DeNA・尾形崇斗が投手戦を制して3勝目 自己最長7回無失点「たくさん脳を使ったので、そっちの疲れもあります」
DeNA・尾形崇斗投手(27)が4日、阪神14回戦(横浜)で自己最長の7回を5安打無失点と好投し、3勝目を挙げた。5月にソフトバンクからトレードで加入した最速159キロ右腕は、緩急を織り交ぜた投球で先発としての成長の跡を示した。リーグ4位のチームは1-0で競り勝ち3連勝。3位・ヤクルトとのゲーム差を1に縮めた。 押してよし、引いてよし。9年目で自己最長の7回を投げ抜いたDeNAの尾形は、100球を超えても150キロ台中盤を計測した直球で打者をねじ伏せた。村上との投手戦を制して3勝目を挙げ「めちゃくちゃエグいっす。体もそうですけど、たくさん脳を使ったので、そっちの疲れもあります」と心地よさそうに笑った。 見せ場は1-0で迎えた六回2死一塁。4番の佐藤を打席に迎えると、初球は153キロの直球、2球目は121キロのカーブで押し引きして追い込んだ。3球目も縦に割れるカーブを続け、ファウル。最後はワンバウンドのフォークボールで空振り三振に。思い通りにスイングさせず、雄たけびを上げた。 5月にトレードでソフトバンクから加入。新天地で先発への挑戦を本格化し、投球の組み立てや強弱の付け方を貪欲に吸収している。相川監督は「今年すぐに100球、110球ということは正直、そこまで考えていなかった。相手を3巡目でどうするのかも含めて考えて投球している」と成長速度に目を見張った。 直球の伸びを示すホップ成分は平均50センチ中盤と秀でており、中継ぎ時代より割合を増やしているカーブを含む縦変化主体の投球で打者を惑わせる。米大リーグのドジャースでプレーする山本やグラスノーの投球を参考に、緩急の付け方や攻め方を磨いてきた。 3位・ヤクルトと1ゲーム差に迫る接戦の勝利は、野手の好守があってこそだった。「周りに助けられながら7回まで来た。次は8回を投げられるように頑張ります」。先発で生き生きと腕を振る27歳は、なお進化の途上にある。(鈴木智紘)