- 1二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:00:36
日車「ぐっ、術式が使えない…!?」
呪詛師「お前はもうゲームの世界の住人、術式など使えるものか! 脱出するにはクリアして生きて出るかクリアを諦めて死体となって出るかだ! さあ恐れおののけ! お前がプレイするのはこの超絶難易度胸糞絶望展開の煮凝りゲーと名高いこのゲームだ!!!!」
ポチッ
日車の眼前に投影される『下からカメラがググっとパンしてタイトルロゴがドーン』な感じの何かキラキラしたタイトル画面
日車「えっ」
呪詛師「あっ」
呪詛師「……使うソフト間違えたぁぁぁぁぁぁ――――!」
ぽんこつ呪詛師の術式ミスで恋愛アドベンチャーゲームに囚われた日車がクリア脱出を目指すスレです
※スレの前提条件・進行ルール※
・CPは森羅万象×日車(=日車右固定の複数CP)
・呪詛師は個性あってちょくちょく出張るけどCP対象外のナビ系モブ
・全ルートのハッピーエンドをフルコンプしたらクリア(人数が多いので広く浅くのざっくり進行)
・世界観やストーリー、攻略対象の設定、攻略順などはダイスで決めていく
・アイデアに煮詰まったら安価に頼るかも
・スレ主すぐ長文SSに流れがちなので今回は会話劇タイプの書き方に挑戦してみる
・センシティブな状況になりそうな時はwritening使用(パスは日付)
めちゃくちゃ見切り発車なのでスレ主もどうなるか全くわからない - 2二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:02:20
【もうちょっと詳しい事の起こり】
呪詛師「領域展開! 死亡遊戯(升も無双も無いんだよ)!!」
任務で呪詛師を追っていたはずが、どこからともなく聞こえた声と共に日車の周囲の景色が一瞬で書き換わる
呪詛師「ふふふ……高専の刺客めかかったな! すでにお前は俺の領域の中だ!」
日車「くっ、領域展……、な……っ、術式どころか、呪力も練れない……!?」
呪詛師「俺の領域に囚われた瞬間、お前はゲーム世界の住人となる! ゲームの世界には呪力も術式もない! よって領域持ちだろうと押し合いすら始められず無力な只人になるわけだ!」
日車「ゲームの世界、だと……?」
いつのまにか、日車の目の前には呪力に包まれたゲーム機が宙に浮いていた
呪詛師「そうさ、この領域から出る方法は二つ。一つはゲームをクリアして生きて脱出する、そしてもう一つはクリアを諦めて死体となって脱出する、二つに一つだ」
日車「……クリアさえすればいいのか?」
呪詛師「ああ。進行不能バグやフリーズ、その他致命的な不具合は術式効果で発生しなくなっているし、古いシューティングのようなエンディングが存在しないゲームも何らかの『クリア条件』が設定されそれを満たせばクリア扱いだ。親切だろう?」
日車「それは逆に言えば、そういった『縛り』を設けることでこの領域を成立させているのだろう」
呪詛師「察しがいいな。だが、簡単にクリアできると思うなよ? クリアと言ってもゲーム機の前でコントローラーをカチャカチャやってればいいわけじゃない。領域はお前の脳を読み取り、ゲーム世界で実際に行動する形でのプレイを強要する。その上、登場人物にお前の知る者たちを選出しアバターとして投影するのだ! 最愛の相手がラスボスとして君臨することもあれば、殺したいほど憎い相手が救わなければクリアできない重要人物にもなりうる!」
日車「なんだと……っ!」
呪詛師「さあ恐れおののけ! お前がプレイするのはこの超絶難易度胸糞絶望展開の煮凝りゲーと名高いこのゲームだ!!!!」
ポチッ
日車の眼前に投影される『下からカメラがググっとパンしてタイトルロゴがドーン!』な感じの何かキラキラしたタイトル画面
日車「えっ」
呪詛師「あっ」
地面に手をついて呪詛師がくずおれる
呪詛師「……使うソフト間違えたぁぁぁぁぁぁ――――!」 - 3二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:03:24
もしかして:シンヨコの呪詛師
- 4二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:03:51
日車「間違えたとは……? お前は俺を待ち構えて不意打ちしたんだろう、術式の要となるゲームソフトを確認しなかったのか」
呪詛師「……リメイク版とどっちにするか迷って元の方がえぐいからそっちに決めて、リメイクの方のハードでゲーム実況撮るためにこのソフトセットして撮影して、いざ術式かける時になったら何故かリメイクの方使うって逆に覚えててそのまま……」
純然たるミス、純然たるポンコツの理由を聞いて日車は毒気を抜かれ何とも言えない表情になる
日車「……そうか……。それで、術式の解除は」
呪詛師「無理」
日車「えっ」
呪詛師「クリアか諦めるかの二択ってのが縛りになってるから俺にも解除できないし、術者の俺もシステム側というか観測者的な感じで術式に組み込まれてる。その代わりクリアまでの時間経過は現実では無いに等しいから諦める以外で死ぬこともない」
日車「攻撃よりも相手にゲームをさせることに妙に特化していないか……? ここまで特殊な条件付けをするよりも餓死や衰弱死といったリスクやタイムリミットを設けた方がより確実に相手を倒せるだろうに」
怪訝そうな日車の問いかけに呪詛師はダァン! と地面を叩いた
呪詛師「そもそも元は出られない部屋系な足止めメインな術式を縛りで無理やり死亡条件つけたからね!? だいたい俺はゲーム実況者が本分なの! だからせめて任務の時に理不尽ゲーム初見プレイ者の悲鳴からしか得られない栄養を摂取しようとしただけで……! 呪詛師として追われるのも、上層部のクソジジイの横暴にブチギレて冗談半分で『クリアするまで出られませーん放棄したら死にまーす!』って条件付けした術式を不意打ちで食らわせたら逆上して放棄宣言されたからだし! 一般人には迷惑かけた事ないし!!」
日車「…………(これは、一度日下部に相談すべき案件か)」
既に当時の上層部は五条によって粛清されており、日車を不起訴にするための圧力をかけたりはするものの比較的マシになってはいるらしいという話を思い出し日車は思案する
が、とにかくこの状況から脱するにはゲームをクリアするしかないと腹をくくり日車は少しでもクリアを確実にするためゲームについての情報を確認することにした - 5二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:06:34
やったーーーーー!!!!!森羅万象×日車スレだーーーーー!!!!!
- 6二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:06:57
日車「わかった、君の言い分と事情はここから無事出られたら関係者に話しておく。……それで、間違えたゲームソフトは一体どういう内容なんだ」
呪詛師「えっなんかきゅうにやさしい。ええと、このゲームはいわゆるdice1d4=1 (1) な舞台の『恋愛ゲーム』で……」
日車「……恋、愛……?」
呪詛師「主人公は性別関係なく見た目も性自認も好きに選べるし攻略対象も男女関係なくくっつけられるっていうのが売りの幅広いんだかニッチなんだが分からないって一部では話題の作品で……」
日車「?????」
呪詛師「とはいえ術式の補正があるはずだから多分主人公の設定は本人ベースで、アバター投影されたキャラもたぶん相手ベースで調整されてるだろうな……」
日車「……そうか。さすがに異性として振舞える自信はないし知り合いが性転換して登場するのも気まずいからそれは助かるが……、そもそも、俺は恋愛ゲームというものに詳しくない。まさかとは思うが、恋愛する対象は……」
呪詛師「そりゃもちろん主人公のあんたと、攻略対象に設定されたキャラだけど」
日車「その、攻略対象という相手に、知り合いが投影される可能性は……」
呪詛師「主要人物だから確実に投影されるな」
日車「無茶を言うな!!!!!! なまじ精密操作が必要なアクションや高度な推理ゲームなどよりよほど難易度が高いじゃないか!!」
呪詛師「そんなこと言われても……俺にもどうしようもないし」
日車は頭を抱えて声を荒げるが、実際呪詛師にもどうにもならない部分なので受け入れるほかないのだった
舞台ダイス
1:剣と魔法の中世ファンタジー系
2:現代風
3:なんちゃって和風
4:上記に当てはまらない何らかの異世界風
- 7二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:10:57
やった〜!!新スレだ!!
