- 1スレ主26/08/14(金) 07:56:12
- 2二次元好きの匿名さん26/08/14(金) 08:00:11
- 3二次元好きの匿名さん26/08/14(金) 08:07:57
草
- 4スレ主26/08/14(金) 09:13:03
エンディングは5個あります。(True、Normal、Bad×2、Merry Bad)あと1個追加しようか迷ってるやつがあるんでそれはその場のノリでいきます
- 5スレ主26/08/14(金) 09:16:44
日車「…………誘拐、された…?」
ぼやけていた頭が急に覚め、急いで飛び起きる。と、この空間にもう一人の気配があることに気がついた。
日下部「おう、おはようさん。体調悪かったらもう少し寝ててもいいからな」
____そう声をかけてきたのは、強面のぱっと見同年代くらいの男だった。体格がガッチリしており、武力行使で無理やり抜け出すことはできなさそうだ。
日車「俺は、なぜここに?、君は………誰だ?」
そう聞くと、男は僅かに顔をしかめた。一瞬、この男がもし誘拐犯だった場合、機嫌を損ねるような発言はしないほうが良いのでは?という考えがよぎったが、この質問は避けても通れないだろう。腹をくくったが、対照的に男は穏やかな顔になっていた。
日下部「…あー、お前がなんでここにいるかっちゅうと…………」
日下部「俺が攫った。」
男はまた少し顔をしかめた。どうやらこの男は感情が表に出やすいらしい。なら好都合とも言える。機嫌を損ねない程度に情報を聞き出せばここから抜け出せるかもしれない。
日下部「んで、俺の名前は日下部篤也って言う。好きに呼んでくれ」
彼の顔は先程より穏やかになっていた。あまりにも表情がコロコロ変わりすぎて困惑する。この男は精神が不安定なのか?それなら、誘拐という犯罪に踏み込んだ事にも納得がいく。
しかし、情報を整理するにつれ、新たな疑問が生まれる。
日車「君は、何故俺を攫ったんだ?」
身代金目的では無さそうだが…と続けそうになった口を噤んだ。問いを投げかけた瞬間、空気が凍っていくのがわかった。彼の顔には、なんの感情も乗っていなかった。完全な無。その表情がどうにも怖くて、目を逸らしてしまった。
日下部「………その話題は、触れないでくれると助かる。」
そう言葉を放った声は、きっと取り繕おうとして失敗したものなのだろう。声色こそ変わっていなかったが、凍てついていることには変わりなかった。 - 6二次元好きの匿名さん26/08/14(金) 09:44:26
やったー!朝から気になるスレが立ってるぜ!!
イラストもうめぇぇこのイラストだけ見ると焦った感は無かったからほのぼの?監禁かと思ったらガチ監禁でした
日車は日下部の記憶がないのは呪いの影響とか?
何にせよ続き楽しみにしてる〜! - 7スレ主26/08/14(金) 10:05:19
日下部「体調大丈夫そうだし、俺が色々説明するから。さっきの話以外だったら何でも聞いていいからな。困ったら俺に聞け」
そう言って、日下部は説明を始めた。
この家は防音性が高く、周囲に住んでいる人はほぼいないため、助けを呼ぶことは困難だと。この家の外に助けを要請できるような機器はないと。いま俺には一切拘束がされていないが、抜け出そうとすれば行動の自由を奪うと。家の中であれば自由に動いていいし、おいてあるものも自由に使って良いと。
日下部「ちなみに、今居るのは俺の部屋だ。お前が今日から寝るのは俺のベットな。俺はソファーで寝るから安心しろ」
改めて辺りを見渡す。部屋の扉が空いていて、外が見えるがどうやら隣はリビングらしい。そこにソファーがあった。
日下部「あと、抜け出そうとしても無駄なことを先に伝えておく。玄関のドアは内鍵がないと出られないようになってる。あと、窓は開けらんねぇようになってはいるが、勿論割れはする。まぁ、この家にはそこら中に盗聴器があるし、お前の位置は俺が把握できるようになってる。すぐにバレるからおすすめはしないな。」
当然対策はされているだろうとは思っていたので盗聴器等があることに特に驚きはしない。
他にも色々聞けそうなので、質問をすることにした。聞く内容を悩んでいる内に、あることに気づいてしまった。
(…………俺は、ここに来るまで何をしていた?)
