11/16/11

Bucephalandra distribution

これは12月リリース予定です。
この自生地はかなりの川幅があり、岩場、川原、小滝など変化に富んでいます。
エメラルド・カーペットの先にあるのですが、葉が丸みを帯びてきました。
これら4枚の画像は同じ場所で見たバリエーションです。
これらの中から特徴の似たものだけを集めて別のロカ名を付けて偽って販売する有名な業者もおります。 だからシンタンとナンガ・ピノーだけで3年も生活できるのです。笑
この自生地から東西南北のどれかの方向に進めばもっと丸葉で濃い青磁色の個体群が見られるでしょうか?
連続変異を見て行くとは言っても同じ川の上流と下流を見るのではありません。
この自生地の川の南には小高い山が有り、それを越えれば次の川があります。その川のブケが見たいと思うのです。
そしてその次の川も、またその次の川も見たいのです。
ブケ類は自ら移動しません、種子もないので昆虫類によって運ばれ他の自生地の個体群と交わる事もありません。
長い年月を経てそれぞれの個体群は少しずつ独自の個性を出していくはずです。
その連続変異の線を辿っていくと突然全く別の個体群が現われるのです。
そのような場所を「分布変化境界線」と呼んでいます。
ウォーレス線やウェーバー線は良く知られていますが、これはとても明確な太い線であり、フローラもファゥナもガラリと変化します。
私が探しているのはもっと細い線です。ブケ類が変化する程度のとても細い線を探しています。
日本から頂いた注文書の内容を見て少し驚きました。連続変異としていたSilky Blue Ⅰ、Ⅱ、Ⅲと T I T A N Ⅱ、Ⅲ、Ⅳに同数の注文が有りました。
もしかしたら日本のブケ類ファンの中にその「連続変異」とやらに興味をお持ちの方はおられるのでしょうか?

一本の線上にポツポツ並んでいる自生地のブケ類に番号付けて同じ栽培環境に並べて細やかな変異の有無を楽しむ、というような、、、、これはとても高尚な趣味と言わざるを得ません。