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福田首相の中国訪問は媚中外交の始まり?――「友好」は国益に優先するのか ニュース記事に関連したブログ

2007/12/31 23:58

 

福田康夫首相が12月29日まで、中国を訪問しました。

日本の首相の外国訪問でこれほど相手国の機嫌ばかりをうかがい、日本側の注文や抗議を表に出さなかったという実例も、ちょっと思い出しません。
要するに、中国に対し日本側が不満であること、懸念すること、理不尽だとみなすこと、など、なにひとつ述べず、ただただ、「協力」とか「友好」とかを強調しただけなのです。

究極の日中友好とはこのことでしょうか。もちろん皮肉な意味で、です。
日本側が中国の主張にすべてハイハイと言っていれば、「対中友好」は究極の形で保たれます。でもこんな態度は一般には叩頭外交、あるいは朝貢外交とみなされるでしょう。ひどい場合には土下座外交とも評されましょう。とにかく相手の意思に従い、同調している外交だからです。相手に一切、文句を言わねば、仲のよい外見が生まれるのは当然です。

福田首相は訪中で中国首脳に調子を合わせ、「日中関係は春を迎えた」などという見解を述べました。いまほど日本と中国が有効に協力をできる時はない、という趣旨も述べました。その一方、いま日本国民の多くが懸念している案件、中国の言動が日本の国益を脅かしている案件などには、一切、触れなかったのです。
「公表はしないが、実際の会談では中国側に抗議や要求をした」という弁解は通用しません。公開の場で表明しなければ、抗議や注意の意味はありません。

さて福田首相が当然、中国側に対して、言及し、指摘し、批判や懸念を表明すべきだった案件としては、少なくとも以下の10項目があげられます。

中国は軍事力の異常な拡張を続け、弾道核ミサイルや潜水艦の増強、宇宙兵器の開発、サイバー・テロの演習などにより日本の安全保障への潜在脅威を高めている。

中国は軍事面での実際の増強措置や政策、戦略をすべて秘密とし、日米両国のような民主主義国家での「軍事の透明性」をまったく無視している。

中国は東シナ海のガス田開発で国際的に正当性のある日中境界線を認めず、独自の開発を進め、日本側海域でのみの「共同開発」を図っている。

中国台湾への武力行使の可能性を公言し、日本や米国の「台湾海峡の平和と安定」や「台湾問題の平和的解決」への要請を無視している。

中国は国内で共産党の独裁統治を続け、民主主義の複数政党制を否定し、反対勢力を弾圧し、国民の基本的な人権を抑圧している。

中国チベットやウイグルの少数民族の権利をも抑圧し、漢民族化を進め、民族自立への動きを厳しく弾圧している。

中国は日本の企業にも重大な被害を与える偽造品、模造品の横行を許容し、知的所有権の侵害をきちんと取り締まっていない。

中国は日本の国民の生命にもかかわる有毒な食品、薬品、日常用品などの対日輸出を十分に取り締まっていない。

中国は南京の博物館などでなお「日本軍は30万以上の中国民間人と虐殺した」という虚構の展示を堂々と更新し、反日の宣伝や教育を続けている。

中国は経済の高度成長の最優先のために環境破壊をあえて放置し、温室効果ガスの排出量も制限をしないことを政策としている。

以上、ざっとあげただけでも10項目の案件は日本側にとって深刻な懸念の対象なのです。しかし福田首相はそのどれにも言及せず、中国側に日本側の要望や抗議を伝えることはしませんでした。

2008年が幕を開けたこの時期に、福田首相のこうした中国訪問は新しい年の福田外交の欠陥を予知させる不吉な象徴のようにみえます。
しかし同時に福田首相のこういう対中姿勢は、中国への危険な媚びとして、日本国民への警戒警報となりうるでしょう。

                                        