森羅万象×日車待ってた!!楽しみ! - 8二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:12:26
剣と魔法の中世ファンタジー?今時流行の令嬢もの(性別はお好みで)できるじゃん!
何だこの夢のようなスレ - 9二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:15:25
呪詛師くん元はちょっと世の中を恨んでるだけの引きこもりゲーム実況者だったんだ…
日車がゲームクリアしたらいろいろ相談乗ってもらいなね…
でも日車のゲームプレイは全部アーカイブ残して公開してね… - 10二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:18:30
絶妙にク◯ゲ臭がするぞ!
難易度調整せず納期優先で世に出されたゲームの雰囲気だ!
通常の人間の脳みそは摩虎羅みたいにガゴンッできないんだぞ! - 11二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:20:39
>全ルートのハッピーエンドをフルコンプしたらクリア
ハーレムエンドが最初から明言されてるの最高すぎんか???
フラグめちゃくちゃでもええやんええやん欲望の赴くままに攻略していけ
- 12二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:30:21
日車「……わかりたくはないがわかった。それで、どういう話の流れで……誰が、その『攻略対象』とやらなんだ」
呪詛師「ストーリーはざっくり言えばdice1d4=4 (4) で、主人公の立場はdice1d4=4 (4) 攻略対象は……あ、じゃあOPムービー流すわ。多分アバター投影状態でキャラ紹介が見れるはず」
ストーリー大枠ダイス
1:魔王を倒す仲間を集める冒険譚
2:青春魔法学園もの
3:貴族社会が舞台の恋愛劇
4:主人公の生活が一変…!?系
主人公ダイス
1:異世界転移/転生者
2:貴族令息
3:特別な能力に目覚めた/秘めた一般市民
4:特別な能力に目覚めた/秘めた下層階級
※上記ダイスの結果をもとに大筋とか攻略対象の立場、主人公との関わりについて練っていきますのでお時間下さい
- 13二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:41:22
シンデレラストーリーだ!!
でも剣と魔法の中世世界観だから軽率に下働きにされたり権力者に買われたりしそう
初っ端から立場危うくないか日車…?
珍しい能力の持ち主としてオークションにかけられたりしない…? - 14二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 17:50:05
ハードモードな生まれきちゃったけど生活一変だから本編では救い上げられてからになるかと
お労しい過去は生えるかも
決め忘れていたので主人公の年齢について振ります
dice1d3=2 (2)
1:本人準拠の36歳に術式補正
2:恋愛ゲーに多いティーンズ後半 15+dice1d4=1 (1)
3:成人はしてるけどちょっと若い 19+dice1d5=3 (3)
- 15二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 18:00:43
日車寛見16歳!?高専ボーイズたちと同世代じゃん!!
これは年上たちがどう関わってくるか気になるなぁ~
おそらく最年長になるであろうトレンチおじさんはどうするんだ…? - 16二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 19:33:21
【OPムービー】
炎が燃える音とエフェクト
――俺が生まれ育ったのは、辺境の貧しい村だった
実りの悪い畑、荒れた土地、その中でなお強く咲く向日葵の色彩だけが皆の心の慰めだった
隣国からの侵攻に幾度となく晒され、善意は踏み躙られあらゆるものを奪われてきた
目を瞑りたくなるような惨状の中、それでも目を開け、立ち向かい、何か一つでも守ろうと、一人太陽に向かい顔を上げる
――俺は、何があっても……あの、向日葵の様に立ち続けるんだ
ある日、戯れに前線に訪れた隣国の王に村は焼かれ、俺はその首を掴まれ王に捕らえられる
だが、俺を見て王は何かに気づいたかのような素振りをすると、まるで遊び半分のように俺を甚振りはじめた
死にたくなければ、その能力を開花させてみろと、できなければ死ぬぞと
身体中を切り刻まれ、痛みに朦朧とする中、手の中に熱を感じた
痛みに軋む身体を動かして、手の中を見れば、そこには光り輝く剣が生み出されていた
探検どころか小ぶりのナイフ程の大きさでしかなかったが、俺は必死の抵抗で己の首を掴むその手に刃を突き立てる
――そこから先の記憶はない
目を開けると、誰かに抱き抱えられる感触と、ぼんやりした視界に人影が映る
「……気……つい……!? 生…て、まだ助…られ……!!」
途切れ途切れにしか認識できないが、慌てたような声が聞こえた
柔らかいものに身体を包まれ、どこかへ運ばれていくのだと身体の揺れで理解する
――それが……俺の人生の大きな転機となった
テテーン♪(OPテーマが流れ、攻略対象たちが名前と立場役職と共に順々に映し出されていく) - 17二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 19:34:42
攻略対象のアバター補正つき設定
攻略対象1:虎杖
王立学園を卒業したばかりの王国の若手騎士。明るく人懐こい性格だが隣国の王とは何やら因縁が……?
攻略対象2:日下部
王国騎士団長で虎杖たちの指南役も務める。東方の抜刀術の達人。面倒くさがりだが何だかんだ面倒見がいい
攻略対象3:伏黒
影使いの一族で虎杖の王立学園時代の同期。善人を虐げる者に容赦のない性格
攻略対象4:乙骨
温厚で人当たりのいい普通の青年に見えるが強大な力を持った魔術師。強力な守護精霊の加護を受けている
攻略対象5:脹相
虎杖の腹違いの兄で市井で暮らす庶子。最初は本人もその事を知らない。生みの母が呪いを受けたため、体質がその影響を受けている
攻略対象6:五条
稀代の天才で王国魔術師のトップだが、普段はそれを隠して王立学園や騎士団、冒険者ギルドなどあちこちをうろついて若い才能の目をつつい……育てている
攻略対象7:七海
かつては王国騎士団に所属していたが、市井に降り冒険者となっていた。ストーリーが進むと騎士団に復帰する
攻略対象8:宿儺(隠しなのでOPでは敵役扱いで映るし日車はまだ攻略対象と知らない)
主人公にとっては仇でもある隣国の暴君。周回前提で条件を満たすとルートが開く - 18二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 19:37:06
【補足設定】
日車自身は元の人格や記憶を維持したまま「ゲームプレイをしている」という認識で行動しますが、作中人物からの扱いは主人公の設定どおり16歳の青年として認識されそのように扱われます
また日車自身も本編ゲームの展開や主人公のキャラ設定、感情等に多大な影響を受けますし、それにより単純なゲームプレイとは違う様々な混同や葛藤なども生まれる可能性があります
また、中世ファンタジーですが、名前に関しては読みやすいよう表記上漢字を使います
(実際のゲームはカタカナだしもっと洋風の名前なのが術式とアバターの影響でこの名前になった扱い)
また家名が先に来る特徴がある事とします
おかしいなもっとトンチキな空気で進めるはずが設定練るとなんでシリアスに寄るの?????
あと8人ホントにさばけるの?????
宿儺ルートハッピーにできるの?????メリバもハッピーですよ理論使う?????
