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「ダイナミックアーク」新人賞 二次選考通過作品

三次選考投票方法について

【投票期間】
 2009年1月30日(金)13時 ~ 2009年2月27日(金)13時
【投票方法】
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 新人賞の投票は、お1人様1回限り(二次選考、三次選考の計2回)となっております。

あくじき

 星鈴学園中等部三年の駒ヶ崎ぷにえは、珍味探究を日課とし世界中を飛び回っている。

 ある日、ぷにえのことを愛する同性愛者であり、軍幹部の孫でもある高等部二年の東郷華月から河童のミイラを探しに行こうと誘われる。

 ぷにえは同性愛などに興味がないので行きたくなかったが、河童のミイラという珍しい食材を食べたいという欲求に負けていくことになった。

 ミイラ探しに出かけ、何度となく邪魔者に襲われながらも、河童のミイラを見つけることができた。だが、華月の狙いも河童のミイラではなく、祖父にぷにえとの同性愛関係を認めさせることだった。そのために、祖父の弱みを一緒に持ってきていたのだ。

 弱みを取り戻すためにやってきた祖父の話し合いが始まる。ぷにえも同席させられる。華月の祖父は同性愛を認めようとはしなかった。話はまとまらず、大ケンカになる。

 巻き込まれただけのぷにえはそれには関わらず、目的の河童のミイラを料理した。そして、出来上がったものをみんなで食べると、あまりの美味しさに、華月とその祖父はケンカも忘れ話がまとまってしまった。

 ぷにえとしても、河童のミイラという珍品を食べることができて大満足だった。

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遺産

 正樹は祖父の遺産を相続した。祖父に長く仕えた美少女アンナに祖父が何も遺さなかったことを、正樹は不審に思った。

 屋敷に現れたメイド服の少女たちが、正樹を誘拐しようとした。少女たちは赤く光る瞳を持っていた。正樹を救い出したアンナもまた、赤く光る瞳を持っていた。

 アンナは数世紀前に某国の領主に仕えていた。領主には秘密があり、彼によって「変化」したアンナは、超人的な知覚と身体能力、不老を得た。

 領主の死後、アンナは新たな主人を求めるが、仕えた主人は次々とアンナに異常な執着を見せた。他人の感情を操る「力」を持つことに気がつき絶望的になったアンナだったが、自分の「力」に影響されない「本当のご主人様」を探す旅に出た。

 隣国で再会したセレネも「変化」した者だったが、その力で人々を翻弄し破滅させることを楽しんでいた。

 ロンドンで、アンナは「本当のご主人様」――正樹の祖父に出会った。

 少女たちを率いたセレネが再び正樹を奪いにやって来た。アンナは正樹に、今は正樹がアンナの「本当のご主人様」であると告げた。

 闘争の末、アンナはセレネたちを倒した。正樹は自分こそが、祖父からアンナへの遺産だと気がつくのだった。

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CITY

 彼女を探す手伝いをしてくれた友だちが何者かに殺されてしまう。

 死体の修理をする俺は、友だちの足跡を追ってさまよう。

 男でも女でもなく生まれた奴が殺した。

 捜していた彼女の行方をつかみ損ねる。

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平山平助の法則

 平山平助、十九才。金がなくて公園で水を飲んでた俺は幼稚園児コーちゃんとヨーちゃんにオニギリをもらった。ところがこの双子、カラんだ不良中学生にきっちりカリを返す過激な奴ら。双子の兄で小五のシンジと友人の間山君もかなりヤバめだ。公園の奥で虫が異常発生。虫狩を始める彼ら四人に俺も巻き込まれる。虫は人の生命エネルギーを奪う怖ろしいものだった。襲われた赤ちゃんを連れて走る俺。誘拐犯と間違われて警官に追われ虫に追われる。俺の前にバイクで現れたのは双子の兄、矢島兄弟の次男レイちゃんとバズーカを操る美少女ミカコちゃんだった。虫は南米の古代種。生命エネルギーを過剰に浴びせると崩れ去る。俺たちとミカコちゃんは女王虫の巣に突入。双子は巣穴に飛びこんだ。苦しむ双子の生命エネルギーを高めるために俺は決意した。全裸になって巣穴に飛びこむ。俺の捨て身の笑いにうけた双子は生命エネルギーを回復。膨大な生命エネルギーを放出し皆で女王を倒した。だが全裸の俺はミカコちゃんに怒りのバズーカを撃ちこまれ、さらに矢島兄弟の三男、カンジにも殺されかける。もう矢島兄弟には決して関わらない!三日後、双子がアパートを尋ねて来た。逃げろ俺!

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僕を知らない君に

 病気の子供にだけ歌う歌手、アオイこと嵯峨野聡は、ユーサネイジアと呼ばれた一族の末裔で、その声は人の痛みを癒す不思議な力を持っていた。

 ある日恋人の織野桃子が失踪する。彼女の失踪に自分の力が関係すると考えた聡は、生まれ育った学園都市「海の星」へ向かう。

 そこで待っていた育ての親寶井博士から、桃子が彼の研究員だったことを知る。

 海の星から帰った聡は、親友の阿波野光司から、彼女が危険な整形手術を繰り返していたと聞かされる。桃子を取り戻すため、阿波野と聡は海の星に入島した。

 聡を支配しようとする寶井。全てはユーサネイジアに対する実験だった。桃子は聡の監視者だったのだ。聡と生活を共にして実験を進めるため、彼に気に入られるように何度も整形を繰り返していたのだ。

 聡は阿波野のおかげで寶井の呪縛から逃れ、ユーサネイジア本来の力を発動して寶井に歌った。それは、人の精神まで入り込み、罪を自白させる声だった。

 桃子は本当の姿を取り戻したが、記憶を失ってしまった。彼女は聡のことも憶えていなかった。術後の彼女の痛みを和らげるためだけに、アオイとして会うことを許された聡は、彼女の新しい幸せを願いながら歌うのだった。

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