**前号までのあらすじ**
農村で活動するNGOにとって、村人との関係性づくりは重要であり、容易なことではない。
半年以上を費やし、ようやく村人と信頼関係が築きあげられ、生産体制が安定してきた
コミュニティファクトリーであったが・・・
**前号までのあらすじ**
農村で活動するNGOにとって、村人との関係性づくりは重要であり、容易なことではない。
半年以上を費やし、ようやく村人と信頼関係が築きあげられ、生産体制が安定してきた
コミュニティファクトリーであったが・・・
コミュニティファクトリープロジェクトリーダー大窪と戦略担当の本木は悩んでいた。 ファクトリーの現場レベルでは安定してきていたが、運営レベルで現地のNGO「WP」との関係性がうまくいっていなかったのである。
2006年9月当初、カンボジア農村進出を決断したかものはしチームであったが、農村進出は初めてとあって、同じく職業訓練を行い農村地域に明るいカンボジア人運営のNGO「WP」と連携することになった。
駐在員大窪と笑顔がまぶしいファクトリーのワーカーたち
現在は共同運営という形で連携していたが、これまで大きな方針決定をする打ち合わせをドタキャンされたりと度々手を焼かされていた。
こうした経緯から、大窪・本木を中心にCFチームで議論し、大きな経営判断をすることになる。WPとの契約が切れるこのタイミングで、生産者と卸の関係になり、新たな地域で独自展開していこう!そう決断したのである。
戦略担当の本木
今回の決断には、WPが統括することになる生産サイドが今後うまく運営できなければビジネスが成り立たない、というリスクがあります。それを回避するためにも生産の現場であるファクトリーへのサポートは継続していきます!
具体的に言えば、WPとはいわば「ビジネスパートナー」として、商品を買う側と売る側という関係性になる。
コミュニティファクトリーとは、継続的に識字教育や生産運営のアドバイスも行い、ワーカーである彼女たちが自立できるようにサポートしていく。
先日、実際に生産向上のためのワークショップを行った。
レクチャーを行い、その後はグループワーク。あるグループでは生産改善アイデアが11も出された
レ買い手・売り手・仲買人に分かれて流通を学ぶ。彼女たちが自立していくためには、「考える機会」を提供することが重要
このようにワーカー達が自立でき、その結果ファクトリー自体が自立できるようにサポートしていく。
そして、新たな決定がなされた。
これまで得たノウハウをもとに、現在のファクトリーのとなりの地域にて新しくコミュニティファクトリーを建設していくという拡大路線である。
より多くの女性たちに職業訓練と雇用を提供するために。
児童買春被害を未然に防ぐために。
コミュニティファクトリーチームに気負いはない。
ついに新章に突入!今後の展開に乞うご期待!!