福田首相が温家宝首相を野球のユニフォームでキャッチボールをする光景をみて、日本国民はどう感じたでしょうか。もちろん多様な反応があって当然です。
しかし私は気持ちが悪くなりました。日本の首相と中国の首相と、それぞれの自国で選ばれる手順や構造は天地の差があるからです。中国の政治指導者たちは一党独裁の永久専制統治のリーダーなのです。
日本側でこの大きなミゾを意識するならば、こんな「友好」の演出はできないはずです。福田首相は中国側首脳と握手をしあうだけで十分ではないですか。
この点は基本的な価値観の相違への認識につながっています。
福田首相は自分の信奉する基本的な価値観をみずからの外交に反映させるという発想はまったくないようです。


今回の福田訪中の問題点は各新聞ともごく控えめな形でしか指摘していませんでした。そんななかで私が感心したのは読売新聞12月29日朝刊に載った北京発の杉山祐之記者の解説記事でした。

この記事は「見返り最小限 成果大 中国首相笑顔」という見出しでした。
その趣旨は、中国側が日本側から最小限の見返りで大きな成果を得るという戦術に成功した――ということでした。福田首相はその中国側の期待に十分にこたえた、というのです。
つまり中国側は日本側になにも与えることなく、多くを得た、という総括なのです。
福田首相は中国側に媚びてしまった、ということでしょうか。

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2008/01/01 00:23

Commented by mon-tarou さん

古森さん、新年明けましておめでとうございます。

私は、福田氏が就任した時点で、靖国に対する発言等から媚中外交を展開するだろうと思っていました。
先日の訪中に関しても、全く興味がなかったのですが、NHKなどは日中の懸案事項について掘り下げて報道することもなく、ただただ「親密」という言葉で視聴者を欺いているようでした。
日中の懸案事項に取り組まず中国に媚びる福田政権には、日本の国益を損なう前に退陣して欲しいと思います。

何はともあれ、今年一年が日本と日本国民にとってよい年になることを願うばかりです。
今年も、古森さんのブログや記事を楽しみにしております。
今年もよろしくお願いします。

 
 

2008/01/01 01:49

Commented by 古森義久 さん

mon-tarou さん

新年、おめでとうございます。
今年もよろしく。

福田首相の対中外交については、まさか、まさか、と思いながら、2,3日の猶予を自分に与えて考察したのですが、やはり媚中という言葉で特徴づけられる側面が多々、浮かび上がってきました。

 
 

2008/01/01 05:14

Commented by thinking さん

 古森様、あけましておめでとうございます。 新年が、日本の夜明けとならん事を祈念します。 昨日、自宅の近間の書店で、文庫本の「日中再考」、他、数冊の古森様の本が、書店の棚にありました。大分前の出版の本で、古森様の先見の明に、感心しました。 全くこのブログでの古森様の憂慮に、僕も同感です。 日本国民が古森様の本を読んで、この状況を改革せん事を祈念して、私の年頭の挨拶としたい。

 
 

2008/01/01 05:42

Commented by くぼた さん

古森様

明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。

小生は難しい事はよく分りませんが、なぜ中国なのか、金儲けなのか、そのためだったら国家の名誉も誇りも捨てて媚びへつらっても良いのか、なぜ必要以上に中国詣でをせねばならないのか本当に理解が出来ないのです。
毅然とした態度をとり国民に誇りと名誉を自覚させる環境を政治も、経済界もマスコミ(特にテレビ)も早急に作ることです。

さあ、国旗を揚げるぞ!毎年、143世帯マンションで毎年国旗を揚げるのは我が家一軒だけです。

 
 

2008/01/01 09:26

Commented by 古森義久 さん

くぼた さん

新年、おめでとうございます。
私も日の丸を掲げました。
正月には日本に一時帰国しました。
日本の年末と正月の雰囲気というのは、やはり最高ですね。
初詣では一月一日午前一時すぎに靖国神社ですませました。
明治神宮にもお参りしたいと思っています。

