【職員インタビュー#04】大学図書館の多様な利用者のために。東京キャンパスで社会人大学院生等の研究の役に立ちたい!(富田有美さん:大塚図書館担当)
筑波大学附属図書館の新企画、「職員インタビュー」の第4回をお届けします。今回は、筑波大学東京キャンパス(東京都文京区)にある大塚図書館の富田有美さんへのインタビューです。
ここまでのインタビューには中央図書館で働く職員が登場しましたが、筑波大学には中央図書館の他に、“専門図書館”と呼ぶ4つの図書館があります(筑波キャンパスに体育・芸術図書館、医学図書館、図書館情報学図書館、東京キャンパスに大塚図書館)。
富田さんには、専門図書館の1つである大塚図書館での仕事のことや、ご自身の就職活動の経験などをお話しいただきました。
大学図書館への就職を考えている皆さんにとって、進路を決める段階から採用4年目までのリアルな先輩の経験談が、少しでもご参考になれば幸いです!
(インタビュー実施日:2025年6月9日)
夜間大学院に対応した独特な勤務スタイル
―本日はインタビューを受けてくださりありがとうございます。富田さんは採用4年目、大塚図書館の担当になって2年目ですね。大塚図書館と、筑波キャンパスにある図書館とでは、どのような違いがありますか?勤務スタイルがわりと独特だなぁという印象があるのですが。
東京キャンパスは社会人のための夜間大学院があるキャンパスなので、筑波キャンパスの図書館とは利用者層が大分異なりますね。社会人の方がほとんどです。質問内容をご自分で整理して図書館に聞きに来られるのが、さすが社会人だと思います。
夜間大学院の講義は、基本的に平日は7限・8限で夜18時過ぎから21時まで。社会人が夜間に学べるようになっています。土曜は朝からで、1限から8限まで一日講義があるスケジュールとなっています(日曜と月曜は基本的に授業無し)。
それに合わせて、図書館の開館時間帯や職員の出勤時間も、筑波キャンパスの図書館とは異なります。
大塚図書館の職員は4名いて、火曜~金曜は早番(10時出勤)と遅番(12時45分出勤)が2名ずつ。また、土曜・月曜は2名ずつ出勤、日曜は全員休む。つまり、休日が土曜・日曜になる人と、休日が日曜・月曜になる人がいる、という特殊なシフト制になっています。
―なるほど。授業が開講される平日夜間帯や土曜に合わせた、開館時間、勤務時間になっているわけですね。シフトは月ごと?週ごとですか?
早番や遅番、休日となる曜日は人によって固定ではありません。月ごとのシフト表があって、それは前月に決まります。
こういう勤務スタイルなので、大塚図書館で仕事をする上では、仕事の時間配分が重要で、どの時間帯にどの仕事をするか?ということに気を遣います。4人がいつも同時に揃っている訳ではないので、4人で相談したり一緒に作業したりする時間は有効に使えるようにしようとか、筑波キャンパスの図書館の皆さんと勤務時間帯が異なるので、筑波キャンパスと連絡を取り合う必要のない仕事は夜遅くに取り組む、といった時間の使い方を意識しています。
―早番の10時出勤は、なんとなくイメージがわくのですが(※インタビュアーは筑波キャンパスで8時半出勤)、遅番の12時45分出勤となると、どんな生活になるのか?たとえばお昼ご飯はいつ食べるのか?とか、素朴な疑問がわきます。
そうですね。遅番の日は、家や外で早めのお昼ご飯を食べてから、出勤しています。そして、夕方の休憩時間にちょっと早めの夕ご飯を食べて、また夜まで仕事、みたいな生活スタイルになります。変則的といえばそうですが、まあ結構楽しくやっているので、そんなにきついということはありません。
―平日午前中に休みを取らなくてもちょっとした用事を済ませたり、すいている時間帯にランチができたり…と考えると、ちょっと良いかもしれませんね!遅番の日は、結構帰宅が遅くなりますか。
たしかに、そうですね。基本的に残業はしませんが、遅番の定時は終わりが21時15分までなので、家に着くのが遅い時間にはなりますね。でも私の場合、朝早く起きて仕事するよりは、夜型の人間なので、夜遅い方が得意です(笑)。遅番で働いた翌日に早番という連続パターンは無いようになっています。火曜~金曜は、早番か遅番かは1週間ずっと同じ。たとえば今週は私は早番、となったら、火曜~金曜まで毎日早番ということです。
幅広い業務、多様な利用者サービスを経験できる大塚図書館
―なるほど、勤務時間はそのようになっているのですね。さて、お仕事の内容について伺っていきたいと思います。富田さんは、実際にどんなお仕事をされているのですか?
