いま思うと最初に勤めていたアーサー・アンダーセンで、私が所属していた部署がなくなることが決定し、会社から新たな3つの進路を示されたときが、私の一番の転機だったかもしれません。進路を迷っていたときに、金融の部署に私の尊敬する先輩がいらっしゃって、その人と一緒に仕事がしたい一心で相談したところ、同じ部署に誘っていただけたんですよ。
もし、その方がいらっしゃらなければ、そのまま会計の仕事を続けていたかもしれません。でも、偶然にも金融の部署にあこがれの先輩がいたおかげで、経験のなかった金融の道に進むことができたわけです。そんなふうに、人との出会いが転職を左右することってあるんですよね。だから、自分一人だけで悩み過ぎず、いろんな人と話すことも大切なんです。
誰にでも仕事やプライベートで、さまざまな人との出会いがあると思います。それほど特別な出会いと思っていなくとも、どこかで、その存在の大きさに気付かされることもありますよね。転機のタイミングで、それに気付かされることもありますから、人との出会いや話は大事にした方がいい。
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