この辺は未来のスレ主に託すことにします - 19二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 19:40:14
- 20二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 19:46:28
やったーーーーー!!!!!全部盛りだーーーーー!!!!!
満貫全席っていうんでしょこれ!!フルコースでしょこれ!!
…スレ主満身創痍にならない?
ネタならいくらでも出すから安価も依頼もガンガン振ってね…? - 21二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 19:46:30
本格的な設定だ…!森羅万象×日車めちゃくちゃ楽しみです!
- 22二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 19:53:40
すっごい面白そうなスレ発見!!!
しかも森羅万象×日車だと…最高じゃあないか…ありがとうございます。 - 23二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 19:54:33
日車が伝説の聖魔法or光魔法の使い手で聖剣or光剣を生み出せるやつだ
それを巡って国と歴史が大きく動くやつだ
めちゃめちゃ面白そうなんだが???正統派ファンタジーやんけ
恋愛ゲームでプレイヤーも攻略対象も全員男だけど - 24二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 19:58:10
16歳かー!未成年かー!
話の流れで数年経てばまぁその辺は解決するってことで…
それともナーロッパだからそういう倫理観は薄いかな?
虎杖達一番若い世代が今幾つなのかにもよるな
ワクワクするぜ - 25二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 20:01:35
安価って本当に面白い
今回は正統派ファンタジー(男しかいないが?)だけど、もしダイスが異なれば
36歳元弁護士が剣と魔法の中世世界に聖女として降臨してたかもしれない
頑張れ見た目は16歳中身は36歳の日本人日車寛見!! - 26二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 20:09:46
ナーロッパなので全員合法ですニチャァ
あとこれも決めてなかった
作中時系列はまあ当たり前だけど宿儺戦後なので、攻略対象となった故人勢&原作で面識ないナナミンについてはどういう設定なのか
生存ルートならナナミンとも面識ありとします
dice1d3=2 (2)
1:なんか色々あって生存はしている(術師としては再起不能どころか一般人としてもハンデありくらいズタボロなので対外的には死亡扱いで高専で匿ってる人もいる)
2:原作通り
3:元はトンチキの予定だったろみんな元気だご飯がうまい平和世界線でいいんだよ
- 27二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 20:20:42
じゃあ見知らぬ金髪碧眼の精悍な20代後半の男性に16歳の日車が出会ったり助けてもらったりするシーンが生まれるってわけだ
どこか懐かしい雰囲気(呪力の気配)がしたりするんだ
夢がある~~~~~ - 28二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 21:29:31
日車「待て、待て待て!! おかしいだろう何で全員男性なんだ男女問わず成立させるのが売りの作品じゃなかったのか? それに直接関わった事の無い、写真と伝聞しか情報を持ちえない故人までが何故攻略対象に選出されているんだ!」
呪詛師「まじで????? いやそれよりも俺でも知ってるようなめっちゃ有名人が多数生えてる方がやばない?????」
呪術界隈に重きを置いてないとはいえ、あの大事件があったことで呪詛師もそれなりの最新情報は得ていたため五条や乙骨、日下部あたりは名前も顔も知っているし、宿儺の名前と風体でもしかしてもしかするの……? と冷や汗を流していた
呪詛師「アバター選出はランダムというか、関わりが浅くても記憶が新しいとか印象が強かったとかそういうとこから出てくることもなくはない。本人じゃなくてあくまでアバターであってゲームそのもののキャラ設定はある訳だから、写真と伝聞程度の情報でも成立するからな。あとかなり攻略キャラの設定とか変わってるのはまあアバターに選ばれた相手の影響がでかいんだろうけど……本来は男女混合がベースでプレイヤーの好みで設定弄っ…………あっ」
日車「その不穏な『あっ』はやめろ」
呪詛師「……ごめんたぶん俺のせいだわ。実況取った時ウケ狙いでBLモードONにしてたのが術式にも影響したっぽい。プレイヤーの嗜好に合わせて攻略対象の性別を固定させる機能もあるんだけど、男がBLゲープレイって一定の需要があるからそれやってみようってなって設定弄ったんだ」
日車「お前はどこまで抜けているんだ……! もういい、どうせこれも変えられないんだろう!? やってやるさ、これはあくまでゲームで相手はキャラクターだ、気が咎めるのだって一時的なものだ……!」
日車はもう突っ込むのもうんざりだというように頭を振って、意識を切り替える
- 29二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 21:32:24
日車「それで、どう始めればいいんだ? コントローラーを操作するわけではないと言ったが、何かしら開始の操作はあるんだろう?」
呪詛師「あ、ああ……。開始の時だけはコントローラーで通常の開始操作をするんだ。このゲームなら『はじめから』を選択してスタートボタンだな。ゲームが始まれば俺の姿は見えなくなって、システムメッセージみたいな感じでプレイヤーだけに認識されるようになる。呼びかけたら会話は出来るけど、傍から見たら不審者だから時と場所は選んだ方がいいぞ」
日車「……そうか、心に留めておく。他に説明し忘れはないか? 周囲を気にせず聞けるのは今だけのようだからな」
呪詛師「えーと他にあったかな……あ、クリア条件は攻略対象全員のハッピーエンド……つまり恋人成立になって幸せな結末を迎えること、だな。周回プレイ前提になるし、2週目以降が条件のイベントとかエンディングもあるから」
日車「かなり重要だぞその情報は!? つまり何度も相手を乗り換えろと言うのか!?」
呪詛師「いや乗り換えっていうか、どっちかと言うと別世界線? エンディング迎えたらまた話の最初からって事になるから二股とか浮気とかにはならないわけ。……まあプレイヤーとしての記憶は残るから複雑かもだけど、その辺は術式補正もあるから多分なんとかなるって!」
日車「ぐっ……! その言葉信用していいんだろうな……? これ以上ぐだぐだ言っていてもらちが明かない、始めるぞ!」
呪詛師(『あれ』はギリギリまで言わんといた方がいいよな……? 生きて脱出して執り成してもらわないとだし、進めるの躊躇するような情報はなるべく後出しで……)
日車はゲーム機に近づくとコントローラーを手にし、スタートボタンを押す
ぐわん、と頭の中に『主人公』の持つ知識や感情、ゲームの世界のあれこれが頭の中に流れ込み、日車の記憶と混ざり合う
そうして、飛んだ意識が戻った時……日車はもう『36歳の元弁護士の呪術師』ではなくなっていた
- 30二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 21:33:57
清水「あ、目が覚めましたか? あなたもう3日も眠ってたんですよ! 今家入先生を呼びますから安静にしててくださいね!」
日車「っ、う……(喉が張り付く……。あれは、清水……か? 主要人物以外にも投影される者がいるのか……。メイドの服装をしていたが、ここはいったい……?)」
安静にしろ、と言われていた以上動かない方がいいだろうとしばらくじっとしていると、足音が近づいてきてガチャリとドアの開く音がした
家入「おや、混乱して暴れたりするかとも思ったが存外大人しいな。私は医師の家入、これから君の診察をするよ。さて、気分はどう?」
家入もなのか、と思いながら日車は自分の喉をトントンと叩きながら口を何度か開閉させ、『み、ず』と掠れた吐息だけで訴える
家入「……ちょっと、長期間昏睡の後の起き抜けに水の一杯も飲ませてやらなかったの?」
清水「す、すみません早く知らせなきゃと思って……! ごめんなさい今準備します!」
カチャカチャと慌てたような音の後に吸い飲みを口に近づけられ、日車はそれを手で制すると吸い飲みを清水の手から受け取って少しずつ口に含んでいく
日車「すま、ない……。少し脱水気味だが、気分は、問題ないと思う。この場所は……俺は一体、どうなったんだ」
