Lenovoから、最新のクラウドゲーミングハンドヘルド「Legion C700」が中国市場向けに発表されました。Logitech G Cloudなどに近いコンセプトでありながら、120Hz駆動の大型ディスプレイや最新のAndroid 16を搭載しています。日常使いのスマートフォンのバッテリーを消耗することなく、重量級のAAAタイトルを場所を選ばずに遊べる環境を求めるユーザーにとって、本製品がどのような価値をもたらすのか、詳細なスペックと市場における立ち位置を解説します。

120Hz駆動の7.82インチ液晶と基本スペック
本体サイズは293 x 117 x 15 mm、重量は556gとなっており、ポータブル機としてはやや大柄な部類に入ります。前面には、ベゼルを抑えた7.82インチのIPSディスプレイを搭載しています。解像度は1,920 x 1,080ピクセル(アスペクト比16:9)、最大輝度500nitsという十分な視認性を確保しつつ、120Hzのリフレッシュレートに対応しています。
SoCには、4nmプロセスのオクタコアチップ「MediaTek Dimensity 7400」を採用しています。小型ファンとヒートシンクによるアクティブ冷却システムを備えており、長時間のプレイでも安定したパフォーマンスを維持する構造です。OSには最新のAndroid 16を標準搭載し、専用の「Legion Stream」ランチャーを通じて「Tencent Start」などのストリーミングサービスへスムーズにアクセス可能です。「黒神話:悟空 (Black Myth: Wukong)」などのAAAタイトルを、60FPSかつ遅延10msでプレイ可能と謳われています。

高耐久な操作系と8,000mAhの大容量バッテリー
アナログスティックには、摩耗に強く精度の高いTMRジョイスティックを採用しています。トリガー部分にも磁気を利用したホールエフェクトセンサー(Hall effect triggers)を搭載しており、物理的な接点がないため、長期間の使用でもドリフト現象が起きにくい仕様です。背面のマクロボタンなどと合わせ、本格的なアクションゲームでも不満を感じさせない操作性を実現しています。
本体には8,000mAhの大容量バッテリーを内蔵しています。クラウドゲーミングは端末側の処理負荷が比較的軽いため、長時間の連続プレイも十分にこなせるはずです。専用機を用いることで、メインのスマートフォンのバッテリー残量や発熱を一切気にすることなくゲームに没頭できる点は、直接的なメリットとなります。
国内展開の可能性と技適に関する留意点
価格は8GBのRAMと256GBのストレージを備えたモデルで、通常価格2,199人民元(約5.2万円)のところ、中国国内の初回割引価格で1,499人民元(約3.5万円)に設定されています。高スペックな操作系を備えながらこの価格帯に抑えている点は目立っています。
一方で、現状は中国市場限定のデバイスとして発表されており、日本国内での公式販売や技適(技術基準適合証明)の取得は確認されていません。そのため、個人輸入などで中国版を直接入手した場合、日本国内でWi-FiやBluetoothを使用するには「技適未取得機器を用いた実験等の特例制度」の開設申請が必要となる点には留意が必要です。
Lenovoは「Legion Go」シリーズを国内展開していますが、本機は中国のクラウドサービス「Tencent Start」との連携を前提とした仕様になっています。そのため、このままの形で国内発売される可能性は低いと考えられますが、GeForce NOWやXbox Cloud Gamingなどのグローバルサービスに対応した「グローバル版」として技適を取得し展開されるかどうかが、国内ユーザーにとっての判断材料となるはずです。スマートフォンのバッテリーを温存できる携帯用クラウド機として、今後の動向は要チェックと言えます。
出典:Notebookcheck
参考:デイリーガジェット、Gizmochina

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