病床存続へ市民連絡会 花巻・大迫


 県医療局が県立病院の新経営計画案で県内5カ所の地域診療センターの無床化などを計画している問題で、大迫センターが対象となっている花巻市大迫町の住民有志は19日、町内で会合を開き、病床の存続を求める市民連絡会を発足させた。今後、県議会や市議会への請願を行うほか、12月1日夜には町民集会を開き、地域一丸で町唯一の入院機能の存続を求める考えだ。

 会合は、県立大迫病院(現大迫地域診療センター)の元職員らで組織する「大迫町の医療と福祉を守る会」(佐々木功代表)が呼び掛けて開催。地元選出の市議4人をはじめ各種団体の代表者ら28人が出席した。

 計画案では大迫センターは来年4月から現在19床のベッドが廃止となる。同センターは昨年4月にベッド数が48床から現行まで減少し、診療所化されたばかり。出席者からは唐突な計画案への異議や、夜間に医師不在の地域となることへの懸念が噴出した。

 計画案の見直しは、町民をはじめ全市的な取り組みが不可欠との見地から、運動の推進母体として市民連絡会の結成を決めた。共同代表を佐々木代表、鎌田政子市議ら5人(一部内定)とし、花巻選挙区選出の県議4人に相談役就任を求める。

 早期に県議会と市議会への請願を行い、署名運動も展開する。

 鎌田市議は「地域にとって大事な病院であり、入院できなくなれば住民不安は大きい。地域医療を守るため全力を尽くす」と語る。

(2008/11/20)

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