さて中国ですが、つい数日間の東京での買い物で「メイド・イン・チャイナ」が大幅に後退しているという印象を得ました。ベトナム製の背広なんて、かなり出回っていますね。
「なぜ中国なのか」--この一年、終始、問いつつ、問われつつ、の命題になることでしょう。

 
 

2008/01/01 09:28

Commented by 古森義久 さん

thinking さん

新年、おめでとうございます。

ご支援を感謝します。
ご期待に沿うよう、今年も一生懸命に働きます。

 
 

2008/01/01 10:21

Commented by RAM さん

古森様、
明けましておめでとうございます。
旧年中は、色々とお教え頂き、有り難うございました。
本年も、世界の中の日本のあり方など、様々お教え賜りたく、
どうぞよろしくお願い申し上げます。

一時帰国中とのこと、この同じ日本の空の元に居られるんだなぁと思うと、
それだけでも心強く感じられる元旦ではあります。

福田対中政策につきましては、世が世なら「国賊」として、民族派テロリストの
標的となったであろうと思います。(決して良いとは思いませんが…)
しかし、政権交代が起きて、小沢氏が首相になれば(考えたくもありませんが)、
これ以上に叩頭するでしょう。ほぼ、属国、ですね。
故に、この流れを、何とか食い止め、まともな独立国家としての本流に
戻すことを考えなければいけません。
その為には、この、古森様のご活動が、広く世に知られる方策が、必要でしょう。
ご自身のため、産経のためというのを超えて、日本の明日のために、
ご考慮頂きたく、新年から図々しいお願いをいたします。

最後に、皆様方にも、新年のご挨拶を申し上げます。

 
 

2008/01/01 10:50

Commented by backalley さん

古森さん

明けましておめでとうございます。
私は先程初詣で靖国神社に参拝し、日本の今後について祈念してまいりました。
さて、福田首相の媚中外交についてですが、ある意味仕方のない部分があると思います。
もともと福田首相は媚中派なのでは? といわれておりましたし、これまでの歴代首相も、古森さんのあげられた問題に対して適切に対処しているとは言えないと思います。
日本の首相の対中姿勢については、日本国民が問題意識をもって、首相に『中国への適切な対処』を求めれば済む話です。
結局、福田氏の様な人物を首相に戴いて良しと考えている、日本国民自身の責任なのだと思います。
それはそれとして、中国も露骨な(稚拙な)外交を展開しておいて『見返り最小限で成果大』と浮かれているのだとしたら、かなり愚かと言うか劣化著しいと言わなくてはならないでしょう。
見る目のある一部の日本国民は、そんな愚かな中国の行いをしっかり見ておりますから。
日本の民意が今後反中に傾きこそすれ、その逆はないと思います。
長期的に見れば、中国は自らの首を絞めていると思うのです。
上手く機嫌を取っていれば与し易い日本を相手に、わざわざ神経を逆撫でする行為を繰り返しているのですから。

 
 

2008/01/01 12:10

Commented by 古森義久 さん

RAM さん

おめでとうございます。
中国に対してどんな姿勢を保つかは、今年もまた日本にとって、最大課題の一つでしょうね。

それとは別にインターネット関連の案件では今年もご教示をお願いします。

 
 

2008/01/01 12:12

Commented by 古森義久 さん

backalley さん

新年、おめでとうございます。

ご指摘のように、対中政策については日本国民の叡智や常識を信じたいですね。
福田首相を選んだのも、国民の判断なのかも知れませんが、こちらは消去法の結果であり、決して福田さんの対中姿勢のために選んだということではないと思います。

 
 

2008/01/01 12:21

Commented by Bookers さん

古森さん、

あけましておめでとうございます。
日中外交について、中国の動静について、特に注意していかなければばりませんね。

今後もエントリを楽しみにしています。

 
 

