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スウェーデンやアメリカで広がる「専業主婦モデルへの回帰」潮流 #エキスパートトピ

独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター
写真:イメージマート

「仕事を辞めて“専業主婦”になりたい」

男女平等先進国といわれるスウェーデンでZ世代の若者にこんな価値観が広がっているらしい。

スウェーデンといえば、男女平等の教育・雇用の機会を提供により、女性には育児とキャリアの両立支援制度が充実しており、実際、OECD統計(2018年)では、同国における夫婦のうち二人ともフルタイム就業の割合は7割を超えている。日本でもたびたび「北欧モデル」として取り上げられ、「見習うべき」という声があがっていた。

そんな同国で、「専業主婦回帰」ともいうべき現象が起きている。

ココがポイント

キャリアの追求や経済的な成功を、絶対的な価値とせず、自分の幸福を追求する潮流は、Z世代を中心に世界で共感を呼んでいる。
出典:JBpress(日本ビジネスプレス) 2025/6/29(日)

彼女らは、たとえ収入が減少しても、ストレスの少ない仕事を選び、余暇やセルフケアに時間を投資することを厭わない。
出典:JBpress(日本ビジネスプレス) 2025/6/29(日)

“女性も働きなさい”“社会進出しましょう”という風潮に対するカウンターとして、トラッドワイフが出てきた
出典:ABEMA TIMES 2024/4/10(水)

エキスパートの補足・見解

スウェーデンにおける、この「ソフトガール現象」と呼ばれるムーブは、TikTokから若者に広がった。キャリアの追求や経済的な成功を絶対的な価値とせず、自分の幸福を追求するものとして、Z世代の女性を中心に共感を得ている。

その具体的な形が「女性が仕事を辞め、男性パートナーに経済的に依存するライフスタイル」、つまり、専業主婦モデルへの回帰である。

同国内では、この潮流に対し、フェミニスト政党からは「女性がパートナーの経済力に頼って生活することは非常に危険で、ジェンダー平等への後退」と反対する声もあるが、現実に仕事と家庭生活の両立に大きなストレスを抱えている女性が増えている切実な問題もあり、議論が白熱している。その様は英国のBBCで放送され、話題となった。

米国でも、1950年代に浸透した「家事にいそしみ夫に尽くすトラッドワイフ」が注目されたりもしている。

一方、日本では、政府もメディアももはや共働き夫婦が標準であるかのような打ち出しをしているが、そもそも夫婦共に稼がないと生活できないという経済的問題が、若者の婚姻減の一要因ともなっている。

北欧や米国で芽生えた「専業主婦回帰」の潮流は日本にどう影響を及ぼすだろうか。

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独身研究家/コラムニスト/マーケティングディレクター

広告会社において、数多くの企業のマーケティング戦略立案やクリエイティブ実務を担当した後、「ソロ経済・文化研究所」を立ち上げ独立。ソロ社会論および非婚化する独身生活者研究の第一人者としてメディアに多数出演。著書に『「居場所がない」人たち』『知らないとヤバい ソロ社会マーケティングの本質』『結婚滅亡』『ソロエコノミーの襲来』『超ソロ社会』『結婚しない男たち』『「一人で生きる」が当たり前になる社会』などがある。

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