まるで何もかもに靄がかかっているようで何も思い出せない。直前の記憶どころか、かなり前の記憶すら思い出せないことに気がついた。少しずつ思い出そうと、頭の中を整理する。………しかし、情報は何も得られなかった。 - 8スレ主26/08/14(金) 10:59:24
(おかしい、俺はなぜ年齢すら覚えていない…………?)
’’記憶喪失’’の四文字が頭をよぎる。試しに両親の顔を思い出そうとするが、何も出てこない。知っているはずなのに、出てこないもどかしさに焦燥感が増す。どこに住んでいるのかも、どこで生まれたのかも、何をして生きてきたのかも、…………自分が何者かすらも。
(大丈夫だ。大丈夫。私は、………俺は、)
日下部「日車!!!!!!!!!」
日車「…、っは、はッ、、はぁ…っ……」
日下部に呼びかけられて初めて自分の呼吸が乱れていたことに気がついた。冷や汗や悪寒に身体が震え、動悸が激しい。
日下部「…大丈夫だ。大丈夫だからな。ゆっくり吐いて…吸って、吐いて…」
いつの間にか隣へ移動していた日下部が、俺の背中を優しくさすっている。俺を誘拐した張本人のはずなのに、パニックを起こした俺の脳はその男の存在に安心しているようだった。
日下部「……落ち着いたな。大丈夫か?俺にどうしてそうなったか説明でき、」
日下部「っ!!、……すまん。聞かなかったことにしてくれ。何も思い出さなくて良い。」
思い出そうとして吐き気を催した俺の顔を見てのことだろう。日下部の顔は見たことが無いほどに焦っていた。
日車「…みっともない所を見せてしまってすまない。俺から質問をしてもいいだろうか?」
日下部「みっともなくねぇよ。で、質問ってなんだ?」
調子を戻した俺に、彼はひどく安堵していた。俺は…>>8
1、「俺は君に攫われる直前、どこにいたんだ?」
2、「君は、俺をいつまでここに閉じ込めておくつもりだ?」
- 9二次元好きの匿名さん26/08/14(金) 11:43:06
8はスレ主が踏んでるので、指定し直すか、多数決にするか決めてほしい
- 10二次元好きの匿名さん26/08/14(金) 12:09:42
とりあえず10までは保守!!
- 11スレ主26/08/14(金) 12:19:36
- 12二次元好きの匿名さん26/08/14(金) 12:36:31
- 13スレ主26/08/14(金) 12:47:18
2、「君は、俺をいつまでここに閉じ込めておくつもりだ?」
日下部「さぁな……考えてなかったわ。ざっと数年ってとこじゃねぇか?場合によっては死ぬまでかもな。」
日車「…………そうか。」
期間を聞くことで目的がわかるかもしれないと思ったが、どうやらそんなに甘くはないらしい。
(場合によっては一生、か…)
その時、着信音が鳴り響く。彼は舌打ちをすると、ちょっと待っててくれと言って部屋を出ていった。
なにか情報が得られるかもしれないと聞き耳を立ててみたが、遠くに行ってしまったようで何も聞こえなかった。
日下部「用事ができた。少し外に出てくる」
暫くして日下部が戻ってきたが、明らかに不機嫌な顔をしていた。そこで、一つの考えが思い浮かんだ。
日車「随分嫌そうな顔をしているが、どういう用事なんだ?」
彼が家を出ている間、この家について調べれば、脱出への手がかりが得られるかもしれない。できれば長い時間を要する用事だといいんだが……
日下部「言わねぇよ。言ったらいつ帰ってくるか予測できるだろ?