私の主担当は、図書館間相互利用(Interlibrary Loan : ILL)、講習会、雑誌の受入、雑誌の製本発注などの業務です。
例えば遅番の場合、簡単な1日のスケジュールとしては、
出勤後:メール・Teamsを確認・返信、13時~:ILLの依頼・受付対応、16時~:雑誌受入作業、17時前後:休憩、18時~:講習会資料作成、20時~:選書作業、21時~:閉館作業&明日やることを確認して、21時15分に終業、という感じです。もちろん時期によって業務内容や所要時間は変わってきます。基本的に毎日幅広い業務を行っています。
カウンター業務は職員4名全員で行っています。事務室とカウンターが同じスペースにあるので、利用者が来たら誰かが対応することにしています。
あとは、大塚図書館に配架する図書の選書も全員で行っています。貸出・予約やILL対応で把握した利用者ニーズをもとに、図書の内容として大学図書館に相応しいものであるかどうかを吟味しつつ、新刊本のリストから大塚図書館にあると良さそうなものを選んでいきます。資料を選ぶところから実際に提供するところまで、両方経験できる面白さがあります。
―大塚図書館担当は筑波大学附属図書館の中ではアカデミックサポート課という、サービス系の課に所属する係ですが、バックヤードのお仕事にあたる管理系の業務もかなり行っているのですね。忙しい時期などはありますか。
そうですね。4月、5月は講習会が多いので、忙しい時期ですね。ILLも、利用が多い時期と少ない時期があり、時期によっては忙しくなります。
―富田さんは、大塚図書館担当になる前は、中央図書館で利用者支援担当を2年経験されましたよね。大塚図書館担当に異動してきて、中央図書館とは違うなと思ったことや、こういうお仕事があるんだ、と感じたことはありますか?
カウンター業務について言えば、中央図書館のように当番制で常時カウンターに職員がいて絶え間なく利用者に対応するということは、大塚図書館ではほとんどなくて、落ち着いています。そのため基本的にカウンターに常時座っているというのではなく、利用者が来たら対応する感じです。
一方で、中央図書館のカウンター業務は、総合案内、貸出・返却、施設予約等の対応をする「利用者支援担当」と、レファレンスやILLの対応をする「参考調査担当」の2つの係に分かれて担当していますが、大塚図書館にある係は「大塚図書館担当」だけですので、すべてのサービス業務を1つの係で対応します。
その分、業務の幅が広くなりますので、最初は覚えることが多くて大変でした。中央図書館と比べて小規模の図書館ですが幅広い業務があり、たくさんの種類の仕事を経験できるということは、若手の自分にはありがたいと思っています。早いうちに一通りの業務を経験したかったので。
法律系や心理学系、医学系など、専門的なデータベースについても利用者から質問されます。分野ごとの専門的なデータベースは、それぞれに検索方法が異なり、例えば法律や判例は図書や雑誌のように著者名や書名で探す訳にはいかず、特有の調べ方を知っておく必要があります。最初は不安もありましたが、マニュアルを見たり周りの職員に教わったりしながら勉強して対応できるようになりました。
―筑波にある他の3つの“専門図書館”、つまり体育・芸術図書館、医学図書館、図書館情報学図書館と比べると、大塚図書館はサービス対象者の研究分野が幅広いのですね。
そうですね。東京キャンパスには、ビジネス科学や経営学や法学、カウンセリング科学やリハビリテーション科学、スポーツウエルネス学などを専門とする研究者や、その領域を専攻する大学院生、それから理療科教員養成施設で学ぶ方もいらっしゃいますので、分野が幅広く、かつ専門的です。
また東京キャンパス自体が独特で、放送大学の東京文京学習センターと筑波大学とで、東京キャンパスの建物を共用しています。そのため、大塚図書館には放送大学のテキスト類が揃っていたり、放送大学の学生さんが図書館の利用にいらっしゃったりします。
―理療科教員養成施設について、もう少し詳しく教えていただけますか?
