東京
番組名やニュース、出演者などを検索
緊急時のため、命を守る情報をみなさまに広くお伝えしています。

地震の死亡38人 医療機関や学校の被害も(8月3日時点)

(更新)
令和8年熊本地震

熊本県内では今回の地震で、3日午後6時の時点で災害関連死の疑いがある人などを含めて38人が死亡し、避難所には8200人余りが避難しています。住宅被害は1万2000棟余りで確認されています。

熊本県の災害対策本部は、3日午後6時時点の県内の被害状況を発表しました。

それによりますと、県内では38人が死亡しました。2日の発表から変わっていません。

地震の直接の被害で亡くなった「直接死」かどうか調査中としていた2人のうち、氷川町の10代の女性が「直接死」と確認されたということです。もう1人は調査中としています。

死者数には災害関連死の疑いがある1人が含まれています。

また、155か所の避難所に8262人が避難しているということです。

住宅の被害は合わせて1万2276棟で確認されていて、内訳は全壊が700棟、大規模半壊が20棟、半壊が1025棟、一部破損が5532棟、被害の程度を調査中が4999棟となっています。

断水は3日午後2時の時点で合わせておよそ4万5280戸となっています。

被災者受け入れ 94施設確保と発表

県は、被災した人たちを受け入れるホテルや旅館を県内で合わせて94施設確保したと発表しました。宇土市、宇城市、八代市、それに氷川町の避難所でチラシを配布して「2次避難」を呼びかけるほか、今後、専用のコールセンターも開設する予定だということです。

一方、会議では地震発生後、県内の宿泊施設でキャンセルが相次いでいて、県の調査では7月28日から31日までにキャンセルされた額はおよそ9億円にのぼると報告されました。

木村知事は「被災された人たちにホテルや旅館を活用して『2次避難』してもらう策を始めた。夏の観光シーズンにおける宿泊のキャンセルは痛手で、被災者の方と宿泊施設を営む方の両方で乗り越えていきたい」と述べました。

≪医療機関や福祉施設の被害≫

医療機関

厚生労働省が3日正午の時点でまとめたところ、熊本県では50の医療機関で断水や停電、医療ガスが使えなくなるなどの被害が出ているということです。

医療機関がある自治体別にみると、
▽八代市が18か所、
▽宇城市が11か所、
▽宇土市が6か所、
▽熊本市が4か所、
▽山都町が3か所、
▽菊池市が2か所、
▽水俣市、美里町、氷川町、御船町、嘉島町、益城町がそれぞれ1か所です。

熊本県内では、医師や看護師などでつくる「災害派遣医療チーム」=DMATが185チーム活動しているほか、「災害派遣精神医療チーム」=DPATも22チーム活動しています。

高齢者施設

高齢者施設では、熊本県内の834か所と福岡県、長崎県、鹿児島県のそれぞれ1か所でガスの停止や断水、建物の壁にひびが入るなどの被害が出ています。

高齢者施設がある自治体別にみると、熊本県内は
▽熊本市が266か所、
▽八代市が190か所、
▽宇城市が75か所
▽宇土市が51か所、
▽甲佐町が29か所、
▽益城町が22か所、
▽上天草市が19か所、
▽御船町が18か所、
▽美里町が17か所、
▽氷川町が13か所、
▽合志市、玉名市、菊陽町がそれぞれ12か所、
▽天草市が11か所
▽山都町が10か所、
▽大津町、西原村がそれぞれ9か所、
▽人吉市、水俣市、芦北町がそれぞれ7か所、
▽菊池市が6か所、
▽嘉島町が5か所、
▽阿蘇市、和水町がそれぞれ4か所、
▽あさぎり町、津奈木町、苓北町がそれぞれ3か所、
▽玉東町、高森町がそれぞれ2か所、
▽球磨村、荒尾市、山鹿市、水上村、南阿蘇村、相良村がそれぞれ1か所です。

