6/29/10

美しくなければ「草」ではない !

美しくなければ草ではありません。
人に見向きもされない草は価値が無いのかも知れません。
そう、美しい「草」を採れない人は「採り子」ではないのです。
クリプトの採集を始めてから3年以上が過ぎました。
美しい草を、いつもそう思いながら新しい草を探しています。
今回は大雨の中移動と採集を繰り返しました。
雨の中の採取でほとんどのロカで撮影ができませんでした。
車で2泊して2500km 走りました。
毎回の採集行が終わって、満足して帰途につく事は1度もありませんでした。
毎回反省しながら帰国します。
上は台湾向けのアフィニス種のメタリック・レッドです

C. shulzei "Luminous Tiger"

普通のシュルツイ種は飽和状態というよりも、終わっています。
何か新しいタイプとか、美しい葉柄をした個体群とかが必要です。
いつでも一段上の草を探しています。
とても綺麗です。 花良し、葉良し、と小さくとも存在感はあります。

Affinis "Metaric Rosa"

前回紹介したら大きな反響がありましたので、追加採取しました。
今回3日間で採集したのは、シュルツイ種のグリーン・ルミナスタイガー、cf:ヤコブセニー、ヌリイ・レッドスポット、イエローリング、ヌリイ・茶葉紫花、sp Tsek Chini Sulatan、コルダータ・タイガーストライプ、アフィニス・メタリックレッド、アフィニス・ローザ、ヌリイ・ルミナスグリーン、ヌリイ・ローザ、エリプティカ・各タイプでした。
ミニマは存在を忘れていました。
雨の中を2500km も走った割りに新しいものはエリプティカ・ローザだけでした。
売れると良いのですが。まだ買い手が決まっていません。

C. nurii "Luminus Green "

これが本物のルミナスグリーンです。
ここもきっと荒らされていると思っていましたが、無事でした。
上が水上葉でかなり大きいです。
下は水中葉でこのような美しいローザになります。
偽物にご用心です。
上が水上葉、下が水中葉です。

C. elliptica " New face "

エリプティカの自生地は水位が高く泥沼に足をとられて大変でした。
10m歩くのに15分くらいかかります。
何百もの個体を見ましたが、最後にローザを1株採取して体力の限界を感じました。
やはり遠いです。
この自生地はシンガポールから車でダイレクトで往復しても1500kmあります。
探索に使うスタミナが足りませんでした。
ベタ・スティグモサは水溜りばかりでポイントが定まらず採れませんでした。
ピンクタイガーの水上葉上と下は今回新く見つけた”ローザ”です。 エリプティカのローザは追い詰めたのですが、群生しておらず、この水中株のみです。
こんな大物を仕留めるには何度か自生地に通って採って感激するのが良いのですが、ザイディアナ種のように一発で採れてしまいました。
次回はバスで行って体力の余裕をもって挑みたいです。
大物といっても「草」ですから案外簡単に落ちるものです。
飛翔する昆虫類の採集はトラップなどを使っておびき寄せて採ります。
植物は現地を良く観察しながら目的の草を追い詰めて採取しますが、今回は1株のみで満足、大きな手がかりを手にしました。
とても美しい白のラインが入っています。
その白は真珠のように落ちついた輝きを放ちます。
3時間の探索ではこれて゜十分だと思い、日が暮れないうちにキャメロンハイランドを越えてアフィニス種の ”メタリックローザ”の産地に向かいました。
ピンクタイガー下と赤凸凹葉です。

6/26/10

Jewel Orchids

上3枚はスランゴール産、そしてリンガ島産、シンケップ島産です。
ホマロメナ類を探して山の中を徘徊していますと時々目に付きます。
今後見つけたら撮影してご紹介します。

6/25/10

C. Xpurpurea at Dry season

これらは全てランナーによって連結しています。 種子による拡散よりもランナーに頼る方法を選択した結果と思います。 雨季の水位が高い時期には本種は草丈が1mを超える大型種ですが、乾季の今は手の平サイズです。

乾季にこれ程水位が低いとは思いもよりませんでした。
できれば深みから水面に突き出した花を見たかったのですが、浅瀬に短い蕾が散見されたのみでした。
本種はハイブリットとされていますが実際には決定しているわけではありません。
学名の種名の前に 付く X は学術的には Suspect hybrid の略形です。
家族旅行もプラモコンテストも終了しました。
また、自由に気楽にマレー半島を車で廻って見ようと思っています。
sp 種の花の確認もかねて各種少しづつ採取もしてきます。
メルシンの虎斑入りのコルダータ種、カハンのルミナスグリーンのシュルツイ種、虎斑入りのシュルツイ種、cf : ヤコブセニー種、茶葉のヌリイ種や葉に赤い斑点の出るヌリイ種なども見て周ります。
月曜日に帰国して、次はスマトラ北部です。