筑波大学理療科教員養成施設では、全国の視覚特別支援学校ではり、きゅう、あん摩・マッサージ・指圧を教える理療科教員の養成と、理療科の研究が行われています。前身となる機関の設置が明治36年まで遡れる、120年以上の歴史を持つ養成施設です。
大塚図書館では、理療科教員養成施設で学ぶ視覚障害学生の方向けに、音声読み上げソフトウェアに対応した図書館の利用案内ページを作成しています。
私がその更新を担当していて、昨年度は全体的にページを見直して視覚障害のある方に、より伝わりやすいように字句を追加しました。例えば、Webページの案内の中で「使いかた」がリンクになっているときは、“「使いかた」をクリックすると詳しい説明もありますので、参考にしてください。”といった短い一文を添えることでより理解されやすくなるかなとか、利用者の受け止め方を想像しながらWebページの更新作業を行いました。
また、図書館の利用案内だけでなく、心理学系の文献データベースの提供元が検索画面をリニューアルしたときは、それに対応してデータベースの利用方法の説明を修正することもしました。視覚障害のある方にとっては、使い慣れたデータベースであっても、検索ボタンの位置が変われば利用が困難になります。大塚図書館で作成している「使いかた」のページでは、例えば、「画面上部には、キーワードを入力する検索窓が縦に3つ並んでいます」のように、すべて文字で表現して、検索方法をご案内しています。
この他に、視覚障害者用PCや拡大読書器のような機器の整備、理療科教員養成施設の学生向けの講習会などのサービスを大塚図書館で行っています。
こういった面でも、大塚図書館に異動してきて、業務経験の幅を広げることができたと思います。
就職してみてわかった、活気のある職場、相談しやすい職場
―筑波大学に就職されて現在4年目ですが、職場としての筑波大学附属図書館はいかがですか?働きやすさって、人によって感じるポイントが様々だと思うのですが。
私は新卒で筑波大学に就職しましたので、他の職場を知りませんが、それでも筑波大学附属図書館は職場として見たときに、周りに相談しやすく、同期や同僚や上司にも話しかけやすく、人に恵まれた良い職場だと思っています。そういう点で私にとっては働きやすい職場ですね。
―富田さんは筑波大学の知識情報・図書館学類の卒業生でもありますよね。在学中に大塚図書館には来たことはなかったかもしれませんが、筑波キャンパスの中央図書館は学生時代、利用していましたか?就職前は、どんなイメージを持っていました?
