ベストアンサー
2019/3/21 4:13
今から10年ほど前ですが、その内容が研究テーマとして大学生活を送っており、それについて卒業論文を書いたものです。 書き始めるとたぶんここに収まらないくらいの内容になるので極力要点だけ書きます。 1.偉大な指導者、セレツェ・カーマ 初代大統領であるカーマは他国の指導者と異なり、私欲を肥やすことなく国家の発展を考える指導者として有名でした。独立当初の南部アフリカでは隣国のジンバブエ、南アフリカ、ナミビア(当時は独立していないですが)のような国々はいわゆる白人優遇政策を導入しており、少数の白人と多数の黒人の間に大きな溝ができていました。当時の近隣諸国では白人優遇政策が主流だったため、当然その波がボツワナにも波及しましたが、カーマはこれを阻止しました。周辺諸国からすると白人優遇政策に移行しないボツワナに対するいら立ちはありましたが、カーマの上手な外交術をもって、なんとか関係を維持しました。白人優遇政策には賛成しないものの通商関係を維持するという状態を独立後は続けていました。 2.ダイアモンドの発見 ボツワナにとって、カーマ以上に大きな影響を与えたのがダイアモンド鉱山の発見です。独立した翌年に発見されたダイアモンド鉱山は世界最大の鉱山と言われ、ボツワナは現在ロシアに次いで世界第二位のダイアモンド産出国です。ダイアモンドの輸出が本格化する以前は、あまりうまくいっていない関係の近隣諸国と小さな貿易しかできていなかったボツワナにとって現代に入ってからはその主要貿易国はヨーロッパであり、ダイアモンドの輸出に特化しており、大きな経済的繁栄をもたらしています。現在ボツワナはこのダイアモンドの輸出を国営企業(南アフリカの私企業からの出資あり)に一括しており、過去に存在したような搾取が行われない体制を作り、ダイアモンドの輸出によってもたらされた利益を国家の発展に寄与できるようにできています。 3.安定した政権 他のアフリカ諸国にありがちな政情不安は主に旧宗主国からの圧力や国内の民族間による対立から発生しがちですが、ボツワナでは安定した政権が存在する一方で機能する野党の存在もあり、常にチェックアンドバランスが存在すると言えます。実際の政権交代は起きていませんが、独裁と言えるものではなく、これは他のアフリカ諸国には存在しない特徴です。 4.中国に依存しない貿易 他の回答者さんが書かれていますが、中国との外交関係はあるものの、他のアフリカ諸国にある中国からの莫大な援助金に頼らなければいけないほど経済的に苦しいわけではなく、中国への依存度が低いのも特徴です。2017年ではボツワナは貿易黒字となっており、これは他のアフリカ諸国にない特徴です。貿易相手国も通常であれば中国が上位に来るもののボツワナは輸出入ともに中国が上位5か国にありません。輸出は上位からベルギー、インド、UAEとまさにダイアモンド加工で有名な国ばかりです。輸入についても南アフリカやナミビアのような近隣諸国が上位を占めています。 と、要点だけまとめようとしましたが長くなってしまいました。 10年前の南部アフリカ経済の研究に没頭していた自分を思い出しました。ご参考になれば幸いです。
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質問者からのお礼コメント
皆さん丁寧な回答をありがとうございました!
お礼日時:2019/3/26 2:03