2008/01/01 13:15

Commented by simesaba0141 さん

 >古森義久 様

 新年、明けましておめでとうございます。それにしても振り返って昨年は、色々変なヒトが大勢現れましたねぇ。しかしこれも、裏返してみれば、いかに古森さんの記事、そしてブログでの活動が、反対派から見て「目障り」であるか、の裏返しですよね。今年も、昨年にも増して、強烈な記事をものして下さること、期待しております。

 当方にとっても、ブログの開設などがあったり、昨年は思い出深い年となりました。その分、こちらでのコメントは控えめになってしまいましたが。まあ、M氏の様な確信犯に対し、コメントやトラックバック削除が公式にできるようになった、これも、裏返してみれば、M氏の大いなる貢献であると言えましょう。

 今年も、「天罰」を振りかざす、自己は反カルトを標榜しつつ、やる事はカルトそのものと言う、変なヒトなども、まだまだ跋扈すると思いますが、それはそれ、もはやお家芸として、楽しませて頂きますので、宜しくお願い申し上げます。

 繰り返しになりますが、古森さんのますますのご活躍をお祈りしております。

 simesaba0141

 
 

2008/01/01 13:17

Commented by simesaba0141 さん

 で、福田さんの中国珍道中ですが、どうせ小沢氏に張り合っての、対中国忠誠心表明競争ってことでしょう。

 日本にとって不幸なのは、どっちも政権党と最大野党の党首だって事ですね。

 
 

2008/01/01 14:27

Commented by haneda-no1 さん

明けましておめでとうございます。
今年もまた、古森さんから色々教えて頂く事が多いと思います。宜しくお願い致します。

日本は、相手国の論理性がない主張であっても強く出られればすぐに妥協する扱いやすい国という印象を与え過ぎていますね。

外交は、各国の強烈な自己主張の場でしょうし、自分たちの行為は良いけど、他国がそれをするのは許さないない等といったダブスタで満ち溢れていますので政権も外務省も大変なのでしょうが、やはり自国の言い分を相手にはっきり伝え徹底的に交渉・反論するタフ.ネゴシエイターでなければ評価できないですね。
その上での妥協は、必要でしょうし、ODA等の資金も必要でしょうが、これによってどのような見返りを勝ち取ったかを国民に明示して貰いたいですね・・・もちろん、最終的には、それを許している国民に責任があるのでしょうが

中国の嫌がる事はしない、国益無視・無原則妥協の某総理、国連原理主義・中国ファンクラブメンバー?のプッツン某代表の一刻も早い引退を今年のささやかな願いとしたいと思います。

 
 

2008/01/01 15:45

Commented by その蜩 さん

古森さん、明けましておめでとうございます。

これで、福田総理はやりたい事を全てやったので、後は総選挙を経て小沢民主に政権交代というのが、ストーリーなんでしょうか。
ここで、日本の本来の保守層の巻き返しが図れなければ、日本はまた20年あるいはそれ以上失うことになりかねないですね。
中国の国内的な危機状況は日増しに高まっており、日本や周辺国に対する影響は今後ますます増大していくものと思われますが、日本は何処まで譲歩し続けられるのでしょうか。

 
 

2008/01/01 15:48

Commented by iza-ryusoo さん

古森さま
 休暇中と思っていたのすが、福田訪中をきちんと総括されており、休心しました。
>「公表はしないが、実際の会談では中国側に抗議や要求をした」という弁解は通用しません。公開の場で表明しなければ、抗議や注意の意味はありません。<
 公表がないばかりか、どういう具体的な成果があったのか、見えません。自画自賛はしております。一国の宰相として困ったものです。その原因は、下記の貴見の解釈の受け止め方にあるようです。

>福田首相は自分の信奉する基本的な価値観をみずからの外交に反映させるという発想はまったくないようです。<
 との見解ですが、福田首相には「自分の信奉する基本的な価値観」があるのでしょうか?あれば、孔子廟に出かけて、歴史的な日中の共通の価値観に思いを馳せた(産経新聞の解釈)としたら、一言あって当然と思います。折角、温故知新と揮毫したにもかかわらず、ただそれだけでは判じ物。

