こんな魔王なら連れ去られても良い!!
こんばんは!いずもです!
今回もメダリストのお話です!
いのりちゃんが『魔王』の曲を司先生に踊ってほしいと頼むところから始まるお話です。
なぜ『魔王』なのかというと、私が好きだからです…
中学校の授業で聴いて、最初は怖かったですけど、その時から大好きなんです。
スケートの描写はあまりよくスケートのことを理解してないので詳しくは書けませんでしたが、私の思いつ限りで書きました。想像はみなさまにお任せします。
あと、タグでよだつかとありますが、かなり薄めではあります。なんならよだ+つかかも。
あまりにもハマりすぎて、夏のメダリスト展行こうかなーと考えてます。グッズも欲しい……恐ろしきメダリスト波。
ちなみに私の作業中のBGMもメダリスト主題歌です!
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「魔王?魔王ってあの音楽の?」
「はい!こわいけど、なんかいいなぁって思ったんです!」
いのりは中学に上がり、小学校の時とは違って学校生活を楽しんでいるようだ。
その時に感じた楽しいことを、コーチである司に教えてくれるくらいに。
今日教えてくれたのは、音楽の授業で聴いた音楽のことだった。
「『魔王』かぁ。確かにあの曲は良いよね!子供の時に聞くと怖さはあるけど、成長するとあの曲の良さに改めて気付かされるんだよなぁ」
「わ、私も最初は怖かったんですけど、歌詞の意味を聞いた後に聞くと考え方も変わったというか…作った人すごいって思ったんです!」
「シューベルトだね。しかも18歳で作ったといわれてるんだ」
「18歳!若い!」
「だよね。こんな遠い未来の俺たちの世界にも伝わってるんだ。本当にすごい曲だよ」
後世にも形を残して伝えられる。本当の天才とは彼ら偉人のことだろうと司は思った。
「そ、それで、あの…」
「ん?どうしたのいのりさん」
「えっとですね、『魔王』を聞いて、凄いなと思ったんですけど、それと一緒に、この曲で滑られないかなって思っちゃって」
「え!!『魔王』を踊るの!?」
「わ、私じゃなくて!先生が!!」
「?先生?……瞳先生のことかな?」
「司先生です!!」
「…………え!!!」
思わずいつにも増して大きな声が出てしまった。リンクにいた子供達や保護者の人たちの視線が一気に集まった。
「ぁ、あ!す、すみません!!……えっと、いのりさん?今のはどういうことかな?」
「えと、あの曲って、ずっと走ってるような感じじゃないですか、だから、そこを司先生が滑って表現したら凄いんだろうなぁって」
「た、たしかに発想としては凄いけど、なんでいのりさんじゃなくて俺なの…?」
「私が司先生の踊りを見たいからです!!」
「ぅ!素直!!」
キラキラと目を輝かせながら伝えるいのりの姿は、違う場面ではとびきり素晴らしい笑顔GOE+5をあげたいと思うほどのものだった。
「で、でもねいのりさん。いのりさんの練習を見なきゃだし、メニューとかも考えないとだから、たとえ踊れたとしても練習する時間が…」
「なら私が見ようか?」
「え?」
「瞳先生!」
「面白そうじゃないそういうの!いのりちゃんの練習なら私と、洸平くんもいるんだから大丈夫よ」
「で、でもですね瞳さん、」
「そ、れ、に〜、司くんが踊るとこ見たら、いのりちゃん練習すごく頑張れるかもよ?ねー、いのりちゃん」
「は、はい!司先生が踊るとこ見れたら、私練習いっぱい頑張れます!」
「ね?」
「今の無理矢理言わせてませんでした!?」
まさかのヘッドコーチ、瞳の登場で司の逃げ道が塞がりつつある。いのりの気分もその気にさせているし、この師弟のことをよく理解しての行動だろう。
「〜〜あのですね!たとえ出来たとしても振り付けが無いと出来ないですよね!俺にはその振りを考える時間がなくて、」
「おー、なら俺が考えてやる」
「あら、お父さん」
「匠先生!?なんでここに!!」
「そりゃお前愛しの我が娘を見にだな…」
「お父さん?」
「………ちと仕事でな。で、司。お前の生徒の頼みだろ、踊ってやりゃいい。振り付けは俺が責任持って考えてやるからよ
「匠先生〜…」
「司先生!私、すごく楽しみにしてます!」
「3対1でこっち側の意見が通ったわね!てことで決まり!お父さん、全部できるまでどれくらいかかるかな?」
「振り付けなら明日にでも出来る。あとは司が練習仕上げれば良いだけだからな…週末には出来るんじゃないか?」
「早すぎません!?」
「お前覚えるの得意だろ。大丈夫大丈夫」
「そんなぁ〜…」
あーだこーだという前に、司が滑ることが決定してしまった。