体験型の旅「海外ボランティアツアー」
旅のチカラ、生涯忘れえぬ感動と絆

船旅を通じて国際交流を深めるNGOピースボートの初代スタッフを経て、大手旅行会社で経験を積み、1988年に株式会社ピース・イン・ツアーを設立した松永充弘(まつなが・みつひろ)社長。当時はバブル景気の真っ只中で、海外旅行ブームに湧いていました。けれども松永さんは、そんなブームとは正反対な思いで起業したと言います。
「学生時代からアジアや太平洋地域への体験交流型ツアーの企画運営に携わる中で得た衝撃と感動、旅のチカラを伝えたい、という思いで会社を立ち上げました。設立当初からその国や訪問地の歴史と文化を学び、現地の人々との交流を大切にする<体験型の旅>を提案しています。記念すべき第1回ツアーは、戦場カメラマン・石川文洋と行くベトナム・カンボジアの旅でした」

2002年から「地球の歩き方」(株式会社ダイヤモンド・ビッグ社)とのコラボレーションでスタートした<海外ボランティアツアー>は、まさにピース・イン・ツアーの理念を反映した旅のカタチ。これまで同社が培ってきた独自のノウハウが活きています。
最初に始めたのは、ベトナムの「子どもの家」を支える会(JASS)の協力を得て実現した<フエ「子どもの家」を訪ねて>。現在はベトナムに加え、カンボジアで<「スナーダイ・クマエ孤児院」を訪ねて>、<子どもたちに絵本を届ける活動>と<村の小学校の子どもたちに体育を教える活動>、ミャンマーで<「マンキン孤児院(僧院)」を訪ねて>を企画・実施。これらのツアーは、大学生の休暇に合わせた1月~4月・7月~10月に毎週出発する8日間コースのほか、5・6・11・12月には社会人が参加しやすい6日間コースが用意されています。
「参加者の多くは大学生ですが、なかには40代、50代の方もいらっしゃいます。ほとんどの方がお一人で参加されています。参加者の9割近くが女性なんですよ」とはご担当の須田明朗(すだ・あきお)さん。「目標がない」「夢がない」「変化が欲しい」など、自分を変えるキッカケを求めて申し込まれる方が多いと言います。

「訪問先ではそれぞれ事情が異なります。たとえばベトナム・子どもの家では、幼少時に親に見捨てられた子どもたちが多く、愛情が希薄なために成長するに従って情緒が不安定になるケースがあります。ミャンマーで訪れるマンキン孤児院は僧院でもあり、小中高の学校が併設されている珍しい施設です。子どもたちは、仏教の戒律上、住職や僧侶に甘えることを許されません。カンボジアで訪問するスナーダイ・クマエ孤児院では、日本語教育に力を入れていますので、ツアー参加者は美しい日本語を使う必要があります。またカンボジアでは体育の授業がないため、スポーツの楽しさや可能性を知りません。オリンピック選手になる、という夢さえも持てないのが現状です」と須田さん。
そこで同社では旅行前に行う説明会で、ツアーが作られた経緯から国の歴史や訪問先の事情、旅の目的や子どもたちとの接し方などを丁寧にレクチャーします。
「私たちのツアーでは、こうした子どもたちに愛情と、人生への夢や希望を届ける活動を体験していただきます。子どもたちが自立した大人になるためのお手伝いをするのが目的です。ツアー最終日には、参加された方に感想を述べていただくのですが、皆さん感極まってボロボロと涙されます。これまでの人生が一変するような、大きな感動を持って帰国されます」

「体験型ツアーは、現地訪問先との細かな調整が必要です。加えてボランティア活動は、継続していくことこそが重要なんです」と語る松永社長。学校を建設しても教える先生がいない、遊具や井戸を提供してもやがて壊れた時にメンテナンスができず放置されたまま、といったケースが多々あると言います。
ピース・イン・ツアーは、カンボジアのプノンペンとシェリムアップに現地法人を、ベトナムではホーチミンに自社駐在事務所を開設し、長年に渡って現地訪問先との交流を密にしてきました。またミャンマーでは質の高い現地旅行会社を通して、訪問先との信頼関係が継続しています。
「現地スタッフから、訪問先の孤児院で壁の塗り替えを行う、という情報が入ると、その作業をツアー日程に組み込んだりもします。その時々で体験していただく内容は少しずつ異なります。目的のある作業を現地の人や子どもたちと一緒に行うことで、より親密になれるだけでなく、現地の人々に心から喜んでもらえます。現地と旅行者、双方に有意義であることが大切ですね」
子どもたちのその後の様子は、同社ホームページやFacebookで随時公開。再訪ツアーも企画しています。
現地の人々を支援するということは、人を育てることにほかなりません。人と人の絆を育む「旅のチカラ」。ピース・イン・ツアーはそんな使命を掲げた旅行会社です。
情報提供 : 株式会社ピース・イン・ツアー
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◎カンボジア
- 「スナーダイ・クマエ孤児院」を訪ねて
- 子どもたちに絵本を届ける活動
- 村の小学校の子どもたちに体育を教える活動
- スラムに暮らす子どもたちを訪ねて
◎ベトナム
- フエ「子どもの家」を訪ねて
◎ミャンマー
- 「マンキン孤児院(僧院)」を訪ねて
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