「往復3万円は無理…」 お盆の帰省を予定していない人が7割 物価高で支持される“進化系高速バス”の中身
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「出身校が夏の甲子園の地方大会で準決勝まで勝ち進んだので、高速バスで応援に帰るところです」 【写真】“進化系高速バス”の内装 35度以上の7月の猛暑日。新宿駅南口側にある高速バスターミナル「バスタ新宿」でそう話してくれたのは、都内の大学に通う秋田県出身の10代の男子大学生だ。発車時刻を気にしながらも、出身校の快進撃に胸を弾ませているようだった。 「新幹線だと往復で3万円以上はするので、比較的費用の安い高速バスは助かります。新幹線より時間はかかりますが、今回は費用を抑えるために一旦、東京から仙台まで高速バスを利用して帰ります」 男子大学生は、交通費と移動時間の間で悩みながらも、高速バスを選んだという。 近年、若者を中心に、長距離の移動手段として、高速バスが利用されるようになっている。 移動予約ポータルサイト「WILLER TRAVEL」を運営するWILLER MARKETING株式会社(以下、WILLER MARKETING)が会員1829人を対象に実施した「2026年夏(お盆)の帰省コストに関する最新アンケート調査」では、帰省時に利用したい移動手段として、新幹線と高速バスがともに58.7%で最多となった。また、帰省費用を節約するための工夫では、「高速バスの利用」が47.8%で最も多かった。 都内の大学に通う宮城県出身の10代の女子大学生も、お盆を前に高速バスで帰省するため、バスタ新宿で出発を待っていた。 「地元は仙台なのですが、新幹線だと往復2万円以上かかるので、それはきついですよね。でも、高速バスなら往復で1万円もかからないので、学生の強い味方です。高校生の頃から、ディズニーランドに行くときや卒業旅行で高速バスを利用しています」 ■帰省を控える 高速バスという安価な選択肢がある一方で、今年は帰省を予定していない人も少なくない。同調査によると、今年のお盆に帰省を「予定している」と回答した人は31.1%だった。一方、「予定していない」は47.1%で、「未定」の21.9%を合わせると、約7割が帰省の予定を決めていなかった。 「やはり、近年の物価高によって、お盆に帰省を控える人も増えていると考えています」 そう指摘するのは、同調査を担当したWILLER MARKETINGのマーケティング戦略部・部長の藤光昭洋さんだ。 「物価高で日々の生活費が増え、家賃も上昇するなか、移動やレジャーにかけられるお金は、さらに限られていると考えられます。そういう意味では、帰省できる人とできない人の間にも、体験格差が生まれているのではないでしょうか」(藤光さん)
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