知識情報・図書館学類は、在学時の私も含めて、多くの学生が筑波キャンパスの春日エリアという地区を中心に過ごします。そこには、専門図書館の1つ、図書館情報学図書館があります。そのため、自転車で20分ほどかかる天王台エリアにある中央図書館を使うことは正直いってあまりありませんでした。なので、中央図書館に対しては、広くてきれいな図書館、勉強している人が多い、というぐらいの印象でした。中央図書館では貸出・返却のカウンターに行くぐらいで、今思えば、レファレンスサービスをもっと利用しておけばよかったと思いますね。
学生時代はコロナ禍で、授業は家でオンラインで受けて、図書館にはときどき行くだけ、という感じでした。コロナ禍だったから図書館に行く人も少なくて…。
そうですね、就職前のイメージといえば、これは図書館業界全体に対して持っていたイメージですが、漠然とやっぱり、寡黙な人が多い職場なのかなとか、静かに黙々と働く職場なのかな、と思っていました。
でも就職して、筑波大学附属図書館の中で働いてみたら、良い意味でイメージを覆されたというか、全然そんなことはなかったという。皆さん元気で明るいですよね(笑)。黙々として話しかけにくいなんてことは、全然ありませんでした。
漠然としたイメージで持っていた「皆がエプロンを着けている」というようなこともなく、普通のオフィスカジュアルの服装で、普通に楽しく働いている職場。そして先ほども言いましたが話しかけやすく相談しやすい、良い職場だと思います。
就職した時(2022年度入職)はもう、図書館のサービスや業務面でコロナ禍の影響はそこまで大きくありませんでした。学内の新規採用職員向けの研修も対面で開催されて、事務系の同期職員と合同で受ける研修なども対面方式でした。
図書系職員の同期は私を含めて3人です。私以外の2人は転職組で、新卒で採用されたのは私だけでしたが、同期として初めから仲良くなれて、一緒に飲みに行ったりしていました。
紆余曲折の就職活動、迷った末に大学図書館へ
―コロナ禍の学生生活だったというお話でしたが、学生時代の就職活動についてはどうでしたか。知識情報・図書館学類で、図書館のことを専門に勉強されていたので、大学図書館が第一志望だったのでしょうか?
私は最初から大学図書館志望だった訳ではなく、いろいろあって最終的に、大学図書館を第一志望に変えました。
最初、漠然と進路を考え始めたときは図書館に就職かなと考えたのですが、3年生の途中でやっぱり一般企業も受けよう、と思って。
―一般企業というと、どんな業界を考えていたのですか?図書館に関係のある企業もいくつかありますが。
実は、図書館とは全然関係なく、食品業界をですね…
―食品業界!?ご専門から考えると少し意外な選択に聞こえますが、それは何か理由があったのでしょうか。
食べることと飲むことが好きなので(笑)。片っ端から食品業界の企業にエントリーして、オンラインのインターンシップを含めて30社ぐらい受けました。
でも、食品業界での就職活動は、コロナ禍で採用を通常より減らしている企業が多かったこともあって、なかなか本採用まで至るのは難しかったです。一社、よいところまでいったのですが、それは食品業界ではなくて、コンサル業界の企業でした。
―え、コンサル業界!?なるほど、食品業界以外にもいろいろ受けていたんですね。一般企業の就職活動も頑張りつつ最終的には大学図書館となった経緯を伺ってもよろしいですか?
はい。4年生の4月ごろには企業の就職活動は一旦落ち着いて、大学での卒業研究に全力で取り組むようになりました。そうして、研究する生活をしてみると、あらためて大学とか学術研究の世界はいいな、と感じて。自分の研究対象としては公共図書館には興味がありましたが、職業としては大学、学問の世界に残りたいという思いから、研究支援ができる大学図書館職員の仕事に興味を持ち、図書館に就職しよう、という考えに戻ってきたのです。最終的に、大学図書館への就職を第一志望としました。
―紆余曲折あったのですね。大学に残りたい、学問の世界にいたい、となったときに、ご自身が大学院に進学して研究を続けるという選択肢はなかったのでしょうか?
実はその選択肢も自分の中にありました。進学か、就職か、ぎりぎりまで迷ったので、2通りの対策をしていました。大学図書館への就職活動と並行して、同時に、大学院の試験対策としてプレゼンの練習も何回もしていましたし。
ところが大学院の試験の前日、最後のプレゼン練習をしていたときに、電話があって、筑波大学附属図書館から内定が出たんです。それで、大学院の試験を受けるのをやめることにしました。
やっぱり大学図書館への就職志望の気持ちの方が大きかったですね。もしも大学院へ進んで、大学院を卒業するときにまた大学図書館の採用試験を受けたとして、もう一回受かるのか?と考えたら、もう一回はもう無いかもしれないと思ったんです。就職のチャンスは逃すべきではない、と思いました。
―なんだか劇的な展開ですね。就職活動と大学院の試験対策を並行していたというのはすごいですね。大学図書館の採用試験対策としては、どんなことをしましたか?
