生*1に警職法の試験で出したくなるような、 いい事例だよ、これ。(笑)
 法律上の論点は、 (1)職務質問の要件を充足していたか、 (2)取り囲んで行く手を阻んだことは適当か、 (3)所持品を見せるよう求めたことは適当か、 (4)着衣の上からポケットに触れた行為は適当か、 (5)署ではなく交番に任意同行しようとしたことは適当か、 といったところかな。いずれも警察官職務執行法第2条の問題。 事実関係がわからないので、いちおう、白川氏の主張がすべて事実であることを 前提として検討する。

 (1)については、1項の 「異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、 若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者」又は 「既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて 知つていると認められる者」(以下「不審者」という。)に該当するかという問題。 写真を見るに、こう言っちゃ失礼だが、白川氏の容貌とか当時の服装って、 暴力団関係者にありがちなかんじなんだよね。しかも、場所が道玄坂でしょ。 あのへんは薬物の密売が多いから、密売人に見えたんだと思うよ。 それで、制服警察官を見て避けようとした(ように見えた)のであれば、 職務質問の要件を充たしていると解するのが適当だな。

 (2)については、不審者を「停止させ…ることができる。」という規定に照らして 妥当かという問題。この点、3項の 「前二項に規定する者は、刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り、 身柄を拘束され、又はその意に反して警察署、派出所若しくは駐在所に連行され、 若しくは答弁を強要されることはない。」という規定から、警察官が強制力をもって 停止させることを許す趣旨ではなく、停止を求める任意活動としての権限と解される のは、白川氏の指摘のとおり。でも、停止に応じず立ち去ろうとする者に対して 警察官が一切何もできないわけじゃなくて、停止するよう説得したり、 職務質問を行う高度の必要性や緊急性がある場合に説得に必要な限度で 一時的に実力を行使することは判例で認められており、*2 本件のように立ちふさがることを認める高裁判決もある。 *3 有形力の行使に至らない立ちふさがりは、本件のような事情の下では、 不当なものとは言えないと解するべきだろうね。

 (3)について、白川氏は、4項の 「警察官は、刑事訴訟に関する法律により逮捕されている者については、 その身体について凶器を所持しているかどうかを調べることができる。」 の反対解釈として、職務質問時に身体検査は一切できない、としている。 しかし、判例では、捜索に至らない程度の行為は、強制にわたらない限り、所持品検査 においても許容される場合がある、としている。*4 学説でも所持品検査を肯定するものが多数説となっており、白川氏の指摘は、 あたらないね。したがって、所持品の呈示を求めたことも、不当とは言えない。

 (4)については、(3)の判例にあるとおり、捜索に至らない程度の行為は、 強制にわたらない限り、所持品検査において認められている。 本件のように、着衣の外部から触れる行為については、実力の行使を伴うものだけど、 その実力がきわめて軽度であり、所持品や着衣に実害を及ぼさず、かつ、プライバシー 侵害の程度も低いので、凶器や危険物の所持の有無を確認するために行うものは 幅広に認められている。*5 したがって、これも違法とは言えない。

 (5)については、任意同行について規定した2項の 「その場で前項の質問をすることが本人に対して不利であり、又は交通の妨害になると 認められる場合においては、質問するため、その者に附近の警察署、派出所又は 駐在所に同行することを求めることができる。」とあり、任同先は状況に応じて 適宜、付近の警察署、派出所又は駐在所を選ぶことができるので、署ではなく交番に 連れて行こうとしたことは、何ら問題ではないね。 むしろ、署長に会わせろだとかわめいている不審者を安易に署に連れて行けば トラブルが発生するおそれもあると考えられるので、近くの交番に連れて行こう としたことは妥当な判断だと思うね。

――ということは、白川氏が主張するような法律上の問題はないわけだ。

 少なくとも、判例通説に立脚した実務においては、ない。 警察活動として適当かどうか、という議論はあり得るけど、不審者にバンをかけて *6拒否されたら、任意だし仕方ないねハイさようなら、 なんて馬鹿げた運用をやってたら、犯罪者なんて捕まらないよ。 治安が悪化しても職質を拒否する自由が大事、というのは、はなはだ理解に苦しむね。 それでもいい、というひとは、犯罪者が警察の目をおそれず大手を振って街を 歩ける社会になることを理解し、覚悟しているのだろうか。 そうだというならそれはそれでひとつの価値観だけど、ねえ。