けほ、と小さくせき込みながら問いかけると、おやおやといった表情で家入が肩眉を上げた
家入「こりゃまた随分と大人びた話し方をするね。確か……dice1d3=2 (2) っていう辺境の農村の子だろう?」
1:騎士団に保護された(虎杖・日下部・伏黒ルートフラグ)
2:冒険者ギルドに運び込まれた(脹相・七海ルートフラグ)
3:魔術師団が拾ってきた(乙骨・五条ルートフラグ)
- 31二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 21:56:50
- 32二次元好きの匿名さん26/07/20(月) 22:05:44
- 33二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 00:51:09
- 34二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 08:23:26
- 35二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 11:12:20
『四連撃の七海』、本人曰く『ナマクラ』だけど実際はベル〇ルクのガ〇ツが持ってるような鉄の塊の大剣を背負ってそうだ
その大剣を振り回して周囲の敵を薙ぎ倒し吹き飛ばす様を人は『瓦落瓦落』と呼ぶ
めちゃくちゃ物理パワータイプな七海
普段からゴーグルをかけていて素顔を見たものはいないという噂
日車の前ではそれを外して翡翠色の眼を見せてくれるかもしれないんだ… - 36二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 11:26:52
- 37二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 11:31:12
- 38二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 11:38:59
- 39二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 11:44:45
- 40二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 12:03:21
なろう系でありそうな展開を考えると、脹相のポーション作りを日車が手伝ったら効能が上昇して
何があったんだと王国騎士団がポーションの出所を調べた結果、今まで作ってくれていたのが虎杖の腹違いの兄脹相、
そこに加わったのが元王国騎士団員の七海を後ろ盾に持つ謎の少年日車って感じになるのかな - 41二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 15:31:33
光り輝く剣を手にした日車はこの世界でどんな存在なんだろう
突然力が発現したタイプなのか、(いるかどうかは知らんが)神に見初められたいとし子なのか、
実は脈々と受け継がれてきた高貴な血筋の末裔なのか
魔法剣とかハイブリッドでいいなぁ、騎士団からも魔術師からも求められちゃうじゃん
騎士団が王家側で魔術師が教会側だと対立が起きそうで楽しみ、日車を勇者として扱うか聖女として扱うか
伏黒の影使いの一族がいわゆる暗殺集団で、もしかしたら宿儺と繋がってるスパイの可能性も…?
実は宿儺の方も国がゴタついてて、虎杖は生まれてすぐに誘拐された宿儺の御落胤で、伏黒はそれを探しにこの国へ…?
夢が!勝手に!!広がる!!! - 42二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 20:36:01
出てるアイデアをうまく取り入れられなかったりぜんぜん違う展開になることも多いと思うけどスレ主の力不足なので大目に見てくれると助かります
========
その指摘にハッとすると同時に日車の頭の中がまたぐるりと掻き回される感覚に背を丸めて小さく呻く
日車「……っ(元々の感覚で敬語こそ使わなかったが、主人公の記憶では村の住民たちの話し方はもっと口調は乱雑で訛りもあり語彙力だって少なかった。いや、だが……主人公は、俺は、村の中でも特に頭がいいと言われて……そうだ、ごくまれに訪れる旅の商人や冒険者に、色々な話を聞きに行って……それで……)」
家入「っ、と……大丈夫かい? 悪かったね、余計な事まで思い出させたかもしれない」
村を焼かれたことを指しているのだろう、少しバツの悪そうな家入に小さく首を振ると、少し息を整えて顔を上げた
日車「いや……大丈夫だ。俺は、旅の商人や冒険者と話をするのが好きだったので、話し方も影響されている、のだと思う。その……誰かに助け起こされた記憶はうっすらあるのだが、冒険者ギルドに運ばれたというのを伝聞のように話すということは、ここはギルドではないのだろうか?」
家入「……そうかい、なるほどね。それにしても話し方だけでなくかなり頭の回る子だ。お察しの通りここは冒険者ギルドじゃない、王宮の客間さ。君の身柄は今王宮預かりとなっているからね」
日車「王……宮……? なぜ、俺はただの農民で……っ」
日車(いや、違う。プレイヤーの『俺』は知っている。俺は……主人公は特別な力を持った存在で、OPムービーで描写された内容からするにその片鱗を開花させていた。きっと何かそれを示すものがあって、助けられる際に発覚したに違いない)
家入「まあそれはおいおいね。今は身体を回復させるのが一番の仕事だよ」
日車「……そういえば、3日寝ていたと言われたのだが、3日であの傷がここまで治るとは思えないのだが……dice1d3=2 (2) 」
1:『ポーション』を使ったのか?(この世界の一般的な治療法だったはず)
2:『反転』を使える者がいるのか?(呪術師と同じ呼び方なのは偶然なのか術式補正なのか分からないが、回復魔法的なものを一部の人間は使えるんだったか)
3:何か特別な事をしたのか……?(だめだまだぼんやりして頭の中の情報が整理できない)
- 43二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 21:41:33
壮大なストーリー過ぎて楽しみだけどスレ主まとめるの大変だろうな、応援しているぞ!!
16歳少年日車の姿見てみたいな〜!登場人物みんなの服装とか想像したら楽しいな - 44二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 21:46:18
反転のある世界か
脹相ナナミンと会うの楽しみだな - 45二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 21:51:59
家入「驚いた、あんた反転の事まで知ってるのかい」
日車「時折、素材集めや魔獣討伐の依頼で冒険者が訪れる事があって……少しだけ聞いたことがある」
家入「ああ、そういうこと。あんたの予想は半分当たりってとこだね。反転を使えるのは限られた人間だから、ギルドでポーションを使った応急処置をしたあと、ここに運び込まれて私が命に係わる深い傷に反転を使ったんだ」
日車「そうだったのか……ありがとう、先生のおかげで俺は命を取り留めたのだな」
深々と頭を下げると、家入は少しギョッとしたように慌てながら、いやいやいや、と言いながら俺の身体を起こそうとする
家入「それは私じゃなくてあんたを見つけてギルドに運んで応急処置をしたやつに言いなよ。じゃなきゃそもそもここに来る前に手遅れになってたんだから」
日車「そうだとしても、礼を言わない理由にはならないのだが……。けれど確かに、俺を保護してくれた人にも礼を言いたいと思っていたから、その人について教えてもらい……」
言い終わる前に、無視できない大きさの足音がバタバタとこちらに近づいてくるのが聞こえた
虎杖「家入せんせー! 怪我してた子が目ぇ覚ましたってホント!?」
伏黒「おい虎杖騒ぐな。目を覚ましたとしてもまだ怪我人だぞ」
バターン! と盛大に開け放たれた扉の向こうから現れたのは、明るい色合いの騎士服を身に纏った虎杖と、黒を基調とした外套を虎杖と色違いで似た意匠の服装の上から羽織った姿の伏黒の二人だった
一部どころか出会う人間が今のところ全て現実の知り合いの姿を取っているせいで、思わず名前を呼びそうになって慌てて口をつぐむ
虎杖「おはよ! 怪我の具合良くなった? あ、俺は虎杖っていってこの王宮の騎士団の団員なんよ。そんでこっちが俺の同期の伏黒。これからよろしくな!」
伏黒「一気に言いすぎだろ、呆気に取られてるだろうが。……さっきあいつが言っちまったけど、伏黒だ。暫定的だが俺たち二人はあんた付きとして配属されたんだ、護衛と情報交換を兼ねてな。それで……あんたの名前は?」 - 46二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 22:09:29
物語が動き出した~!
