重くなり郵便代金がかかりますが、日本の猛暑を考えると仕方のないことです。
私が若かりし頃はレノンが "イマージン" を歌い、ディランは "時代は変わる" と歌っていました。
私は現実的に聞こえたディランの歌が好きでした。
当時日本は先進国で、東南アジア諸国は発展途上国といわれていました。
それが今では日本の個人平均GDPはシンガポールに追い抜かれアジア2位に転落しました。
日本人が得意と信じられてきた物作りは中国人にもできる事が知れ渡りました。
あの頃は羽田から4時間ほど飛べば日本の10年前の物価に等しいマニラに着いたのです。
フィリピンでは10年前の日本車が走っており、ホテルでは白黒の古いアメリカのテレビドラマが見れました。
それはタイムマシンに乗って過去に遡るような感覚でした。
では、どのようにすれば未来に向かうタイムトラベルを楽しめるのでしょうか ?
5年後に私は何をしているのでしょうか?
その頃には殆どの産地を網羅してしまい目新しい草は無くなっていると思います。
でも私はまだフィールドで新しいクリプトやサトイモ類の観察を続けているはずです。
日本やその他の国に送る植物は、今築いているネットワークが完成しているので、全て現地の友人達が受け持っているはずです。
インドネシアの草はタンジュンピナンに、マレーシアの草はジョホールの私の自宅に集められ書類を所得して海外に発送されている筈です。
もう遠い日本から高いコストと時間をかけて採取する時代は終わっているのです。
サトイモ1株が4万円もする時代は過ぎ去ったのです。
もう一度ディランやレノンの歌の中のメッセージを読み返す楽しみを反覆する時期に来ていると思っています。