3年生の最初の頃、大学で開催される公務員試験対策講座を受けていて、その後、一般企業のインターンシップや就職活動のために勉強は中断していたのですが、あらためて本格的に勉強を再開するときに、その講座で勧められた過去問などのテキストを買って、自分で勉強しました。
テキストをまず1周やって、2周目は間違えたところをやる、というように。勉強はもともと好きな方なので、教養試験の「一般知能」の分野では満点を目指そうと思って、頑張って勉強しました。
二次試験の図書系専門試験の対策としては、関東甲信越地区国立大学法人等職員採用のサイトに載っている過去問は役に立ちました。ただし答えは載っていないので、自分で調べて、問題を解いて、というやり方です。
あとは、大学の授業で学んだことも活きたと思います。「グリーンOA(Open Access)」など、オープンアクセス関係のことが試験に出て、「あ!これ授業でやった!」と思いました。その授業は、先生が学術情報流通に関するキーワードをずらーっと並べて、気になったものを自分で調べてねというスタイルだったので、たくさんのキーワードを見聞きしていた経験が役に立ちました。
―面接では、どのような話をしたか覚えていますか?
図書館の部課長による一次面接の後、別の日に、本部での最終面接がありました。どちらも、事前に書いたエントリーシートのような書類に沿って、その内容を丁寧に掘り下げて聞いてくださる感じでした。
一次面接では図書館関係のことを多く聞かれ緊張しました。最終面接では志望動機や学生生活の様子などを聞かれ、比較的リラックスした雰囲気だった記憶があります。
学生時代の学びから、今後のキャリアの展望へ
―少し遡りますが、筑波大学に入学して知識情報・図書館学類で図書館のことを学ぼうと思ったのは何故でしょうか?
もともと本が好き、図書館が好きな子どもでした。学校図書館のヘビーユーザーで、『星の王子さま』を何回も借りたり、気になった本を手に取ってどんどん読んだり。それで中学校の司書さんを見ていて「授業時間中も図書館に居られていいな」なんて思っていました。
高校で進路を考えていた時に、学校に掲示されていたポスターを見て、筑波大学のオープンキャンパスに来て、すぐに知識情報・図書館学類を目指そうと決めました。学科名に「図書館」という言葉が入っていると、図書館好き・本好きにとっては、「え~!そんな大学があるの!?」と思いますよね。全国でも図書館情報学を学べる学部というのは他にあまりありません。また、筑波大学の知識情報・図書館学類では、図書館のことだけでなく情報学も学べるのが魅力的でした。
―学生時代に学んだことが職場で活きたと思ったことはありますか?
そうですね。ひとまず日本十進分類法は、あたりまえに知っていて良かったと思います。それと、特定のこの知識が、ということではないのですが、「ものの見方」と言いますか、大学図書館の本質的な機能や役割、学術情報流通や学術研究を取り巻く課題について学生時代に身についた問題意識や視点のようなものは、図書館で働く上で、サービスの改善を考える時なども土台となっていると思います。
また、情報系の知識は業務で活かせる場面がありました。例えば図書館のWebサイトを更新する際にHTMLの直し方がわかっていたり、業務で使うスクリプトを見てこれが何をするためのスクリプトなのかということがわかったり、というように、学んだことがそのまま活きて助かったことはありました。
一方で、レファレンスサービスは実際の経験がありませんでしたので、二次資料の探し方などわからなくて困る場面もありました。そんな時は同僚や上司に教わって対応しました。
あと、学生時代の経験ということで言えば、学園祭の実行委員をやっていた経験から、人に対する仕事やコミュニケーションについては苦ではなく、接客というか、図書館の利用者対応に活きていると思っています。
―学生時代から就職2年目までつくばに住んで、大塚図書館への異動に伴って引っ越しされたと思いますが、大塚図書館への異動を打診された時、戸惑いはありませんでしたか?