呪術が魔法として扱われてる感じなのかな?反転は回復魔法っぽいな
『剣と魔法』ってあるから呪力を魔法(術式)としてそのまま使う人もいれば、呪力を拳や剣に乗せて戦う人もいそう
虎杖とか日下部とか七海は後者のタイプっぽい
伏黒はそれこそ召喚獣みたいな感じで玉犬たちを使いそう
虎杖たちが日車を『子』って呼ぶのは年下だから?それとも小柄でそう見えたから?気になるぞ~ - 47二次元好きの匿名さん26/07/21(火) 23:57:00
スレ主へ
楽しいスレ過ぎてハイテンションで色々ネタを書き込んでいるがもし迷惑になっていたら言ってくれ
求められた時だけネタ提出するようにするぞ - 48二次元好きの匿名さん26/07/22(水) 05:33:22
伏黒は虎杖の王立学園時代の同期だけど所属が謎なんだよな、
王国騎士団員でもないし王国魔術師でもない
でもきちんとした制服はある…
怪しいぞ伏黒… - 49二次元好きの匿名さん26/07/22(水) 05:40:37
序盤から楽しみすぎます
ここからどう転がっていくのでしょう - 50二次元好きの匿名さん26/07/22(水) 11:19:42
二つ名考えるの大好きマン、日下部の二つ名に『柳剛(りゅうごう)の日下部』はいかがでしょうか
柳のようにのらりくらりとしながらも剛の者として王国騎士団長の地位を不動のものとする日下部に似合いそう
ちなみに正式には柳剛流(りゅうこうりゅう)と読み、マジモンの剣術、居合の古武道です
更に言うと柳生新陰流を源流としています - 51二次元好きの匿名さん26/07/22(水) 11:27:29
『鬼婚の乙骨』とか『魔眼の五条』とか、二つ名考えるの楽しすぎる
乙骨は冥婚でもいいけど強力な守護精霊の加護をアピールしたいし、
五条は分かりやすさ重視と魔法のアピールで魔眼の方がいいかなって - 52二次元好きの匿名さん26/07/22(水) 20:15:08
今更も今更なんだが日車ってゲームの関する知識ってあるのかな、特殊なやつじゃなくてごく一般的なRPGとかの
呪詛師くんお助けマスコットとして登場しないか?好感度とかヒントとか教えてくれるやつ
コガネみたいな感じでフヨフヨ浮いてたらかわいい…かもしれない - 53二次元好きの匿名さん26/07/22(水) 23:05:45
の日車以外の3人にどんな二つ名が付くのか楽しみ
- 54二次元好きの匿名さん26/07/22(水) 23:48:44
※家名は何か接頭語が付くとか何かで、家名か個人名かは聞いてパッとわかるということにしてください
話の流れにライブ感でつじつま合わせしようとすると後付けでつぎはぎになってしまう……!
======
日車「名前……」
その問いかけに、俺の頭の中では情報の乖離が起こる
プレイヤーとしては、主人公の名前が『日車 寛見』であるという認識があり、脳内には鮮明なイメージでゲームの名前入力欄が表示されている
だから、名乗るとすれば彼らと同じように苗字の『日車』が適切だろうという考えが浮かぶ
――だが、作中主人公本人の意識としてはそうではなかった
日車「……寛見。俺の名は、寛見だ」
そう言った途端、虎杖と伏黒、背後の清水もギョッとしたように目を見開いた
虎杖「ちょ、ちょちょちょちょ! 俺ら初対面だよ!?」
日車「え」
伏黒「いくら子供とはいえ一桁年齢でもないんだ、慎みを持て」
日車「こ、子供……!?」
日車(ど、どういうことだ……? ゲーム上の設定としては氏名の設定がされているようだが、下層階級に家名なんてものは存在しない。他に名乗りようがないし、何より反応の方向性もおかしいような……?)
ちらりと清水を見ればぶんぶんと首を横に振ってそれはダメですよ!というような顔をしていて、途方に暮れかけていると家入がパンパン、と手を叩いた
家入「あーはいはい、あんたたち重要な事忘れてるね。この子は辺境の農村に住んでいた子だよ? 貴族の常識を当てはめない」
虎杖・伏黒・清水「あっ」
日車「???」
家入「ま、王宮の中に家名を持たない階級の人間がいること自体めったにない事だから仕方ないけど。……悪いね、貴族は基本家名で名乗るのが普通なんだ。マナーの教師がつく前の年齢でもなきゃ初対面で個人名の方を名乗るのは……なんて言うかまあかなり……はしたないことって思われるね」
日車「な……っ!? ち、違う俺は……!」
家入「大丈夫、もうあいつらもちゃんとわかってるから。ここみたいな貴族連中しかいない場所でもなければ普通に平民とも関わるわけだし、そういう場で個人名の方で名乗られたって過剰反応はしないよ」
見れば、先程の名乗りにギョッとしていた3人はばつが悪そうな顔で視線を逸らしたり頭を掻いたりしていた - 55二次元好きの匿名さん26/07/22(水) 23:59:51
虎杖「ごめんな、大騒ぎして。事前に聞いてたはずなのに実際顔合わせたらなんかそんな感じしなくて、ついこっちの感覚のままになっちゃってた」
伏黒「子供のわりに、どこか大人びてるというか……これまで顔を合わせた事のある農民たちとも雰囲気が違ったから、俺もすっかり思い違いしていた。悪かったよ」
清水「す、すみませーん……」
日車「いや、誤解が解けたなら大丈夫だ。それよりも……」
虎杖「ん? どした?」
日車「子供ではなく、16なので一応成人は……しているのだが」
虎杖・伏黒・清水・家入「「「「えっ」」」」
今度は家入までもが愕然とした表情でこちらを凝視している
肉体年齢が元のゲームの設定に合わせて16歳になっているという認識は間違っていないはずだ
元の俺の姿をベースにしているのなら、童顔というわけでもないだろうに、いったい今度は何だというんだ
家入「育ってきた環境が環境だから栄養状態も悪いだろうし、見た目よりもう少し年はいってるだろうなとは予想してたけど……16だって?」
虎杖「まってまってまって!? 俺や伏黒と同い年!? こんなちっちゃくて細っこいのに!?」
伏黒「あまりいい噂を聞かない領地だと言われていたが……まともに食事もとれていないんじゃないか!?」
清水「私厨房の方に話してきます!」
日車「そ、そこまでなのか……?」
急に慌ただしくなった室内では「肉か……?」「やっぱ肉っしょ」「いや一気に重いもの与えようとすんじゃないの」といった、俺をいかに太らせるか談義が始まってしまった
俺はフォアグラにでもされるのだろうか
虎杖「そうなると、日下部先生との顔合わせももうちょっと後にしてもらった方がいいよな」
伏黒「その前に本人への説明と環境を整えるのが先だろ。何のために俺たちが寄越されたと思ってるんだ」
虎杖「そういえば五条先生に鑑定してもらうんじゃないっけ? いまどこいんの」
伏黒「知らん。まあ最悪乙骨先輩でもどうにかなる……かもしれない」
ちらほらと聞こえてくる固有名詞が『攻略対象』だらけでまるで狙いすましたかのような展開だ
いわゆる、全体のストーリーの中での主要人物の顔出しの段階なのだろう
――そして俺は……彼らとそういう関係に持ち込まなければならない、のか
ちくり、と罪悪感が心臓に小さな棘を指した - 56二次元好きの匿名さん26/07/23(木) 00:28:02
ファンタジーな展開いいですねいいですね、王都と貴族を知らない辺境の農民寛見くん(16歳にはまるで見えない)いいですね
どれだけ細っこくて小柄でかわいいお顔してるんだ寛見くん、童顔な虎杖に言われるなんて相当だぞ
テンプレなら「王都や貴族って堅苦しい!」ってなるけど日車はしっかりしてるから郷に入れば郷に従うんだろうな
でももし日車が姓のない寛見くんだったらどうするんだろう、誰かが仮親になったりするのかな
この世界では名前は相当親しい仲にならないと名乗らないものなんだ…へぇ~~~… - 57二次元好きの匿名さん26/07/23(木) 08:30:50
⋆
- 58二次元好きの匿名さん26/07/23(木) 08:31:57
- 59二次元好きの匿名さん26/07/23(木) 15:14:29
- 60二次元好きの匿名さん26/07/23(木) 23:46:34
成人してるとはいえ天涯孤独で故郷も失った16歳の少年って書くとめちゃめちゃにかわいそうなんだよな
16歳に見えないってところが本当に気になる、瘦せっぽちのチビと考えるのが妥当なのに
華奢で可憐な姿ばっか想像してしまう - 61二次元好きの匿名さん26/07/24(金) 09:06:08
保守
- 62二次元好きの匿名さん26/07/24(金) 13:18:43
- 63二次元好きの匿名さん26/07/24(金) 14:12:41
- 64二次元好きの匿名さん26/07/24(金) 20:37:54
ガバガバだろうが遅筆だろうがスレ主のSS面白いからいくらでも待てるし保守するよ!