 「国民に信頼される警察になれ」という白川氏の主張には、完全に同意するよ。 国民の好感を得て、信頼されるよう努力すべきだ、というのは、まったくそのとおり。 だけど、犯罪者や犯罪者であるとの疑いがある者には強く対応しなければならない。 ことさらに無礼な言動をすべきでないことは言うまでもないが、弱腰では、 治安は守れないのさ。

 ネット上では、警察けしからん、白川マンセー、というコメントが多く見られるけど、 どこまで考えて物を言ってるんだろうね。そりゃ、職質されて所持品の呈示を 求められたら愉快な気分はしないさ。 だけど、だからといって渋谷署員のような職務執行を非とするのは、 近視眼的と言うしかないね。 ま、警職法の解釈や警察活動の現場を知らないシロートさんなら、 アジられて「警察けしからん」となるのは、仕方ないのかな。 別に、知らないからといってレベルが低いとかは言いませんよ、ええ。(笑)

*1:警察官になった直後、警察学校で研修を受けている者をいう、そうだ。

*2: 「強制手段とは…個人の意思を制圧し、身体、住居、財産等に制約を加えて強制的に 捜査目的を実現する行為など、特別の根拠規定がなければ許容することが相当でない 手段を意味するのであって、右の程度に至らない有形力の行使は、任意捜査においても 許容される場合があるといわなければならない。ただ、強制手段にあたらない有形力の 行使であつても、何らかの法益を侵害し又は侵害するおそれがあるのであるから、 状況のいかんを問わず常に許容されるものと解するのは相当でなく、必要性、緊急性 などをも考慮したうえ、具体的状況のもとで相当と認められる限度において許容される ものと解すべきである。」( 最三決昭51・3・16

*3:広島高判昭51・4・1

*4:「警職法は、その二条一項において同項所定の者を停止させて質問することができると 規定するのみで、所持品の検査については明文の規定を設けていないが、所持品の検査は、 口頭による質問と密接に関連し、かつ、職務質問の効果をあげるうえで必要性、有効性の 認められる行為であるから、同条項による職務質問に附随してこれを行うことができる 場合があると解するのが、相当である。所持品検査は、任意手段である職務質問の附随 行為として許容されるのであるから、所持人の承諾を得て、その限度においてこれを行う のが原則であることはいうまでもない。しかしながら、職務質問ないし所持品検査は、 犯罪の予防、鎮圧等を目的とする行政警察上の作用であつて、流動する各般の警察事象に 対応して迅速適正にこれを処理すべき行政警察の責務にかんがみるときは、所持人の承諾 のない限り所持品検査は一切許容されないと解するのは相当でなく、捜索に至らない程度 の行為は、強制にわたらない限り、所持品検査においても許容される場合があると解す べきである。」 ( 最三判昭53・6・20

*5:バッグの外側から触れて持ち上げる行為につき、東京高判昭51・2・9。 また、異常な箇所に着衣の外部から触れる行為につき、大阪高判昭51・4・27。

*6:職務質問の隠語、らしい。

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  情報公開法施行直前、10官庁で行政文書廃棄量が急増(読売)

 廃棄量が増えたって? そりゃ都合の悪い文書をすうわなにをするやめろyつあをえいtfqp−:;
 …という冗談はさておき、情報公開法の施行に当たって、各府省とも 情報公開請求に的確に対応するために行政文書ファイルの整備に伴う文書整理作業 を行っているが、その際に大量に出てきた不要文書を捨てたから、というのが 正解だろう。小職も、地下の書庫に堆積した(!)、決して参照されることの なさそうな簿冊を、山ほど捨てた記憶がある。

2004年12月7日(火).
 8時出勤。きょうは晴れ→曇天。風がちょっと強め。

 25時半帰宅、29時機能停止。

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 昼:カツカレー
 夜:鳥塩定食

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  陸自幹部名で改憲案 自民起草委の中谷委員長に提出(朝日)

 この記事に関する ぽげむた氏(12/6付) のコメントについて、フォローを試みたい。

 まず、文民統制について。 元記事の「文民統制の観点から問題」「文民統制を逸脱」という指摘については、 舌足らずな印象が否めない。というのも、 以前にも書いた(H16.7.1)が、 文民統制は政治と軍事の関係を規律するものであって、背広組の制服組に対する 優越を意味するものではなく、それ自体、制服組が政治家に直接改憲案を 提出したことを非とする理由とはならないからだ。 問題なのは、文民統制そのものではなく、その制度的担保である防衛参事官制度の 趣旨に反し、長官−防衛参事官−幕、というラインを無視して政治家に改憲案を 提出したこと、ではないかと。

