高市首相が会見 消費減税「速やかに法案提出」 定数削減「実現に邁進」

特別国会が閉会し記者会見を行う高市早苗首相=7月27日午後、首相官邸(春名中撮影)

高市早苗首相は27日、特別国会閉会を受けて官邸で記者会見した。超党派の社会保障国民会議で議論してきた飲食料品の消費税減税を巡り、「結論を得た上で速やかに法案を提出し、負担軽減の効果をできる限り早く実感してもらう」と早期の減税開始に意欲を示した。特別国会で成立を見送った衆院議員定数削減法案に関しては「自民党の政権公約、連立政権合意の実現に向けて邁進(まいしん)していく」と強調した。

首相は令和9年度予算案について「責任ある積極財政を予算編成全体に反映する初めての予算となる。まさに『責任ある積極財政元年』だ」と語った。株価の上昇や賃上げ実現に触れ、「日本経済は音を立てて動き出しつつある状態だ」との認識を示した。

国内総生産(GDP)成長率に関しては「できる限り早期に実質1%超、名目3%超を定着させ、さらに引き上げていきたい」と言及した。一方で「現時点でデフレを脱却したといえる状況にはない」とも語った。

日中関係を巡っては「今後も中国側との意思疎通を継続し、国益の観点から冷静かつ適切に対応していく」と説明。11月に中国で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合を「楽しみにしている」とも語った。同会合では中国の習近平国家主席との接触が注目される。

内閣改造・自民党役員人事の見通しについては「現時点で私から申し上げることはない」と述べるにとどめた。国民民主党を念頭に置いた連立枠組み拡大については「必要な対応は常に考えている」と含みを持たせた。

政府のインテリジェンス(情報活動)機能強化については、対外情報機関創設やスパイ防止法制定を念頭に「国民の自由、人権とのバランスに配慮しながら検討を進めていく」と語った。日本を取り巻く安全保障環境が悪化する中、防衛生産基盤の強化に向けて、政府とは別に「新たな法人」を立ち上げる可能性にも言及した。

福岡県議会の正副議長ポストを巡る現金授受疑惑については「(自民)福岡県連で事実確認することが重要だ。党本部として対応すべきことがあれば必要な対応を検討してもらいたい」とした。

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