ま、お利口さんにしてろよ。さっきも言った通り、抜け出したらお仕置きだからな。」
そう言うと日下部は部屋から出て行ってしまった。その直後、鍵の音がしたので恐らく本当に出ていったはずだ。
(直球的に聞きすぎたか。…頭があまり働かない。俺らしくないな。) - 14スレ主26/08/14(金) 12:49:30
日車「…………俺らしくない?」
反射的に頭に浮かんだ、俺らしくないという言葉。それが日下部に投げかけた言葉に対する感想なのか、頭があまり働いていない事に対するものなのかは自分でもわからない。
日車「つまり俺は言葉を操ることに長けていた、もしくは単純に頭が良かった…いや、自惚れていただけの可能性もあるな…………」
たった少しの情報にすぎないが、自身を構成するものの欠片を見つけられた、という喜びは大きかった。
日車「いずれにしても、家を調べないことには始まらないな。」
そうだ。記憶が少し戻ったとしても囚われたままでは意味がない。
日車「まずはこの部屋から出るか…………」 - 15二次元好きの匿名さん26/08/14(金) 17:48:20
数年単位の可能性あるくらいなんだ…
日車さんは自分の名前だけ覚えているのかな?
まずは家探しして情報を見つけよう!盗聴器はあるけどカメラはない感じかな? - 16スレ主26/08/14(金) 22:02:10
- 17二次元好きの匿名さん26/08/14(金) 22:08:18
いい感じの棒を探した結果登り棒に行き着いてて草
結構楽しく撮影したみたいでイイね!
アツヤくんは何を他人事みたいなこと言っとるんですかねぇ - 18二次元好きの匿名さん26/08/15(土) 06:40:46
おお 日下部さんがやらかしてるスレだ!
どうなるか楽しみに 保守 - 19二次元好きの匿名さん26/08/15(土) 15:14:46
病みアツヤかと思ったら日車に何かあって過保護になり過ぎてる系なのかな
- 20スレ主26/08/15(土) 18:34:50
日車「間取りは把握できたが、殆どなにもなかったな………」
それしか感想が出てこなかった。
日車「生活感がなさすぎる。日下部は普段ここに住んでいない可能性もあるな…」
あるのは必要最低限な家具のみだった。いや、厳密に言えば趣味の道具と思われる物はいくつかあったのだが、それ以外に家の住民としての特徴といえるものが何もなかった。調べるにしても調べるものがなければ何もできない。ちなみに日下部の言う通り玄関の扉は鍵がかかっており、窓もなぜか全て開けられなかった。
日車「盗聴器等も一切見つけられなかった……こればっかりは素人がどうにかできるものではないしな。」
位置を把握しておきたかったが、見つけられなければどうしようもない。
日車「…後回しにしていた所を調べるか」
見てはいけないような気がして、後回しにしていた場所。
何から調べる?>>22
1、日下部の部屋(現日車の寝室)の棚の上に置いてある小さな箱
2、物置部屋のゴミ箱に入っていたくしゃくしゃの紙
3、物置部屋に置いてあったケース
間取りとか部屋は特にストーリーに関係ないから気にしなくて大丈夫ですん。
- 21二次元好きの匿名さん26/08/15(土) 19:15:15
2で
- 22二次元好きの匿名さん26/08/15(土) 19:20:02
捨てられる前に確認した方がいいから2かな
- 23スレ主26/08/15(土) 22:14:07
2、物置部屋のゴミ箱に入っていたくしゃくしゃの紙
日車「これは…メモ帳をちぎったのか?」
その丸まった紙を広げると、中には何かを塗りつぶしたような殴り書きが書いてあった。
日車「……読めなくはないな」
目を凝らせばペンによってへこんだ部分が見えるので、かろうじて解読ができた。
日車「『血』…の横にあるのはバツ印か。、『腕』、『50』、『気をつける』」
日車「意味が全くわからないな。」
(血というワードが少し不穏だが…)
考えたところでどうにかなるものでもない。
日車「次は…」
何を調べる?>>25
1、日下部の部屋(現日車の寝室)の棚の上に置いてある小さな箱
3、物置部屋に置いてあったケース
- 24二次元好きの匿名さん26/08/15(土) 22:21:34
メモ帳の意味分からないな〜なんだろ?