 次に、自衛隊員の政治的行為の制限について。 自衛隊法では、「隊員は、…選挙権の行使を除くほか、政令で定める政治的行為をしてはならない。」 (第61条第1項)とされている。 禁止の対象となる政治的行為の範囲については同法施行令で定められており、 そのひとつに「政治的目的のために官職、職権その他公私の影響力を利用すること。」 (第87条第1項第1号)が挙げられ、ここでいう政治的目的には、 「政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張し、又はこれに反対すること。」 (第86条第5号) が含まれている。 したがって、これらを合わせ読むと、 「自衛隊員は、政治の方向に影響を与える意図で特定の政策を主張するために 官職、職権その他公私の影響力を利用してはならない。」となる。

 そして、この解釈については、

 この第五号の解釈につきましては、人事院の方の解釈を見ますと、ここで 「政治の方向に影響を与える意図」と申しまするのは、日本国憲法に定められた 民主主義政治の根本原則を変更しようとする意思をいうというのが人事院の解釈 でございます。それから、ここに書いてありまする「特定の政策」というのは、 政治の方向に影響を与える程度のものであることを要するというのが人事院の 解釈であるようでございます。

---昭和36年5月26日参・内閣委員会における政府委員(加藤陽三・防衛庁長官官房長)答弁

とされている。これを読むと、直観的には、問題のペーパーを起こして中谷元長官に 渡した二佐の行為は、自衛隊法で禁止された政治的行為に該当しそうだ。 本件は軍隊の設置、軍事裁判所の設置等、現行憲法と真っ向からぶつかる内容を 案としているだけに。

 それでは、自衛官だけが前記の規定によって強い制約をかけられているのか、 というと、そうではない。そもそも、自衛隊法でいう「自衛隊員」には、 自衛官(いわゆる制服組)だけでなく、内局の職員(いわゆる背広組)も含まれる (自衛隊法第2条第5項)。さらに、前記の政治的行為禁止規定は、国家公務員法の それをカーボンコピーしたものにすぎない(国家公務員法第102条第1項、 人事院規則一四―七(政治的行為)第5項・第6項)。  このことは、自衛隊法制定時の政府答弁で明確にされている。
 *:国家公務員法は一般職のみを対象としており、 特別職である自衛隊員には適用されないため、自衛隊法に同様の規定を置く 必要がある。

○松前重義委員
 その次には六十一条であります。六十一条の第一項の「隊員は、政党又は政令 で定める政治的目的のために、寄附金その他の利益を求め、若しくは受領し、又 は何らの方法をもつてするを問わず、これらの行為に関与し、あるいは選挙権の 行使を除く外、政令で定める政治的行為をしてはならない。」という中で、政治 的行為というのはどういうふうに政令でお定めになるつもりであるが伺いたいの であります。

○加藤陽三政府委員(保安庁人事局長)
 これも国家公務員法の第百二条に平仄を合せて規定した条項でございまして、 この「政令で定める政治的行為」とありますのは、一般職の国家公務員につきま しては人事院規則の十四の七というのできめておるのであります。私どもの方の 職員は一般職の職員でありませんので人事院規則の適用がありませんから、特に 人事院規則にかわるべきものとして政令で定めるという建前をとつております。 今具体的に考えておりますことは、保安庁施行令の第六十五条に規定しておるよ うなことであります。

---昭和29年4月9日衆・内閣委員会

というわけで、小職の見解をまとめると、本件は、

と考えられる。

 なお、政治家による省庁ヒアについては、特定の改憲案を主張すればアウト、 示された改憲案について行政運営上の利点・問題点を述べるのはセーフ、 といったところだろうか。って、かなり微妙な相違しかないな…。 いずれにしても、通常の省庁ヒアで 「日本国憲法に定められた民主主義政治の根本原則を変更」するような 御説明をすることはないと思う、たぶん。

2004年12月6日(月).
 きょうは電車で8時過ぎに出勤。

 昨日の大風が大気中の塵を一掃したのか、空が澄んで見える。 いつもは午後になると姿を隠す富士山も夜まで見えていたし、 夜はオリオン座等の星もよく見えていた。

夕焼けの富士山。  夕焼けの富士山。

 24時半撤退。

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 昼;天丼
 夜:カレー

2004年12月5日(.
 6時頃、強風で目が覚める。窓がガタガタと揺れ、風音も強い。 うとうとしていると、窓の外に見えるビルが2棟ほど折れる夢を見た。 出勤する9時頃には晴れ間が広がり始め、風も少し弱まった。空気は妙に暖かい。