実はもともと私は大塚図書館への異動を希望していました。
私から見ると、筑波大学附属図書館の職員は結構、他大学への出向を経験されているイメージがあります。そういう出向もいいなと思いますが、大塚図書館への異動であれば、筑波大学の職員のまま、筑波を離れて東京で働くという、出向に似たような経験ができるかなと。今後の生活を考えたとき、転居を伴う異動や出向は若いうちに経験しておきたかったこともあっての希望でした。
知り合いの他大学の図書館職員と話をすると、組織の規模によってだいぶ仕事の仕方が異なるようなので、一度、筑波大学の中でも小規模の専門図書館で働きたいなと思っていました。
―なるほど。希望が叶った異動だったのですね。今後、図書館の中でこういう仕事をやっていきたいという希望や、思い描いているキャリアはありますか?
今のところ経験した係が2つとも、サービス系ですが、今後、サービス系でプロフェッショナルになるよりは、いろいろな仕事を知りたいと思っています。どちらかというと、次に異動する時は情報企画課の仕事を経験してみたいです。情報企画課にもいろいろな仕事がありますが、1つ挙げるとすれば、リポジトリの担当に行ってみたいですね。
もともと研究支援をしたくて大学図書館に就職したので、図書館の仕事の中で一番、教員と研究面でのやりとりが多そうなリポジトリ担当の仕事に興味があります。
―富田さんと言えば、採用1年目から、国立大学図書館協会(国大図協)の人材委員会のプロジェクトにしっかり関わっていた印象があります。
はい。プロジェクトの成果は、「海外で求められる大学図書館員像の実際」(※PDFファイル)という調査報告書にまとまっています。このプロジェクトには、学生時代にご指導いただいた先生から、プロジェクトに誘っていただいて参加しました。私の担当は、他大学にいる学生時代の先輩とタッグを組んで調査やデータ分析をすることで、想像よりも作業量が多く、通常業務と並行して取り組むのは結構大変でした!先輩はもっと大変そうでした!
でも、このプロジェクトに関わった経験から得たこととして、学生時代の自分は卒業論文を自分で書くという経験しかありませんでしたが、このプロジェクトのおかげで、複数の人が関わる大きなプロジェクトで研究を進めていく研究者の視点を得られたのは良かったと思います。
採用1年目でキャリアの浅いうちから国大図協の仕事を経験させていただいて感謝していますし、今後、研究支援の業務をしていく上で必ずこの時の経験が活かせると思っています。
このプロジェクトの研究内容自体も、今、大学図書館に求められる機能や役割が多様化・高度化している中、欧米の大学図書館の事例をもとに、大学経営に貢献し得る大学図書館の役割や、現在日本でも大学図書館において注目されている研究データ管理関連業務に求められる能力とは、といったことがテーマでしたので、大学図書館の今後や自分のキャリアを考える上でとても勉強になり、今後に活きてくると思います。
筑波大学の図書館への就職を目指す方へ
―最後に、筑波大学附属図書館への就職を目指す方々に向けて、ご自身の経験を踏まえたメッセージをいただけますか?
筑波大学の図書館職員になって私がちょっと驚いたのは、新卒として入職するだけでなく、他の職歴があって入ってくる人が多いということでした。自分が新卒採用だったので、他の皆さんも新卒採用が大多数なのかと思っていましたが、実は全然そうではなかったという。
別の大学図書館の職員だった経験を持っていたり、全然違うお仕事をしていた方だったり、いろいろな経歴を持ったメンバーが働いていて、その経歴や経験を生かしながら皆さん楽しく働いていらっしゃいます。
初めてのこと・わからないことは勉強しながら覚えていけばいいので、自分の持っている力を活かそうと思えば、どんな人も自信を持って働ける職場だと思います!
―本日はお話しいただきありがとうございました!
筑波大学附属図書館における職員採用の詳細につきましては、図書館Webサイトの職員採用情報のページも合わせてご覧ください
*筑波大学附属図書館へのお問い合わせ先はこちらをご参照ください
(noteの記事にいただいたコメントには返信しておりませんのでご了承ください)
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