 日中共通の価値観は現在までのところは錯覚でしかないはずです。近代日本は同文同種という虚説が実説と錯覚したところから、迷路にはまったのではなかったでしょうか?
 福田さんは、日本の国益のために「自分の信奉する基本的な価値観」が何かの思いを深めるべきです。

 

 
 

2008/01/01 16:19

Commented by take8 さん

明けましておめでとうございます

福田氏の訪中に関しては「厭けまして・・・」と言うところですかねw
これからの中国は日本の資金、環境技術、そして尖閣、国境線付近の資源を益々必要とするのでしょう
幾ら、日中友好を演出しても属国としか考えないでしょう
福田氏、媚中政治家には「六韜」を贈りたいと思います
勿論、媚中マスコミにもです

もっとも、福田氏は「無能者」以下の扱いしか受けてないようですがw

 
 

2008/01/01 16:46

Commented by 切葉鳩 さん

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致しますm(__)m

 
 

2008/01/01 18:09

Commented by hanausagi さん

古森さん

明けましておめでとうございます。今年も古森さんの鋭いエントリーを楽しみにしております。

小沢民主党代表、福田首相の訪中は、ご指摘の通りの「恥さらし外交」で終わりました。予想以上の酷さでした。

常識で考えて、今でも事実と全く違う反日教育を国策として進めている中国、韓国北朝鮮と仲良くしようという方が無理があります。

その反日教育という日本敵視政策を棚に上げておいて、言葉の友好を歌って金を引き出そうとする国に対して、国益を主張しない政治家があまりにも多いことに、今更ながら「愕然」とします。

覚醒せよ日本人!、声を上げよサイレントマジョリティ!、売国政治家を排せ!と叫びたい。その意味でも産経新聞の果たす役割は大きいと思います、本当に期待しております。

 
 

2008/01/01 21:43

Commented by dpal451 さん

古森様 明けましておめでとうございます。

 今年もご健康で、存分のご活躍を祈念致します。

 さて、今年はオリンピックイヤーですね。私は個人的には北京オリンピックに対しては、中国内の民主化、具体的には速やかな国民への選挙権の付与など、言論の自由、人権尊重の重視などの改善、国外的にはスーダンミャンマーなどの独裁国家への援助の停止を徹底的に求め、中国政府が具体的且つ真面目な取り組みを行わない場合はボイコットか開催地変更を、全世界挙げて要求すべきだと思います。

 選挙もしない独裁国家で人権尊重・人種平等・平和の祭典の象徴としてのオリンピックの開催の資格がないと思うからです。IOCの委員たちは自分達の選択の責任において根本的改善を求めなくてはなりません。

 今のままの人権無視の状態で開催してしまうなら、IOCは汚点を残し、本当に人類の恥さらしになることでしょう。

 スポーツと政治は別というのは甘い考えです。スポーツ精神である「ルールに則り正々堂々と戦う」という理念すら侵すことになるのです。

 ところで、大事な時期の国会を止めての小沢媚中訪中、主張のできない誤った友好を唱えるだけの福田総理の訪中、ともに国益を守り、理想に燃える気概の有る政治家からは程遠い現実がありますね。

 彼らの国益とは、日中貿易とか日本企業活動に支障が出ることを恐れているのでしょうか。日本企業に嫌がらせがあるというのは、中国が国際基準に達していないだけでしょう。それこそ、WTO基準を守り、「政治と経済を明確に分ける」ことを要求すべきですね。

 日中戦争の贖罪意識も払拭しなければなりません。講和も終わっていますし、日中戦争の実態をもっと勉強してほしいですね。だからこそ南京事件などで後退してはいけないのです。
 
 和を尊ぶことを説いた聖徳太子でさえ毅然とした大陸外交を貫きました。今の政治家も少しはつめの垢を煎じてほしいものです。

 
 