 昼間帯はポンチ絵作り。見映えよりも中身、というのが原則だろうが、 見映えの第一印象が結論を左右することも、実は珍しくないんじゃなかろうか。 いずれにしても、ポンチ絵作りは、凝り始めると楽しくてハマってしまう。

 25時帰宅、26時機能停止。

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 昼:おにぎり、みそ汁
 夜:ミニ鳥丼、みそ汁

2004年12月4日(.
 8時出勤。夕方までひたすら資料精査。

 夜、「架空取引は複雑怪奇」と声明を出して総辞職 つぶやきながらペーパー起こし。

 25時半帰宅。

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 昼:ラーメン+餃子セット(ぉぃ)
 夜:ヒレカツカレー+野菜炒めセット(ぉぃぉぃ)

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 今週、 Canon IXC-230A(IXY 50のレザーケース)と、 Booq PodPaq nappa 4G iPod Case(iPodのレザーケース)を、 楽天のショップで購入した。特に後者は送料を入れると7,000円超と 高価だったが、基本的には満足している。 底面コネクタ部の穴の処理が少し雑なのと、フラップの留め金のマグネットの磁力が 思ったほど強くないのが、ちと残念。
 これで、IXY 50、iPodを腰に提げて携帯することが可能になったが、 既に携帯電話×2を常時提げているので、さらに2個提げるとちと重い。 というわけで、iPodについては使用時のみカバンから取り出すこととし、 IXY 50のみ常時提げることにした。ぶら下げ過ぎという気もしないではないけど…。

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  元ミス東大主計官「災害派遣は自衛隊の仕事じゃない」(ZAKZAK)
 あちこちで反応されているようだけど、しょせんスポーツ紙の記事だからねえ。 (´ー`)y-~~

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  文科省係長が勝手に賞状 「申請書を紛失」、告発へ(共同)
 公印(大臣印)の手書きはさすがにばれるでしょ…。

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  競馬協会の現職理事、馬券買い処分 農水省キャリア組(朝日)
  地方競馬全国協会常務理事、馬券2000円買って退任(サンスポ)
 合掌。どうでもいいが、サンスポの記事で「○○氏」とすべきところが 「○○師」となっててワラタ。調教師じゃないんだってば。

2004年12月3日(金).
 8時出勤。 慶應幼稚舎の脇には高級車が並んでいて、やっぱりねえ、と思ったり。

 正午ころ、ボスが登場。説明するも、いろいろと気合いを入れられてしまった。(´・ω・`)
 そのままボス、親分×2と食事へ。「そろそろ一本立ちしても大丈夫だろう?」 ということで、任せてもらえそうな雲行き。

 午後、ボスの指摘を踏まえ、約2時間でペーパー1枚を起案。 そして、そのまま幹部会議をぶっちして合議先に突入し、ご説明。結果は、、、。(;´Д`)

 出先から帰宅したのは25時半。ひさしぶりにROしてしまって27時過ぎ機能停止。

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 昼:定食(刺身、天ぷら等)
 夜:さばの文化干し

2004年12月2日(木).
 8時出勤。きょうも天気がよかったので屋上にのぼってみた。 さっそく購入したばかりのIXY 50で撮影。

きょうの富士山。  きょうの富士山。

 午後、書類をめくりに本省へ。 若干余裕があったので、出向中のKに連絡して、路上で20分ほど近況報告。

 25時頃帰宅。

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 昼:カツ丼
 夜:おにぎり、ツナコーンサラダ、みそ汁

2004年12月1日(水).
 8時出勤。げ、もう12月か…。

 午後、入院した部下を見舞いに千葉島へ。 思ったより血色もよく、少し安心。

 検討会の後、25時頃帰宅。

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 昼:アジフライ&コロッケ弁当
 夜:天丼

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 先週、NTT加入電話を解約した。 寝る時間以外家にいないのでほとんど利用しておらず (先月の請求書の通話料は8円だった!)、基本料金を払い続けるのも 馬鹿らしいし、携帯電話で事足りるだろう、と。 チャラになる前に加入権を売り払うべきかどうか考え中。 どうせ二束三文だろうけどねぇ…。


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Written by branch