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西鉄が鉄道運賃平均11%値上げ 29年ぶり、26年4月から

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西日本鉄道は17日、天神大牟田線や貝塚線など全線の普通運賃を平均11%引き上げると発表した。初乗り運賃は170円から10円上げ、180円にする。改定日は2026年4月を予定する。消費税増税を除いて1997年以来29年ぶりの運賃値上げとなる。

同日付で国土交通省に申請した。主要区間では福岡(天神)―太宰府間の普通運賃を60円上げ480円とする。久留米までは80円上げ720円、大牟田までは90円上げ1140円となる。通勤定期と通学定期についてはそれぞれ平均16%、9%引き上げる。値上げに伴う増収効果は年23億円程度を見込む。

背景には物価高などに伴う人件費や修繕費の高騰がある。同社によると24年度の営業費は19年度比で12億円増の約210億円に膨らんだ。完成から100年以上経過した変電所など老朽化設備も多く抱える。

林田浩一社長は記者会見で「老朽化した設備の更新時期が来始めた時に新型コロナウイルス禍となり、設備投資をできずになんとか維持させてきた。回復局面に入り、待ったなしの状況にもなったため、安全に対する投資を捻出するためにお客様にもご負担いただきたいと判断した」と説明した。

増収分などを原資に26〜28年度に292億円の設備投資を計画する。具体的には老朽化した車両や自動列車停止装置(ATS)、変電所を更新し、高架橋の耐震補強やのり面の強化などの災害対策を講じる。

駅施設ではバリアフリー対応のトイレを整備し、クレジットカードによるタッチ決済対応の自動改札機を増設する。安全対策として駅や車内に防犯カメラの設置も進める。改札機や券売機、エレベーターといった駅設備の遠隔監視制御システムやQR乗車券の導入も新たに検討する。

運転士などの人材確保のため、職場環境や待遇の改善にも充てる。脱炭素社会の実現に向け、26年度に非化石証書付き電力を導入する。

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