- 65二次元好きの匿名さん26/07/25(土) 00:20:28
楽しみ保守
- 66二次元好きの匿名さん26/07/25(土) 09:30:34
騎士団と魔術師団って対の団体なのかな
騎士団が王国に属してるのに対して魔術師団が独立組織っぽく感じるのは五条の存在があるからなんだろうな
でも五条は単体で独立フラフラしてて、魔術師団自体は乙骨がまとめてるってのもありそう
年嵩の騎士団団長日下部と若年の魔術師団団長乙骨の二対もかっこいいなぁ - 67二次元好きの匿名さん26/07/25(土) 09:36:07
- 68二次元好きの匿名さん26/07/25(土) 16:28:04
処刑人の剣を有する寛見くんが騎士になるのか魔術師になるのか分からんけど、
これは楽しい恋愛アドベンチャーゲームなのでどちありなんだよなぁ
歴代初のハイブリッド魔法騎士が誕生する可能性だってある
おっ?令和のレイアースか?年齢だって丁度良いぞ?秋からリバイバルアニメもやるしな
反転術式に目覚めて家入先生の弟子&清水ちゃんの同僚になって白衣の天使になる展開はないんすか? - 69二次元好きの匿名さん26/07/25(土) 22:42:57
もし日車が今後王宮で生活するようになるのだとしたら礼儀作法の先生とか付くのかな
高木さんがロッテンマイヤーさんみたいな感じになるのだろうか
いつもニコニコしてるけど底知れなくて実は怖いと思われてる王家の教育者
でも日車はしっかりしてるし飲み込みも早いから「日車君はいい子だね」って褒められてそう
飾り気のない紺のスタンドカラーワンピースに胸元のブローチ、メガネ…
高木さんロッテンマイヤー衣装めちゃくちゃ似合うな??? - 70二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 07:52:08
おは保守
ファンタジーの朝は少年のトランペットから始まる…(ラピ◯タ) - 71二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 16:36:46
保守
- 72二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 19:17:55
家入「ひとまず、説明は食事しながら聞いてもらうことにしようか。今清水が厨房に状況を伝えに行ってるから、戻るまでの間に診察を終わらせておくよ」
虎杖「そんじゃ俺たちはいったん外出ておくな! 何かあったら声かけて」
伏黒「日下部先生たちには伝令を送っておきます」
家入「あいよー」
家入の診察は手早く丁寧で、栄養不足はあるもののあの時に負った大きな傷や内臓の損傷などは問題なく治っていると診断を受けた
かすり傷などの細かいものは自己治癒に任せているのでガーゼや包帯を交換し、終わったと家入が扉の外に声をかければ開けられた扉の向こうからひょいと虎杖が顔を覗かせる
家入「そんじゃ、私は上に診察の結果を報告してくるから説明は頼んだよ」
虎杖「りょーかい! 清水さんは一旦外してもらった方がいいんだよな?」
清水「どれくらいのお話になるかわかりませんし、下手に機密情報に関わってもマズイですからね……。必要があればベルで呼んでくれれば大丈夫ですよ」
伏黒「それじゃあ、食事のカートはこちらで預かります」
日車(……機密情報? いったい俺に関わる話のどこにそんな重要な……いや、物語の主人公であるならむしろ当然の流れなんだろう。だが、主人公の自認としてはただの寒村の住民の生き残りでしかない。隣国の王の出陣について聞きたいのかもしれないが、ただ嬲られて死にかけていただけでろくな情報も……)
虎杖「……ろみ、ひーろーみー? 聞こえてる? 飯食えそう?」
日車「っ!? え、あ、すまない、考え込んでいて聞こえていなかった。ええと……」
上掛けの太腿の位置に乗せられたのは食事の乗ったトレイで、弱った胃でも受け付けやすいようにしてくれたのか、ポタージュとパン粥、ふわふわのオムレツが乗っていた
プレイヤーとしての俺にはありふれた料理であっても、主人公にとっては初めて見る神の食べ物のようなご馳走だ
優しく温かい湯気と香りが、ふわりと微香を擽ったとたん、ぐぅ、と盛大に胃が主張を始めた
日車「……っ」
虎杖「へへ、よかった食欲ありそうだな!」
伏黒「全部スプーンだけで食べられるものだから大丈夫だとは思うが、食べづらかったら遠慮なく言ってくれ」
日車「その、す、すまない。みっともなく腹を鳴らして……」
伏黒「……やっぱり、僻地の農村育ちとは思えないな。物腰があまりにも違いすぎる」 - 73二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 19:26:33
ぼそり、と呟かれた伏黒の言葉にぎくりとする
日車(実際『俺』の行動や喋り方などはプレイヤーである俺の意識や価値観が強く出ていて、実際の主人公の言動や立ち居振る舞いに無理やり矯正されるような感覚はない。ゲームの内容に即して相手に翻訳されて伝わっている訳でもなさそうだ。これは、今後どんな影響があるのか未知数だ……)
返す言葉に迷っていると、虎杖があっけらかんとした顔で言い放った
虎杖「それも『加護』のひとつなんじゃね? 昔の記録とかだと別の国の人間とか、別世界から来たやつとかもいたって話じゃん。ある程度生活に困らんようなってるとか」
日車「……加護……?」
虎杖「ん? ああそうそう、説明する前にこっちで話しちゃってごめんな。順番に話すから食いながら聞いてて」
伏黒「なるほど確かにそれはありうるな……。なら、そういう認識で話を進めるか」
日車「……わかった。説明を頼む……が、君たちの食事は」
虎杖「ああ、今は実際の食事の時間とはズレてるからもう食べたあと。心配してくれてありがとな」
日車「そうなのか、なら業務時間外にこんな手の込んだご馳走を準備してくれた厨房の人たちにも後で礼を言わなければ」
伏黒「……この加護だけ他の奴らに分けられないだろうか。主にアレとかコレとかその辺あたりの人間にこの一割程度でもいいからまともな感性と気遣いを脳にねじ込んでやりたい」
妙にキラキラした目で見てくる伏黒に居たたまれなくなり、食前の祈り(村の老司祭に教わった記憶によるもの)を急いで済ませるとパン粥を一口口に運んだ
日車「……うまい。とても、優しい味がする」
じわり、と視界が滲む
頭の中に、貧しいながらも僅かに残った優しさを持ち寄って生きてきた村の記憶が次々と浮かんでは消えていく
失った全てが、守りたかった全てが、一人生き残ってしまった現実が、食べるという生命維持の行動によって胸の内に押し寄せてきて、決壊した
日車「……っ、ふ、っく……」
大粒の涙がぽたぽたとトレーを濡らす
止めようとしても止まらなくて、逆に大きくしゃくり上げてしまう
虎杖「……つらかったな。我慢しなくていいんよ」
伏黒「泣きたいだけ泣いていい」
回された腕と頭の上から聞こえる声に、虎杖に抱きしめられているのだとわかった
力なく放り出されていた左手が、言葉と共に暖かい手に握られて伏黒に気遣われているのを感じた - 74二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 19:29:29
本当なら子供たちにこんな心配をかけてしまって情けないと思うのに、同い年の16歳であるという自認が俺の自制心を崩れさせてしまう
虎杖の腕に染みができるほど顔を押し付けて泣きじゃくり、泣き止むまで伏黒の手をずっと握りしめてしまった
日車「……っ、ずず……っ、すまない……面倒をかけてしまった」
虎杖「いいんよいいんよ、こういうのも騎士の勲章ってね!」
伏黒「気にしないでいいから、冷める前に食べてくれ」
日車「……ありがとう」
伏黒「それじゃあまず、どうしてあんたが王宮預かりになったのか、その理由から話すか……」
伏黒の話を要約すると、俺はこの国にはるか昔から伝わっている「光のいとし子」と呼ばれる特殊な能力の持ち主、らしい
およそ何十年か周期は不定期だが、『呪い』と呼ばれる他者に向けた悪意の塊とも言えるような邪な魔術を使う者が急激に増えて人々を脅かす時期があるらしく、その時に現れる強い加護を持った者をそう呼ぶのだとか
