8/3(朝) 本日の市況と解説コラム

7月31日の米国市場は、好決算を発表したアマゾン・ドット・コムが急騰し投資家心理が改善したことで、主要指数は揃って続伸しました。アマゾンはクラウド事業(AWS)の伸びやAI投資の成果が材料視されて15%超上昇し相場を牽引。一方、アップルは決算で供給不足に伴う需要未達懸念から売られたほか、原油高や米金利の上昇が上値を抑える場面もありました。それでも堅調な経済指標を背景に買い戻しが優勢となり、ダウ平均は前日比276.97ドル高(+0.53%)、ナスダック総合指数は251.68ポイント高(+1.00%)と揃って反発・続伸して取引を終えています。

足元の不透明感が和らぎ、少し落ち着きを取りもどした感もある日米市場。

今回は、AIバブルともささやかれるその中心軸になってきた「半導体」、その主要指数であるSOX(PHLX半導体指数)の傾向を知っておきましょう。


本日紹介するデータはこちら↓
これは1995年から2025年までのSOX指数、ナスダック、S&P 500の季節パターン(平均推移)と、今年(2026年)の足元の動きを比較したチャートです。

青いラインで示されたSOX指数の過去データを追っていくと、7月後半から10月後半にかけて「SOXの季節的な低迷」というオレンジ色の枠で囲まれたアノマリーが存在していることが分かります。

春先から夏場にかけて大きく上昇したあと、夏後半から秋口(8月〜10月)にかけては利益確定売りなどに押され、指数全体として調整やもたつきが入りやすい傾向があるわけですね。

黒いラインで示された今年の実際の足元の動きを見ても、前半の猛烈な上昇から一転して、過去のアノマリーに沿うように高値から一服して押しを作る動きを見せています。しかし、その先の10月末から12月末の年末にかけては、再び指数が大きく上跳ねる力強い右肩上がりのサイクルが待っていることもグラフから読み取れます。

そしてもう一つこんなデータをシェアしましょう↓
こちらは、大統領の4年サイクルにおける「年間の中央押し目(年中最大下落率の平均)」と、「その年の安値から1年後の平均リターン」をS&Pでまとめたものです。

オレンジ枠で示された「中間選挙年」に注目してください。年中押し目の項目(薄いピンクの棒)を見ると、中間選挙年は-17.5%となっており、4年のサイクルの中で最も押し目(一時的な下落)が大きくなる傾向が分かります。

政治的な政策の不確実性や政権与党への批判が高まりやすい時期でもあるため、年間を通じた歴史的な不安定さはどうしても大きくなりやすいのが特徴です。しかし、重要なのはその隣にある「安値から1年後の平均リターン(濃い赤の棒)」です。安値からの反発率は31.7%と、こちらも4年サイクルの中でダントツで最も高い数値を示しています。

つまり、中間選挙年の「歴史的な不安定さ」は、見方を変えれば「大局における絶好のお宝ポジション(買い場)を提供するチャンス」と表裏一体であるということです。大きな揺さぶりや深めの調整が来るからこそ、その後の反発力も大きなものになるわけですね。

目先のボラティリティや一時的な下落に怯える必要はありません。歴史的なサイクルの構造を理解していれば、大きな調整局面こそが未来の大きな利益を育む準備期間であると冷静に捉えることができます。あせらず、欲張らず、最終的なエントリーは目の前のチャートに従って仕掛けていきましょう。

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