▽福岡県は朝倉市の1か所、
▽長崎県は南島原市の1か所、
▽鹿児島県はいちき串木野市の1か所です。

障害児者施設

熊本県内の障害児や障害者に関係する施設でも351か所で停電や断水、建物の被害が確認されています。

施設のある自治体別では、
▽熊本市が85か所、
▽宇城市が82か所、
▽八代市が56か所、
▽宇土市が42か所、
▽益城町が18か所、
▽甲佐町、御船町、氷川町がそれぞれ10か所、
▽美里町が9か所、
▽合志市が7か所、
▽天草市、人吉市がそれぞれ5か所、
▽上天草市が3か所、
▽水俣市、大津町、嘉島町がそれぞれ2か所、
▽阿蘇市、和水町、菊陽町がそれぞれ1か所です。

人工透析施設

このほか熊本県内にある94の人工透析施設のうち現在も5か所で停電や断水などのために人工透析の実施が困難になっていますが、いずれの施設もほかの医療機関で患者が人工透析を行えるよう、手配が行われたということです。

≪学校などの被害≫

学校

文部科学省によりますと今回の地震では熊本県と福岡県の学校であわせて17人の児童・生徒がけがをしています。

地震で落下した物で打撲をしたり、崩れてきたトタン屋根で目の上を数針縫うけがをしたりしました。

また、熊本県で8人の教職員が地震で倒れた物の下敷きになるなどしてけがをし、このうち2人は骨を折る大けがだということです。

このほか、学校以外の教育文化施設などでも職員や利用者あわせて10人がけがをしたということです。

熊本県を中心に、524校で校舎の壁や床にひび割れなどの被害が出ています。

県別の内訳は
▽熊本県で384校、
▽鹿児島県で60校、
▽宮崎県で31校、
▽福岡県で19校、
▽長崎県で14校、
▽大分県で9校、
▽山口県で4校、
▽佐賀県で1校、
▽徳島県で1校、
▽高知県で1校となっています。

保育所や認定こども園など

こども家庭庁による3日午後1時半時点のまとめでは、熊本県にある保育所や認定こども園などの児童福祉施設、あわせて177か所で建物の被害や停電、それに断水の被害が続いています。

自治体別でみると、
▽熊本市で57か所、
▽宇土市で31か所、
▽八代市で30か所、
▽宇城市で13か所、
▽益城町で11か所、
▽嘉島町で8か所、
▽水俣市で4か所、
▽天草市、上天草市でそれぞれ3か所、
▽御船町、合志市、芦北町、大津町、美里町でそれぞれ2か所、
▽甲佐町、和水町、南関町、西原村、玉名市、阿蘇市、氷川町でそれぞれ1か所となっています。

文化財

文部科学省によりますと、文化財では、世界遺産2件を含む、あわせて53件の被害が報告されているということです。

≪八代 サーモンの陸上養殖設備に被害≫

今回の地震で、サーモンの陸上養殖を行う熊本県八代市の会社では、停電で水槽に酸素が送れなくなるなどしておよそ20万匹が死ぬ被害がありました。

被害を受けたのは、八代市で10年前からサーモンの陸上養殖を行っている会社です。

会社によりますと、今回の地震による停電でサーモンを養殖していた水槽に酸素が送れなくなったり地震の揺れで水槽から魚が外に飛び出したりして養殖していた30万匹のうち、およそ20万匹が死んだということです。

また、揺れで漏れた水が、水槽の設備などにかかって漏電したことで、150個の養殖のプールのうち70%近くで何らかの不具合が出ています。

被害額は、死んだ魚と設備の被害であわせておよそ1億2000万円にのぼるとみられます。

会社は、サーモンの陸上養殖を続ける方針ですが被害を受けた設備の復旧までに最低でも3か月はかかる見通しだということです。

平山正 社長は「我が子のように卵から育ててきたので、非常に残念だ。待っている消費者へ、少しでも出荷ができるように立て直していきたい」と話していました。

緊急時につき受信契約の必要なくご利用いただけます。通常時でもサービスをご利用になりたい方は下記を確認してください。