2008/01/01 23:37

Commented by 古森義久 さん

Bookers さん

おめでとうございます。

日本にとっての対中関係は対米関係より複雑なヒダがあり、国内の意見も割れていますね。とはいえ、本当に中国との連帯や団結が望ましいと思っている日本人は少ないという気がします。

 
 

2008/01/01 23:40

Commented by 古森義久 さん

simesaba0141 さん

おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

最近、コメントが少なくなったのは、ご自分のところで忙しいから、ということだったんですね。それで説明がつきました。
ご自分の好む形で発信を続けてください。

 
 

2008/01/01 23:42

Commented by 古森義久 さん

haneda-no1 さん

新年、明けましておめでとうございます。

中国に対しては、かえって中国が嫌がることを述べ、実行し、というほうが尊敬されるという皮肉な実態がありますね。

 
 

2008/01/01 23:43

Commented by 古森義久 さん

その蜩 さん

おめでとうございます

中国の内部の状況をしっかりとみすえることが日本にとっての対中政策形成の第一歩でしょうね。

 
 

2008/01/01 23:45

Commented by 古森義久 さん

iza-ryusoo さん

福田首相に自分自身の価値観が果たしてあるのか。
よい質問ですね。
誰とも仲良くなんて、自分の意見がないことの裏返しです。

 
 

2008/01/01 23:47

Commented by 古森義久 さん

take8 さん

新年、明けましておめでとうございます。

確かに中国に対しては、こちらが融和的な態度をとれば、向こうも融和的になってくれるかどうかとなると、答えはノーですね。
だから対中ソフト政策というのは、むなしいのです。

 
 

2008/01/01 23:49

Commented by 古森義久 さん

切葉鳩 さん

新年、明けましておめでとうございます。

今年もよろしく。

 
 

2008/01/02 00:22

Commented by 古森義久 さん

hanausagi さん

おめでとうございます。

日中環境基金とかいう名目で、日本政府がまた事実上の対中ODAを続けようとしています。
環境破壊は中国政府が国是として選んだ優先順位の結果です。
その是正をなぜ私たち日本国民が財政負担をするのか、当然の疑問です。

 
 

2008/01/02 00:24

Commented by 古森義久 さん

dpal451 さん

おめでとうございます。

新年もよろしく。

中国と日本では基本、根幹の価値観や思考が異なることをいつも銘記していきたいですね。日本政府の対中政策にもそれは当然、インプットされるべきです。

 
 

2008/01/02 01:37

Commented by sakuratou さん

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。

「生活者の視点」などと最近、やたら世論に迎合する日本の政治ですが、対中政策では自民党民主党とも完全に世論を読み違えているのではないでしょうか。私が毎年注目している外務省の「外交に関する世論調査」の結果を見ても“中国に親しみを感じない”との回答が6割を超えています。

小泉さんがあれだけ人気があったのも、靖国参拝中国に対し明確にNoと意思表示したことが大きいと思います。その後安倍政権となり、左巻きマスコミによってそれを右傾化だとか、軍国主義、ナショナリズムの台頭などと摩り替えられてしまいました。

保守復活のカギは、中国に対して明確にNoと言うこと。今の日本にその受け皿となる政党が無いことを憂う今日この頃です。

 
 

2008/01/02 03:05

Commented by asahi-shimbun さん

古森様
今年も貴重な情報をよろしくお願いいたします。福田首相の訪中は内容に呆れたことはもちろんですが、日本のマスコミの無批判に本当に驚きました。これほど日本のマスコミが異常だとは想像はしていましたが、ここまでとは思っていなかったので日本の今後が心配でなりません。ブログを再開した西村幸祐氏も年末のブログで同趣旨のことを書いていました。ご参考までにそのURLをご紹介します。

日本の属国化を限りなく推進する、福田政権の危険と「偽」善
http://nishimura-voice.seesaa.net/article/75596594.html

 
 

