福島原発行動隊「原発を享受してきたのは我々世代。若い世代に責任はない」
「子や孫を被曝から守りたい」と、「福島原発行動隊」(シニア決死隊)の有志が動き出した。本丸である福島原発での作業を待ちわびながら、8月下旬、福島第一原発から29kmの被災地・福島県いわき市久之浜地区の草刈りボランティアに汗を流したシニアたち(60歳以上)の素顔に迫る。
ボランティア企画者のひとり、平井秀和さん(67歳)は、原発事故収束のために働く若い作業員のことを見聞きするたび、「胸を刺す痛みに苦悩していた」という。
「放射線の影響を受けやすい若者たちが、どうして犠牲にならないといけないのでしょうか。まるで特攻隊の構図を見ているようだ」
行動隊の存在は、mixi仲間から5月中旬に知った。平井さんは、3人の子供たちを集めて“志願”への思いを打ち明けた。
「『孫が年ごろになったら、このことを伝えるよ。お父さんのことを誇りに思う』って言ってくれました。原発の電力を享受してきたのは我々の世代。若い世代には何の責任もありません。残りの人生、日本の未来のために尽くしたい」
平井さんには配管工の経験もある。27歳のとき仲間と、静岡・焼津の水産物を直接買い付けて魚屋に販売を始めた産直の元祖。その後独立し、八王子魚市場内に店を出す。大型店の台頭を前に店をたたみ、保険代理業を始めて今に至る。
「行き当たりばったりの人生だからね。放射線に鈍感な年寄りの出番ですよ」と笑い飛ばした。
週刊SPA!9/13発売号「シニア決死隊の決意 オレたちが悲劇を終わらせる!」では、平井さんほか、シニア決死隊有志の声を聞いた。
取材・文・撮影/田中裕司
■関連記事
・飯舘村で大量のプルトニウムを検出
・長寿被爆者「原爆後、タニシやバッタやキノコなんでも食べたから、内部被曝は相当なものだった」
・被災者が一番恐れているのは忘却 震災マンガに描かれた復興への希望「菜の花畑」
国内トピックス
- セシウム「問題レベルでない」
- JR北海道社長を追い込んだ出来事
- 世界10億人超、高血圧の原因解明
- 今さら"八百長"選ぶ 新聞協会賞
- 記者が「みんなクビや」と罵倒
- あぐらをかきだした有名私立大
- 武田邦彦氏に「あなたはバカか」
- 「放射能に鈍感な年寄りの出番」
- 福島支援の店に「ふざけるな」
- ナイトライフ充実でセレブお忍び
おすすめ商品
関連ニュース:福島原発行動隊
- 福島原発行動隊「原発を享受してきたのは我々世代。若い世代に責任はない」
日刊SPA! 09月13日18時12分(3)
- 日本のメディアは福島原発行動隊を無視しているのですか?佐川明美の「シアトルより愛を込めて」 09月13日15時14分
- 原発支援活動批判に対し元活動家「それは崩れ左翼の考え方」NEWSポストセブン 08月17日07時00分
- 60年安保の運動家 「今でも1300人の仲間と連絡取れる」NEWSポストセブン 08月15日07時00分
- 「若い人たちの被曝を肩代わりしたい」500人のシニア部隊が原発事故収束に挑む
BLOGOS編集部 08月12日07時00分(187)
国内アクセスランキング
- 記者はなぜそんなに偉いのか 大臣辞任会見「ヤクザ質問」の一部始終J-CASTニュース 12日18時39分 (255)
- 原子力事故関係の速報(速報2) ヨウ素、フランス、牛乳武田邦彦 (中部大学) 13日09時04分
- あんたら、みんなクビや!「走れ!プロジェクトマネージャー!」 13日07時00分
- 放射「能」への恐怖を免罪符とした差別や排除を認めてはならない非国民通信 11日23時13分
- 【ワイドショー通信簿】大震災半年―みのもんたが目の当たりにした福島・浪江町の「荒涼」J-CASTテレビウォッチ 12日14時54分 (49)
- 町長の妻も遺体で発見 結納の朝…悲劇の長女に続き
産経新聞 13日12時01分
- 「9・11」と「3・11」をふりかえり希望を考える 保坂展人のどこどこ日記 11日23時48分
- 東京都立戸山高等学校の悲劇世界の大学めぐり 13日09時25分
- 新宿アルタ前の白い壁志村建世のブログ 12日12時28分
- フジテレビ「JAP18」表記の犯人捜し始まり特定される 「セシウムさん」レベルの不祥事か?
ガジェット通信 10日09時57分 (855)