女は子供を殺しても6〜8割許される
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母親による子殺しがもはや「普通のニュース」となって何年か経った。そうした子殺しの度に母親への支援を訴えたり、周囲の支援不足を責める声や、おかしな判決(反省してるからと子供を殺した母親を執行猶予にしたりなど)が目に付くようになった。子殺しへの擁護は「無抵抗で無力な子供を殺している」という事実を透明化しているレベルまで過激化している。
その最たる例がこの「産後うつ」を理由にして子供を溺死させたというニュースへの反応であろう。
当然このニュースでも擁護は行われ、「産後うつの母親に子供を残した時点で父親も殺人犯」というとんでもない擁護まで飛び交った。それへの反発にも「私は全体まで考えてるだけ。ただ母親が悪いで片付けても子供は救えない」「必要なのは母親への支援」と返す輩が大勢居た。
しかし、ここで問いたいのは、本当に「母親への支援」は子殺しを防ぐのだろうか?ということである。これを知りたくば、「子殺しは支援の欠如で行われるのか?」を調べれば良い。
子殺しの統計を見ると、母親に精神疾患がある場合、母親による子殺しのほぼ9割の事例において、心中かそうでないかに関わらず支援者が居るし、母親に精神疾患が無くとも、心中以外の母親による子殺しの約8割が支援者ありの状態で行われており、また心中の場合には97.5%もの事例で支援者が居ると分かる。
少なくとも、「母親による子殺しは支援の不足によって行われる」とは、この統計を見ると言えない。それどころか、むしろ「支援してるから子殺しが行われる」とすら読めてしまうデータだ。
この状況で母親への手厚い支援を更に施したところで、子殺しの減少を起こせるとは到底考えにくい。それよりも、冒頭で述べたような、母親の子殺しへ盛大に擁護の声が上がるといった、そうした社会の在り方の方に問題があるのではないかとすら思う。
例えばこの統計を見て欲しい。
この画像は女性による殺人の、被害者別の量刑を示したものになるが、これを見ると女性がまだ生まれたばかりの赤ちゃんを殺した場合は約8割、まだ小学校にすら行っていない小さな子供を殺した場合ですら約6割が執行猶予の判決を受けていると分かる。
これはつまり「母親の子殺しは6〜8割がそもそも執行猶予になっている」ということを指すが、
こうした判決は、母親による子殺しへの擁護の声が上がるほど「子殺しを然程悪いこととは思っていない社会の在り方」が原因と見て間違いないのではないか。
例えばレイプ事件に「性欲への支援が」などと擁護する声は上がらないだろう。しかし母親による子殺しにはそうした声が上がるのだから、やはり今の日本社会は、レイプほどには「母親による子殺し」を悪いものと見做せていないのだ。そうした価値観を内面化した裁判官が「この程度のことで実刑は可哀想だ」と子供を殺した母親へ執行猶予を下している……と見れば、全ての辻褄は合う。
「子供を殺す」というのは、本来なら大変重大で悲惨な、そして悼ましいはずの事件だが、犯人が母親である場合、なぜか6〜8割は執行猶予で済むという状況は、どう考えても「支援の不足」なんかより子供を殺しているとしか言えない。子供を殺しても実刑を免れるなら、そりゃやってしまうよねという話だからだ。
「娘をレイプした父親が6〜8割執行猶予になっているようなもの」と書けば、この実態のヤバさが少しは伝わるだろうか。そして当然その対策として必要なことは厳罰、正確には適切な刑罰を課すことだとすぐ分かるだろう。しかしなぜか「母親の子殺し」になるといきなり「母親への支援が〜」という声が大きくなる。前述の通り、支援があろうが母親は子供を殺しているにも関わらずだ。もはやそうした声は単なるポジショントークとして見るべきで、真に子供を守りたいなら、必要なのは母親への適切な刑罰である。人1人、しかも無力な子供を殺した母親に、果たして執行猶予を貰う資格などあるだろうか?本当にとんでもない事例(監禁中にレイプされて作った子供を誤って殺してしまったとか)でもなければ、執行猶予どころか、無期懲役から判決の議論を始めるのが子供の命を真に考えた司法や社会の在り方だろう。
ここでよく考えて欲しいのは、一人っ子でもない限り、執行猶予を喰らった「子殺しの母親」は、家庭に戻り、他の子供を育てるのだ。「自らの兄弟姉妹を殺した殺人犯とこれからも一緒に居ろ」とその他の子供に言ってるようなものである。果たしてこんなことが許されて良いのだろうか?「必要なのは母親への支援だ」という擁護は、こうした不幸な子供を増やすことに繋がりかねない醜悪な言論である。
改めて述べよう。前述の通り「子殺しの原因は母親への支援不足だ」は全くの間違いであり、むしろ子殺しのほとんどで支援者が居ることがわかっている。そして子供を殺した母親のほとんど(6〜8割)が執行猶予を喰らっている。
こうした判決の原因は、「子殺しの原因は母親への支援不足だ」というような擁護の声が上がってしまうほど、社会が「母親による子殺し」を悪と見做せていないことにあると考えられる。
そのため、真に子供の命を守ることを考えるのであれば、必要なのは「母親への支援」などではなく、執行猶予率の低下、及び「子殺しをした母親を厳罰に処すこと」である。
まず社会が子殺しを絶対に許さないと示さなければ、母親はこれからも子供を殺すだろうし、前述の通り自分の兄弟姉妹を殺した母親とこれからも生活させられるというような悲劇も防げない。
ちょっと調べればこの程度のことは分かる訳で、「母親への支援がー」と擁護している連中は、子供の命などまるで考えていないのだとはっきりと分かる。我々は、そうした利害関係者たる「母親」などではなく、嘘のつけない統計や、データの声をもっと聞くべきだ。そうすれば少なくとも今のような、子殺しがほぼ無罪放免となっているような「惨状」は変えられるはずである。
「母親」は、支援が足りないから子供を殺すのではない。単に許されてしまうから殺すのである。
我々はもう「母親」を甘やかすのはやめるべきだ。子供のために、それこそ心を鬼にしなければ、これからも子供たちが「母親」に殺されるという悲劇は続くだろう。
我々自らが「母親による子殺し」を許さない決意を持つこと、そしてそうした子殺しに適切な刑罰を与えること、及び与えるよう求めることが「母親による子殺し」を防ぐために必要なことである。
最後に、全ての無惨にも殺されていった子供たち、そしてそうした母親という名の殺人犯との共同生活を強要された全ての遺族、及び子供たちが、少しでも救われることを祈ってこのnoteを終えたいと思う。
ここまで読んでくれて本当にありがとう。
参考文献
(1)こども虐待による死亡事例等の検証結果等について,こども家庭審議会児童虐待防止対策部会
児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会
第 19 次報告,2023年9月
(2)女性による殺人罪の量刑の変化,岩井 宜子
渡邊 一弘,専修法学論集 102 1-27, 2008-03-20
専修大学法学会
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