2008/01/02 09:06

Commented by hotaka さん

古森様

あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いいたします。

以下は、古森様が挙げられた10項目の中の最後の項目に関連しての愚痴です。
私は、実は理系人間でありまして、グループを率いて研究・開発している者ですが、日本ではアメリカに比べれば本当に情けないほど、大学でも企業でも理系人間が不当に低く評価されています。給料面でも研究開発費の面でも、研究開発はハングリースポーツであるべきだとの信念が、多くの文系出身の政治家や経営者・指導者の方々にあるようでもあります。一つの技術を研究・開発するために、多くの研究者が長年にわたり日夜、埃にまみれ、臭い薬品の中で作業を繰り返し、徹夜作業を繰り返し、汗水垂らし、悩みに悩み、やっとの思いで開発するものです。ややもすると文系の方々は、完成した理系の技術を安易に単なる金額に置き換えてしまうことがあり、その陰に隠れた汗水を忘れがちです。開発力や人件費が安いからと海外に研究開発拠点を移す傾向も見られますが、技術面でも空洞化する日本がこの先どのようにして生きていこうとしているのか、のビジョンを示すべきです。ましてや、そのような理系人間が必死に研究開発した環境技術等を友好の名の下に決して無神経に実質的に無償供与するようなことがあってはなりません。日本の研究技術開発に携わる人々のただでさえ危うい心意気がますます萎えて日本自身の技術競争力が腐って行きそうです。財政負担の問題だけではない深い問題を含んでいるように感じます。

 
 

2008/01/02 09:15

Commented by 古森義久 さん

sakuratou さん

新年、おめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

<<対中政策では自民党民主党とも完全に世論を読み違えている>>

私も上記の点を強く感じます。
このままだと国民からのバックラッシュがなんらかの形で起きるのではないでしょうか。
私たちがここでこういうことを書いているのも、その一環といえますね。

 
 

2008/01/02 09:35

Commented by 古森義久 さん

asahi-shimbun さん

本年もよろしくお願いします。

日本のマスコミのゆがみについては、今年も遠慮せずに指摘していきたいと思っています。

 
 

2008/01/02 09:41

Commented by 古森義久 さん

hotaka さん

新年、おめでとうございます。

理系の方の体験と思考に基づく日本の技術の「友好」の名の下での、無節操な対中流出の危険性のご指摘には、身を正される思いです。

これからも日中関係のこの側面への注意をぜひ喚起してください。
年頭から貴重なコメントをありがとうございました。

 
 

2008/01/02 10:14

Commented by iza-ryusoo さん

To 古森義久さん
>iza-ryusoo さん
>
>福田首相に自分自身の価値観が果たしてあるのか。
>よい質問ですね。
>誰とも仲良くなんて、自分の意見がないことの裏返しです。

 同感です。
 前任の安倍首相は「主張する外交」「価値観外交」、当たり前といえば当たり前のことが新鮮に見えたものでした。

 
 

2008/01/02 11:54

Commented by kakikomi さん

あけましておめでとうございます。
福田総理は両岸のどちらの現状変更も支持しないといっています。
東シナ海境界問題でもいっさい先方に譲歩していません。
中共軍の不透明な軍事力については日本も自衛隊のすべてを
透明にしているわけではないので他国の軍隊をうんぬん
できるわけではないのでは?また軍艦を相互に派遣する
日中軍事交流も相互不信を解消しようという努力の一歩です。

 
 

2008/01/02 12:34

Commented by 月光ComeOn さん

あけましておめでとうございます。
今年が日本そして世界にとって激動の1年になることを祈っています。
そして古森さんの大活躍に期待したいと思います。
よろしくおねがいします。

 
 

2008/01/02 12:39

Commented by 古森義久 さん

kakikomi さん

おめでとうございます。

おもしろい見解をお知らせくださり、ありがとうございます。

 
 

2008/01/02 12:41

Commented by 古森義久 さん

月光ComeOn さん

新年、おめでとうございます

今年も活発な言論活動を続けるつもりです。
ご支援を感謝します。

 
 