自分だったら次「3」だなー!離れたところから調べた方が良いような気がして。日車のいる部屋ならもし今回無理でもいつでも見るチャンスはありそう - 25二次元好きの匿名さん26/08/15(土) 23:46:29
1で
- 26二次元好きの匿名さん26/08/15(土) 23:49:31
このレスは削除されています
- 27二次元好きの匿名さん26/08/15(土) 23:55:06
3なら流れで見るって感じだったんだろね
- 28二次元好きの匿名さん26/08/16(日) 01:17:35
このレスは削除されています
- 29スレ主26/08/16(日) 01:19:46
1、日下部の部屋(現日車の寝室)の棚の上に置いてある小さな箱
同じ部屋にあったケースを先に調べた方が良いんだろうが、なぜかあの箱が頭から離れなかった。
部屋へ戻り箱を開けてみる。と、そこには…
日車「これは…弁護士バッジ、か。」
箱の真ん中に置かれていたそれは、少しくすんでいた。
日車「日下部が弁護士……いや、違うな。日下部は…」
ああ、まただ。
日車「…日下部は、?…………俺は日下部の何を知っている?」
再び、妙な感覚に襲われる。
日車「俺は偏見で物事を判断するようなことはしない。無意識にそう考えた、ということは恐らく以前の俺は日下部と面識があった…?」
そもそも、自分が偏見で物事を判断しない事も今初めて知った。無意識に考えた、又は言った事は恐らく間違ってはいないだろう。
日車「…やはりこの状況はおかしい。記憶を失っているのにも関わらず、記憶を保持していなければ説明がつかないような事を反射的に口に出している。反射的に口に出している…という点もおかしい。少し呟く程度ならあるが、俺に考えを反射的に口に出す癖は無いはずだ。弁護士として無責任なことを口にするわけ、に、は………」
日車「………」 - 30スレ主26/08/16(日) 01:21:32
一瞬、何を言ったのか自分でもよくわからなかった。だが、理解すればするほど、何かが鮮明に浮かんできた。
日車「俺は、弁護士……?」
日車「これは……俺の、か?」
その瞬間、頭の中が晴れたかのように軽くなり、思い出すことのできなかった記憶が流れ込んできた。
しかし、それで終わりではなかった。状況を認識する間もなく、頭が割れるような感覚に襲われた。
日車「ッ……!!」
なにも、考えることができない。見えない。感じ取れない。今まで感じたことのないような、痛み。頭の中をぐちゃぐちゃにかき混ぜられ続けているような、そんな感覚に思わず膝から崩れ落ちてしまった。その感覚に、痛みに。耐えて、耐えて、たえて………
日車「…俺は今何をしていた?」
目の前には箱に入っている弁護士バッジがある。
日車「弁護士関連の情報は俺には関係ないだろう…。他を探そう」
dice1d100=92 (92)
- 31二次元好きの匿名さん26/08/16(日) 04:09:00
怖いよー!!!急にデカイ数字出るの怖いよー!!!
しかも日車が記憶を戻すのを強く抑制させてるみたいだし、絶対過去になにかあったよコレー!! - 32二次元好きの匿名さん26/08/16(日) 13:14:38
出目が高いの怖いよー!!なんのダイスなんだ!!
思い出そうとすると痛覚が出るの怖いなぁ…しかも痛みが治ったら何してたっけ?ってなるの怖すぎじゃない?
そもそも弁護士バッチ隠す意味はなんだろうな…弁護士を思い出されては困るのか? - 33二次元好きの匿名さん26/08/16(日) 15:20:54
このレスは削除されています
- 34二次元好きの匿名さん26/08/17(月) 00:20:54
保守
- 35二次元好きの匿名さん26/08/17(月) 02:40:06
このレスは削除されています
- 36スレ主26/08/17(月) 02:41:07
- 37二次元好きの匿名さん26/08/17(月) 10:51:18
スレ主忙しいのに供給ありがとう
- 38二次元好きの匿名さん26/08/17(月) 19:06:08
デフォルメな2人もおそろっちな2人もかわいいのに最後の日下部の顔…
- 39二次元好きの匿名さん26/08/18(火) 01:04:43
イラストだけみたら可愛いのに…日下部の何も言えなくて目を逸らしているのが泣ける
続き待ってまーす! - 40二次元好きの匿名さん26/08/18(火) 10:02:04
保守
- 41二次元好きの匿名さん26/08/18(火) 17:47:34
ほっしゅ
- 42二次元好きの匿名さん26/08/19(水) 01:16:22
日下部の表情が切ない…
- 43二次元好きの匿名さん26/08/19(水) 09:23:31
保守
- 44スレ主26/08/19(水) 10:54:20
日車「後は、あのケースか…。」
日車「!!」
物置部屋へ向かおうとした時、玄関から音がした。開きかけていた扉をそっと閉じ、全速力でベッドへ戻り腰掛ける。別にこんな事をしなくても普通に家の中を見ていたと堂々と言えば良いんじゃないか?と考えている内に日下部が部屋に入ってきた。
日下部「日車〜?ちょっと渡したいもんがあるんだが」
日車「……なんだ?」
手ェ出せ、と言われ手を出すと、日下部の手の中に入っていたそれが置かれた。
それは、シルバーのネックレスだった。飾り気のない、シンプルなデザインだ。
日下部「これからはそれずっと着けててくれ。あ、風呂ん時は外していいからな」
常に着けておけ、ということは監視のための道具なのだろう。正直着けたくはなかったが、大人しく従う事にした。
日車「これでいいのか?」
日下部「ああ。外れないように気をつけろよ」
首元にヒヤリとした感覚が伝わる。慣れない感覚だが、これからは当たり前になるのだろう。風呂の時に外すのが大変そうだなと考えていると、また違和感に襲われる。
(何故俺は、ここにずっと居ることが当たり前のような考え方をしている?)