「光のいとし子」はただ魔力や武力に秀でたものを指すのではなく、いとし子特有の能力と光輪の文様を授かった者を指すらしく、隣国の王に甚振られた時に肉体と共に服もずたずたになっており、その文様も露わになっていたことですぐに判明したという話だ
日車「その、文様らしきものがあるのは自分で見て理解したが……俺にはそんな大層な能力があるとは思えない」
文様は心臓の位置に浮き出るものだと言われ、襟元を引いて中を覗き込んでみたら確かに、まるで弁護士バッヂのような放射状の文様が肌に浮かんでいるのが見えた
虎杖「んーと、たぶんまだ目覚めたばかりだから使いこなせてないだけなんだと思う。いとし子の能力には大きく分けて2種類あんだけど、片方はちょっとだけ効果が発動してるっぽいのがギルドで確認されてるから、もう片方もそんな感じなんじゃないかな」
日車「それは、いったいどういうものなんだ……?」
虎杖「えっとな、一つは『呪い』みたいな悪しきものを断ち切るって言われている『裁きの剣』っていう光でできた剣を作り出す能力で、もう一つは『神聖力』って言われる……家入先生が怪我とかを直す時に使う反転っていう能力のめっちゃくちゃ凄いやつみたいな能力だって。基本的にどっちも使えるらしいけど、どっちかの能力が偏って得意だったりすることもあってその辺は個人差あるって記録には残ってた……かな」 - 75二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 19:34:27
――光の剣
気を失う前、隣国の王への最後の抵抗として生み出したあれが、そうなのだろうか
だとすると俺が気を失った後もあの剣が残っていて、ギルドではそれを見て……?
日車「あんな、ナイフ程度のものでもそうと分かるほどあれは特殊なものだったのか……?」
虎杖・伏黒「「えっ!?」」
日車「えっ」
虎杖「え、剣の方もやっぱ使えてたんだ!? やっぱ目覚めたてだからナイフくらいの大きさだったんかな」
伏黒「これで決定打だな。『疑り深い上層部の爺は文様だけでなく全ての能力が確認できなければ、なんてごねてた』って話をあいつに何度も聞かされてうんざりしていたが、これで文句ないだろう」
日車「待ってくれ、ギルドで確認されたのは剣の方ではなかったのか」
虎杖「違うよ? ギルドで確認されたのは反転の方で、ポーションを使う前から小さな傷は血が止まりかけてたり、即死しててもおかしくない怪我もあったのに地面に放り出された状態でずっと息があったのは反転の第一段階、自己治癒によるものだろうって」
反転……いわゆる治療や状態回復の能力の総称だが、これには強さの段階があるのだという
第一段階が自己の治癒や解毒など、自身の体内に効果を及ぼす能力
第二段階が他者にも反転の効果を及ぼすことが可能な能力
ここまでが一般の反転使いも扱える段階らしい
反転術式とそのアウトプットにそのまま当てはめられるので俺の記憶から用語に反映されたのかもしれない
そして、いとし子はさらにその上、第三段階の能力として『呪い』を『言祝ぎ』に転じることが出来る、と言われている
あまりにもあやふやな説明で具体的なイメージが湧かないが、他の手段では治せない呪いによる何かしらの悪影響を治療できるという事なのだろうか……?
日車「家入はそんな話はしていなかったが……」 - 76二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 19:35:53
伏黒「ああ、説明と前後すると混乱するかもしれないからその辺りは触れないようにしてもらっていたからな。それで、光のいとし子が現れた場合『呪い』を用いる側から狙われる危険性が高いので国で保護して、最低限自衛できるくらいまでは能力を使えるよう指導者が付くことになっているんだ」
虎杖「それがさっきちょっと言ってた日下部先生とかのことな。剣を作ったり反転の練習は魔力を使うことになるから魔術師団、実際の剣の扱いとかご神のための体力作りとか体術は騎士団で訓練するんだ。魔術師団のトップは五条先生なんだけど、普段からあっちこっち出歩いて好き勝手してるみたいだから多分乙骨先輩が見てくれることになると思う。騎士団では俺たちの指南役だった日下部先生が見てくれるってさ」
OPムービーの紹介と虎杖たちの説明が何となく繋がった感じがして俺は頷きかけ……一つ引っかかったことを口にした
日車「……自衛できるくらい、と言っていたが、俺に呪いの元凶を退治しに行けと言う命令はないのか? それとも自衛できるようになったらあとは実地で鍛えろと旅に出される流れだろうか」
虎杖「いやいやいやそんなことせんて!」
伏黒「むしろ、これまでのいとし子が現れた時の経験則から導かれた最善の手段が『保護』と『自衛手段の取得』の最優先なんだ」
――曰く、いとし子はたとえ自身の力が乏しくても呪いによる災いに引き寄せられるように救いの手を差し伸べに行ってしまうし、悪しき存在に立ち向かおうとするのだという
その身に受けた運命に導かれるどころか、首に縄をつけて引きずり込まれるようですらあったと
強い反転の力は安易に力尽きることも許さず、死の淵においてもなお、手の内には光の剣が生み出され、首だけになっても抗い続けた痕跡を残した者もいたのだと、王家に残る記録にはそんな凄惨なものも存在していた
その感覚には、少しだけ心当たりがあった
隣国の王も、おそらく呪いの力を有する人物なのだろう(アバター選出はランダムだと言っていたが、宿儺の姿を当てはめるあたり実際のキャラクター像と近しい選出になっている気がする)
主人公があそこまで甚振られてもなお、抗い能力を開花させてまで一矢報いたのはいとし子としての本能によるものだったのかもしれない - 77二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 19:37:20
伏黒「いとし子が呪いに対抗する最大戦力であるという事実は否定しない。けれどそれ以上に、俺たちの国はいとし子の犠牲の上に守られ続いてきたという思いが強い。だからこそ、俺たちは残酷な運命に組み込まれたその人を『いとし子』と呼んだ。傷つきながらも手を差し伸べるその優しさを、心折れず悪しきものに立ち向かう勇気を、俺たち国民は愛おしみ、護り、共に戦うために並び立つのだという想いを込めて」
日車「……そん、な話……聞いたことが……。辺境でも、俺は、この国の民だ。なのにそんな話……」
プレイヤーの意識だけでなく、主人公の意識としてもその話は初耳だった
自分の国の話なのに何も知らない、自分がその中心人物であることよりもなぜかその事実の方にショックを受けた
虎杖「まあ、ここまで詳しくっていうのはそれこそ王家と一定以上の歴史ある家柄、それともしいとし子が現れた時に関わりが一番深くなるだろう騎士団魔術師団くらいじゃないかな? あとはそれ以下の貴族や市街地の平民くらいだとじーちゃんばーちゃんの昔話感覚に近いと思う。信心深い地域だと教会で聞くこともあるかもしんないけど」
だから知らんくても別におかしい事じゃないよ、と虎杖は言うが、俺はなぜだが胸のざわつきを覚えずにはいられなかった
日車「その、これまでに伝わっている記録についてもう少……」
五条「やーっほー! そろそろ説明おわった? 当代のいとし子ちゃんに会いに来ちゃった♡」
日車「うわぁっ!?」
いられなかったはずなのに突然天井から生えてきた五条が眼前に現れたことで一気に頭からいろんなことが吹っ飛んでしまった
乙骨「五条先生……さすがにそれは非常識すぎる挨拶ですよ」
日下部「はーやれやれ、顔合わせ延期って伝令受けた直後にどーして俺は引っ張ってこられたんですかね」
扉を開けて現れたのは乙骨と日下部の二人で、五条も合わせて噂をすればと言わんばかりのタイミングで部屋に集合する形になっていた - 78二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 19:39:29
すごい!めちゃくちゃ正統派ファンタジーだ!
