未成年の「性的ディープフェイク」事案数昨年同期比で倍増、被害拡大の理由とは 背景に生成AI利用拡大 #エキスパートトピ
警察庁が18歳未満の画像を生成AIで加工した「性的ディープフェイク」の今年上半期の事案数について発表しました。昨年同期比から倍増しており、上半期だけで昨年一年間の事案数を上回りました。
被害者の9割は中高生であり、加害者は被害者の同級生や同じ学校の生徒らが7割近くを占めました。
なぜ事案数は拡大し、中高生たちは加害者・被害者になってしまっているのでしょうか。
ココがポイント
警察庁は3日、18歳未満の(中略)「性的ディープフェイク」について、今年上半期(1~6月)に全国の警察が把握(中略)倍増
出典:共同通信 2026/8/3(月)
承諾を得ずに画像を性的に加工し、第三者に共有する行為は人権侵害に当たり、名誉毀損などの罪に問われる可能性がある
出典:日本経済新聞 2025/12/18(木)
ディープフェイクと知りながら性的な偽画像を所持や購入、保存したり、見たりした場合、3年以下の懲役か3千万ウォン
出典:朝日新聞 2024/9/26(木)
「ディープフェイクポルノ」の作成・提供を禁じる鳥取県青少年健全育成条例に、行政罰を新設する改正条例が4日、施行
出典:読売新聞 2025/8/3(日)
エキスパートの補足・見解
卒業アルバムの写真などを悪用し、実在の生徒の性的ディープフェイクが多数作られています。
事案が増えている理由は、生成AIの普及により、誰でも手軽に性的ディープフェイクが作成できてしまうためが大きいでしょう。「本物ではないから大丈夫」と勘違いしがちなことも影響しているかもしれません。
しかし手軽に作れる一方で、被害者にとってはそのような画像が他人の手に渡ったり、ネット上に投稿されたりすると、深く傷つくだけでなく、デジタルタトゥーにつながります。
承諾を得ずに画像を性的に加工し、第三者に提供するなどした場合、名誉毀損罪などに問われます。中高生でも補導、逮捕されています。
韓国では、通称「ディープフェイク性犯罪防止法」により、ディープフェイクと知りながら性的な偽画像を所持や購入、保存したり、見たりした場合、3年以下の懲役か3千万ウォン(約327万円)以下の罰金が科せられます。鳥取県でも、鳥取県青少年健全育成条例によって同様の行為には行政罰が科せられます。
性的ディープフェイク作成は相手を深く傷つけ、このような重い罪に問われる事実は子ども達に伝えておくべきでしょう。