TOKYO MX(地上波9ch)の報道・情報生番組「堀潤 Live Junction」(毎週月~金曜19:57~)。家計に関するお金のニュースを深掘りする「豊崎由里絵の家計Lab」のコーナーでは、物価高に苦しむ学生を支える取り組みについて取り上げました。
◆物価は上がっても仕送り額は上がらず…
昨今の物価高騰は、学生にも大きな影響を与えています。全国規模の学生支援活動などを行う「全国大学生協連」によると、物価高で下宿生の生活費はこの5年間で約1万3,000円増加。中でも食費の負担が最も増えています。
一方、学習塾の検索サイトなどを運営する「塾選ジャーナル」が行った保護者への調査では、物価高でも仕送り額は変わっていないという回答が6割超。保護者からは、さまざまなものの値上げが続く中、子どもが今の仕送り額でやっていけるのか、仕送り額を見直すべきなのか、などの悩みがあったそうです。
こうした中、学生の食生活を支える取り組みが広がっています。今回、番組が取材したのは専修大学・生田キャンパスにある学食。こちらはお昼前にも関わらず行列ができています。
その理由は「100円朝食」。専修大学では、在校生を対象に1日80食限定で朝食を100円で提供中。メニューは日替わりで、この日提供されたのはかき揚げ丼とみそ汁のセットです。
なぜ100円で朝食が提供できるのか。専修大学 学生厚生部 学生生活課の蒲田さんによると、本来350円のメニューに対し、大学が250円を補助しているそう。
2014年の開始当初は期間限定でしたが、物価高で節約を余儀なくされている学生からの要望などを受け現在はほぼ毎日実施。学生からは大好評で、この日も10時半に始まった100円朝食は、わずか30分足らずで完売しました。
100円で学食を提供する取り組みは広がりを見せており、そのひとつが2024年から始まった大学生向けの就職支援などを行う企業が進める「100円夕食」です。
これは、協賛する企業が学食料金を一部負担することで学生は夕食を100円で食べることができ、一方で利用した学生は協賛企業に関するアンケートに答えることになっています。そのため、企業側は学生に自分の会社を知ってもらえるメリットがあります。
社会起業家の白井智子さんは、「(生活に困っている大学生に)物資を送るNPOなどもニーズに対し全然足りていない」と学生の厳しい状況を語りつつ、「こうした中で気になるのは、格差が広がっていくこと」と懸念。加えて、「100円学食はとても素晴らしい取り組みだと思うけど、まだまだ足りない」、さらには「民間だけでは限界があり、公が手当をしないと間に合わない」と危機感を募らせます。
ジャーナリストの春川正明さんも、「今は特に地方から出てきている学生が厳しい。かといって地方から支えている親も物価高で大変なので、やはり公が介入するべきだと思う」と白井さんに同調。
また、「(今の学生は)奨学金も重くのしかかっている」と案じる一方で、「最近は企業もウチに来てくれたら奨学金を負担するところが増えてきた。親だけじゃなく社会で子どもを育てるということを大学生まで行ってほしい」と願っていました。
<番組概要>
番組名:堀潤 Live Junction
放送日時:毎週月~金曜 19:57~20:57 <TOKYO MX1>
無料動画配信サービス「Rチャンネル」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、豊崎由里絵、田中陽南(TOKYO MX)
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/live-junction/
番組X(旧Twitter):@livejunctionmx
番組Instagram:@livejunction_mx