日下部の場合によっては死ぬまでかもな、という台詞に思考を引っ張られているのかもしれない。そもそもとして、
(俺は日下部に対して’’恐怖’’を感じていなくないか?)
何故、と思考を巡らせようとすると、軽い頭痛がした。
(…………今考えなくてもいいか…) - 45スレ主26/08/19(水) 10:56:37
思考を切り替え、気になっていたことを日下部に質問することにした。
日車「日下部、少しいいか?」
日下部「どうした?」
日車「日下部は普段この家に住んでいるのか?」
日下部「いや、ここは普段住んでない。第二の家ってやつだな。」
そう言われて合点がいった。随分金があるんだな、とか何故家を2つも?などと疑問が次々出てきたが、口に出すことはしなかった。しかし、まだ聞きたいことがある。
日車「なら、なぜ冷蔵庫に食料があんなにあったんだ?」
なんとなくチラっと見てみたのだが、大分量があった。賞味期限が近いものも多く入っていた。まぁ、恐らく俺用の食料だとは思うのだが。
日下部「普通冷蔵庫の中見るか?まぁ、アンタが寝てる間に家から取ってきてたからな」
起きた時腹減ってたら可哀想だしな、と小さく呟かれたその発言にまた違和感を覚える。
この男は自分に親切な対応をする。例えば、脱走を防ぐなら身体を拘束するのが一番だと思うがそれをしていなかったり、体調を気遣う発言や、過呼吸になった自分への対応など。どれもこれも拉致監禁をした犯罪者が被害者に取るような態度ではないと思われた。
(そもそもの監禁の目的も不明だしな)
頭を捻るが、思い当たる節はない。そこで、今悩んでいる原因は目の前に居ることを思い出した。
日車「…君は、何故俺にそこまで親切にする?」
その質問を聞いた日下部の顔は動揺しているように見えた。
日下部「……どうして、でしょうね」
そう答えた日下部の表情は穏やかだった。穏やかだったのだが、どこか遠い目をしているような、そんな気がした。 - 46二次元好きの匿名さん26/08/19(水) 20:08:00
保守
- 47二次元好きの匿名さん26/08/19(水) 20:13:00
この前のイラストの場面だな!
シルバーのネックレスはお守りとか?
