検索結果に「詐欺ではありません」と表示の理由とは AI検索を汚染する手口が原因、LLM電話番号汚染も #エキスパートトピ
生成AIへの相談で詐欺被害に気付いたというケースが相次いでいます。一方で、AIの回答を汚染する手口も確認されています。
警視庁によると、被害者が誘導されたSNSグループやサイト名を検索した際、実際は詐欺グループにも関わらず、「詐欺ではありません」「素晴らしい」「儲かりました」等と表示される手口が確認されました。
検索結果をもとにしたAI要約でも「○○は詐欺ではありません」と表示され、被害者が詐欺ではないと騙されてしまうリスクにつながります。
なぜこのような誤った結果が表示されてしまったのでしょうか。
ココがポイント
警察官をかたる人物からの電話をきっかけに、高知市の30代の女性がおよそ(中略)被害に気づいたきっかけは”AIへの相談
出典:TBS NEWS DIG 2026/7/1(水)
警視庁サイバーセキュリティ対策(中略)SNS型投資詐欺グループがWeb検索の仕組みを悪用し、検索結果を汚染する手口を確認
出典:ITMedia 2026/7/27(月)
AIが検索や回答生成の際に参照する公開ウェブ情報の層を意図的に汚染し、AIに誤った電話番号を「正規のサポート番号」として
出典:Ledge.ai 2025/12/7(日)
エキスパートの補足・見解
検索エンジンの仕組みを悪用し、不正な情報を検索結果で目立たせる手法「SEOポイズニング」の一種、「サイト内検索スパム」かもしれません。
攻撃者が企業のサイト内検索に「○○は詐欺ではない」などの文言を入力し、生成された検索結果ページのリンクを外部サイトに設置。検索エンジンがそのページを発見、登録すると、企業のドメインとともに攻撃者が入力した文言がWeb検索の結果に表示されたりします。
結果、企業の正規ドメインと文言が検索結果に表示され、企業側がその情報を掲載しているように見えることがあるのです。
最近は、このようにAIを汚染する手口の詐欺が増えています。
たとえば、AIが参照する公開ウェブ情報を意図的に汚染し、AIに誤った電話番号を正規のサポート番号として出力させる手口です。ユーザーが公式のサポート窓口を尋ねたとき、AIが詐欺師の電話番号を「公式」として表示させるというわけです。これはLLM電話番号ポイズニングと呼ばれます。
AIは相談しやすく、詐欺を疑った時に相談するのはありです。しかし、回答が汚染されていることもあるため、正規のURLか確認したり、消費者ホットライン(#188)などに相談することも必要でしょう。