2008/01/02 14:49

Commented by staro さん

古森様

新年、明けましておめでとうございます。
年初のテーマが今年の全てになりそうですね。
また、このテーマこそ現在の日本そのものとも思います。
年初から過激な文言は遠慮させていただきまして、ご挨拶とさせて
頂きます。
本年もよろしくお願いいたします。

古森様ご支持のみなさま、新年あけましておめでとうございます。
今年もご指導賜れましたら幸いに存じます。

simesaba0141さん

お久しぶりです。
新年、あめでとうございます。
ご健在の程、うれしく思います。
本年もご指導頂けましたら幸いに存じます。

 
 

2008/01/02 15:47

Commented by 古森義久 さん

staroさん

おめでとうございます。

今年も、「よりよき日本を」という姿勢で言論活動を続けたいと思っています。
よろしくお願いします。

過激な文言をまたお待ちします。

 
 

2008/01/02 18:42

Commented by simesaba0141 さん

 >staro さん

 こちらこそ、今年も切れ味鋭い、カウンターパンチと言うか、袈裟切り真っ二つを期待しております(笑)。

 >kakikomi さん

 軍事力に、秘密保持は付きものです。が、日本は少なくとも、防衛予算については、極めて透明性が高い国であり、中国のように、表の軍事予算とは別に、一体幾らのお金が、どう使われているか、一切明確ではない上に、チェック機構も働かない状況を、同列に論じるのは無理があるのではないでしょうか。

 
 
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2008/01/01 08:48

福田首相の中国訪問は媚中外交の始まり? [これ 見逃すな]

 

媚中外交の終わりで あってほしいのですが・・・・ 古森義久 福田首相の中国訪問は媚中外交の始まり? ――「友好」は国益に優先するのか 日本の首相の外国訪問でこれほど相手国の機嫌ばかりをうかがい、日本側の注文…

 

2008/01/01 13:52

「中国は地球より重い」 土下座外交の再開 [青革の手帖]

 

  何たるザマだ!話にならん・・・。 いよいよ福田総理が訪中する。ズバリ言おう。土下座外交の再開だ。何たって対中土下座外交には“利権のキックバック”という政治家には美味しいネタもあり、与野党こぞって「土…

 

2008/01/01 15:49

求められる真正保守議員の結集−平成20年の年頭の誓い [草莽崛起 ーPRIDE OF JA…]

 

新年、明けましておめでとうございます。昨年は「偽」に象徴するような、様々な事件が起こった。 とりわけて、沖縄教科書検定問題における、文部省の対応にそれを読み取ることができる。昨年9月29日、検定意見…

 

2008/01/02 01:40

日本人は中国が嫌いです~「外交に関する世論調査」から [櫻党EX]

 

私が注目していた内閣府が毎年行っている「外交に関する世論調査」の結果が、1日、発表されました。内閣府のウェブサイトにはまだ掲載されていませんが、新聞各紙の報道を見てみましょう。 ◆朝日新聞 日米関係「良…

 

2008/01/02 07:00

2008 世界恐慌-米中“基軸経済”の崩壊,トラブルメーカー中韓から撤退せよ。 [国益第一]

 

  価格の安さだけに惹かれてきた馬鹿消費者も、 賄賂議員たちも流石に中国製品や、悪質な、 無登録コピー商品等闇製品不正取引、 未成年強制労働、世界規模の公害、 毒性物質のばら撒き にたまりかねて、  国内産…

 

2008/01/02 11:11

憲法9条の国際条約化を狙う中国の策動とは [草莽崛起 ーPRIDE OF JA…]

 

昨年のわが国では「偽」に象徴される出来事が生起したが、中国でその比でない事も露呈した。 こうした環境下で今年は北京でオリンピックが開催される。 昨年末、福田首相は訪中し、ガス田問題の解決を見ないま…