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今回のサラワクはグッディ様のご依頼で行きました。産地はカピットとサラワク西部です。ついでにザイディアナ種の産地の下見にも行ってみました。あいにく産地の川は増水していて主流の深さは約6mありました。
ザイの産地は２つ知られており、最初の産地(多分タイプ産地)は油ヤシの畑に様変わりしていました。
上がその画像です。この水溜りの南250mのところが以前の棲息地であったようです。そして２番目の産地もGPSを用いて慎重に船を走らせて探索しました。スピードを落とし最後の一桁まで合わせて水面下にある目に見えない草を探しました。悪天候と増水に悩まされました。GPSも頭上を覆う木々に遮られてしっかりと働いてくれませんでした。３日間の滞在で結局水位は下がらず、素潜りして２株のみ採取しました。それ以外に出来たことはマーキングをして次回に備える事くらいでした。
この日の３日後にアスリの正月である" Hari Gawai " を控えており、彼らに無理を言うことも出来ずに帰国を決めました。グッディ様、フィードオン様から正式なご依頼があれば再度の採取に行きます。
その時にまだ増水が続いていれば、長い木の杭を打ち込み杭を伝って潜れば楽に採取できそうです。
この川にはワニもいるようですが、凶暴なイリエワニではなく全く人を襲わないそうです。でも彼らが空腹の時はお許し願うしかなさそうです。
:ザイディアナ種以外のお問い合わせはグッディ様にお願いします。
間もなく、おそらく２週間後くらいに Zai が日本に到着します。入荷先はフィードオン様に決まりました。
現地の知り合いに水位を観察しておいて頂くようにお願いしましたので、下がり次第採取に向かいます。
万一水位が下がらなければ素潜り覚悟です。
明日グッディ様にサラワク産のサトイモ類を発送後、フィードオン様ご依頼のシンケップ島へ採取に行きます。その発送が完了してから Zai 採取行になります。この Zai 便の補てん植物は以下の種類に決まっています。
上のサトイモは初めて見るものです。親株は１株のみ、他は子株ばかりです。下は本物のブケ・モトレヤナ "リアルレッド" です。
上、これも初めて見たサトイモです。これ１株のみです。ボルネオ島にはまだまだ未知のサトイモ類が埋もれているのは今後楽しみなことです。
今年Gunung Besar で採取した赤いビロードホマロメナがありましたが、標高は600m でした。これらはなんとサラワクの平地産です。実際に採取した私も驚きました。ビロード葉は赤っぽいものと黒に近い光沢の強いもの２種類あります。Zai とこれらの植物の入荷はまだ先ですが、: お問い合わせはフィードオン様にお願いします。
今週はシンケップ島へR氏と同行採取します。この島のクリプトは未記載種ばかりですので、新たなものが採れるかも知れません。何とR氏は先週リンガ島の最高峰のダイック山に登られてAlt 500m地帯の植物類の撮影をしてくれたそうです。果たしてあのシルバービロード葉のホマロメナは採れるのでしょうか ? 帰国後ブログにてご紹介します。
続いてマレー半島北部のミニマ種、エリプティカ種の変種やその他のクリプトを採取、後、ビリトン島、スマトラ島、ナトゥナ島(ここは平地のクリプト類と標高500mの高地のサトイモ類採取) を予定しています。今年後半も面白い植物をご紹介しますのでお楽しみに、、、。