日車が監禁されてても大人しいのは無意識に安全であることを感じてるのかな? - 48二次元好きの匿名さん26/08/20(木) 05:38:32
保守
- 49二次元好きの匿名さん26/08/20(木) 06:57:54
舞台裏だったか
- 50スレ主26/08/20(木) 12:52:00
日下部「なぁ、腹減ってる?」
そう言った日下部の顔はいつもと変わらなかった。
日車「あまり空いていないな」
日下部「お前なぁ…」
日下部の表情が何か言いたげなものになっていた。自分から聞いておいてなぜそんな顔を?とは思うが何故か怒られそうな気がして言葉を飲み込んだ。
日下部「お前攫ってから半日は経ってんですけど?ていうかお前明らかに身体ガリガリじゃねーか。絶対ちゃんと食ってなかっただろ。なんか作るから待ってろ」
何故か怒られてしまったが、さらっと重要な台詞を言っていたのを聞き逃さなかった。
(半日とは12時間の方の意味だろう。今は14時、ということは攫われたのは夜中だろうな。)
犯行時刻を特定できた所でどうしようもできない。使える情報が欲しいとは思うが、そう簡単には手に入らないだろう。
(なにせ記憶が無いからな…)
記憶があれば無駄だと思われていた情報も有効活用ができるかもしれない。それに、自分の事を思い出す必要があるのもなかなかに大変だ。少しだけならばいいが、記憶に関する事を考えすぎると頭痛に襲われる。
(少しずつ取り戻していくのが一番か。一気に取り戻そうとしなくてもいいだろう。)
そこまで考えて、ふと意識を外に向けると、部屋の外から音がした。日下部が料理を作っている音だろう。
日車「…俺も手伝うべきか?」
こういう状況で何もせずに待っている、というのは性に合わないので、キッチンに向かうことにした。 - 51スレ主26/08/20(木) 12:53:46
日車「何か手伝えることはあるか?」
日下部「何でアンタこっち来てんの?いやそれは良いけどさ。」
なぜかガン無視された上に怪訝そうな態度を取られた。
日車「…何か手伝えるこ、」
日下部「アンタはそういうこと何も気にしなくていいのよ。自由にしてていいから」
日車「自由にしてていいのなら俺は手伝うが」
日下部「揚げ足とんなって…。俺はアンタの胃袋を掴み取って太らせなきゃいけないの。腹すかせて待っとけ」
そう言われてしまえば反論もできない。大人しく従うことにした。
日下部「……で、アンタは何でずっとこっち見てんの?」
日車「自由にしていていいのだろう?」
俺は今料理している日下部を見続けていた。日下部は料理の手際が良いので見ていてとても楽しい。
日車「手慣れているな。得意なのか?」
日下部「一人暮らししてたらある程度できるようになったってだけだ。下手でも得意でもないっちゅーか」
そう言う日下部だが、会話をしながらもテキパキと手を動かしている。明らかに料理上手の動きだ。
日車「何を作っているんだ?」
日下部「オムライスだ。卵の賞味期限近かったからな」
オムライス。そういえば最近食べていなかったなと思い、俺は最近オムライスを食べていなかったんだな…と、どうでもいい情報を自問自答のような形で知る。そう考えている内に、日下部は卵の加熱に入っていた。
卵を少しフライパンの上でかき混ぜ、とろとろになったところで火を止める。見事な半熟オムライスが出来上がっていた。 - 52スレ主26/08/20(木) 12:56:48
日車「上手いな。君は半熟派なのか?」
日下部「いや、正直どっちでも良いんだが、半熟の方が身体に良いって聞いてな」
日車「確かに半熟の方が栄養の吸収がしやすく、ビタミンも壊さないと聞いた事があるが……
いや、俺はなぜこんな雑学を覚えて……」
日下部「……なんか、大変そうだな」
出来上がったオムライスを食卓へ運び、オムライスをよく見てみると、ケチャップの形が文字?になっていた。
日車「日下部、これはなんて書いてあるんだ?」
日下部「日車って書いたんだが…」
日車「字が随分と汚くないか?」
日下部「見る角度が悪い、角度が」
角度を変えてみると、確かにそう見えなくもない文字?が書いてあった。
(随分と可愛いことをするんだな……)
強面+ガタイが良い男がこんな事をしている、と考えるとギャップで少し口元が緩んだ。
日下部「何笑ってんだよ…」
日車「っ…いや、少し可愛いなと思ってな」
日下部「…………んなこたないだろ」
そう言うと日下部は顔を背けてしまった。拗ねているのか?と聞きたくなったが、ここで追求するのは野暮な気がしてやめた。 - 53二次元好きの匿名さん26/08/20(木) 20:28:22
仲良くオムライスにケチャップで名前書いてるだろ、これ監禁されてるんだぜ?
やり取りだけ見ていたら可愛いんだけどな〜!今後どうなっていくのだろうか - 54二次元好きの匿名さん26/08/21(金) 00:50:39
こーんなほのぼのとしてるのにバドエン×2とメリバ分岐あり表記見てダメージくらってる
ケチャップでお名前書いてあげる日下部も笑っちゃう日車もかわいいのに…