熊本 八代 ベトナム人の若者ら 倒壊住宅から高齢女性を救出
今回の地震で震度6強を観測し、住宅が倒壊する被害が相次いだ熊本県八代市では、ベトナム人の若者たちが地域の人たちと協力し、倒壊した住宅に閉じ込められた女性を救出しました。
八代市興善寺町では地震発生後まもなく、ひとり暮らしの高齢の90代の女性が倒壊した住宅の下敷きになりました。
これに気づいた隣の住宅に住んでいた、ベトナム人のレ・フイ・トゥアンさん(25)たち、20代から30代のベトナム人5人はすぐに救助にあたりました。
手でがれきを取り除き、救助のさまたげになる家具をのこぎりで切るなど作業を進めた結果、およそ30分ほどで、建物の中から女性を救出することができたということです。
さらに、消防に電話がつながらず救急車を呼べなかったため、近くの住民が車で女性を近くの病院へ直接、搬送し、女性は足を骨折したものの意識ははっきりしていたということです。
協力して病院に搬送した西田和※ノリさん(75)は「彼らがいなければ助けることはできなかった。痛みを訴えていた女性を病院に届けた瞬間、助かってよかったと思った」と話していました。
救出したレ・フイ・トゥアンさんは、農業分野の特定技能の在留資格を持っていて、おととし八代市に引っ越してきてから、隣に住む女性に会うたびに優しく声をかけてくれたといいます。
レ・フイ・トゥアンさんは「いつも、おばあちゃんは優しく声をかけてくれた。地震はとても怖かったですが、おばあちゃんを何とか助けることができてよかったです」と話していました。
※「ノリ」は「徳」心の上に一
【高齢の女性を救出する様子】
今月28日の地震発生から18分後の午後4時45分ごろ、八代市興善寺町で撮影された映像です。
2階建ての住宅に閉じ込められた高齢の女性をベトナム人たちが救出する様子が撮影されています。
現場では、救助に駆けつけた日本人が「今助けますからね」とか、「大丈夫ですよ。力を抜いてください」などと女性に声をかけています。
その後、女性はベトナム人と日本人に後ろから抱きかかえられる形で慎重に救出され、一命を取りとめました。