これを日車主人公かつ森羅万象×日車で楽しませていただける…?高級ホテルのビュッフェか…?
36歳の日車寛見と16歳の寛見が入り混じってるのいいなぁ、肉体年齢に引っ張られがちな心を大切にしてあげたい
虎杖たちと同年代ではあるけれど一貫して『守られるべき存在』なの、恋愛アドベンチャーゲームのいいところ
分かりやすく優しい虎杖とそっと差し伸べるような優しさの伏黒の対比が好きだ - 79二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 19:48:39
思った以上の世界観説明SSお出しされて感謝しかない…!!
このプロローグシーンだけでご飯食べれる!
あと攻略対象登場も美味しい!! - 80二次元好きの匿名さん26/07/26(日) 19:51:56
とか言ってたら攻略対象5/8揃っちゃった!!!豪華すぎる!!!
いとし子かぁ、愛され慈しまれる存在って感じで良いなぁ、運命過酷すぎるけど
自分が何者かも分からなかった時から、痛いものは痛いのに自分の役割として戦ってたからね
これからは個性豊かなイケメンたちに大事にされてくれ寛見~!
日車からすればイツメンだけど登場人物たちからしたら「この細っこいのが俺たちの守るべきいとし子か」って認識なんだろうな
夢しかねぇよ~~~!!! - 81二次元好きの匿名さん26/07/27(月) 00:00:30
この後ナナミンと脹相も来るかな!?
- 82二次元好きの匿名さん26/07/27(月) 09:23:57
寛見の白い胸に浮かんだ向日葵のような文様…えっちだな…
攻略対象たちが様々な思いを込めてそこに触れるんだろうね…やっぱえっちじゃん…
『裁きの剣』か『神聖力』か、ルート分岐要素ってやつですね
しかし…?寛見は天才なので…?どちらも使いこなしてしまうかも…? - 83二次元好きの匿名さん26/07/27(月) 18:35:23
一応冒険者ルートを最初に引いてるけど騎士団や魔術師団ルートも楽しみだ
- 84二次元好きの匿名さん26/07/28(火) 00:28:43
保守
- 85二次元好きの匿名さん26/07/28(火) 08:58:21
恋愛ゲームといえば何もかもが文章で進むタイプとステ上げするタイプがありますね
個人的にはステ上げがめっちゃ好きなんだけど、このゲームはどっちになるんだろ - 86二次元好きの匿名さん26/07/28(火) 09:00:21
ナナミン元騎士団所属だし、集まったお偉方にお願いして会わせてもらったりできないかな
そっか〜ナナミンが最初に寛見の文様を見た可能性があるのか〜
華奢な少年のはだけた胸に灯る聖なる輝きを見たのか〜
それがヤバいものだと瞬間的に察知したナナミンが己のマントで寛見を包んで、隠すように運んだりしたんだろうな〜 - 87二次元好きの匿名さん26/07/28(火) 16:25:42
楽しみ保守
- 88二次元好きの匿名さん26/07/28(火) 23:41:31
寝る前保守
みんな華奢華奢な寛見ちゃんをお姫様抱っこできるんだろうな~!! - 89二次元好きの匿名さん26/07/29(水) 07:12:27
五条の姿は目隠しをつけている状態が反映されているようで、見えてはいるようだが本来のキャラクターの姿との齟齬はないのだろうか?
そんな事に気を取られている間に、五条hベッドの横にくるりと一回転して降り立つと、突然両手でむにゅッと俺の顔を挟んだ
日車「むぐっ!?」
五条「おやまぁホントに栄養の足りてない顔して。でも食欲はあったみたいだしこれから三食きっちり好き嫌いせず食べるんだよ~?」
日車「ほへへもむやではらいひゃふはまひらほうらんらら……(これでも村では体格はましなほうなんだが……)」
日下部「何て? っつーかそれ初対面の距離感じゃないでしょうが」
乙骨「五条先生、せめて名前くらいは名乗ってからにしましょうよ……完全に不審者ですよ? ……ごめんね、びっくりさせて。僕は魔術師団所属の乙骨。こちらが団長の五条先生で、あちらが騎士団長の日下部先生。二人とも王立学園で講師もしてるから、僕ら卒業生はみんな先生って呼んじゃうんだよね」
代表して乙骨が全員を紹介する形で名を伝えられる
そうなるとこちらも名乗る必要がある訳なのだが……
日車「俺は農村で生まれ育ったので家名はない。名は、寛見という。虎杖と伏黒から訓練を受け持ってくれるのだと聞いている。これからよろしく頼む」
日下部「お、おお……? こいつはまた……驚いたな」
五条「言葉遣いこそ平民調だけど、めちゃくちゃ礼儀正しくない? いやー新人の子たちに見習わせたいね!」
乙骨「五条先生が言うとあんまり説得力が……。でも本当に思わずこっちの背筋が伸びちゃいそうなくらいしっかりした挨拶で、僕も驚いちゃいました」
敬語も使っておらずただ頭を下げただけなのだが、このゲームの舞台の時代背景としては中世がベースだというから、貴族と平民以下ではこれくらいの教育格差は当然なのだろう
これまでは見知った顔として登場人物が出てきているのもあって元々の口調のまま話していたが、下手に普通の姿の人物が出た時にむしろ敬語を使わないように意識した方がいいかもしれない、と内心で気を付けるべき項目に加えておいた - 90二次元好きの匿名さん26/07/29(水) 07:13:30
伏黒「……それで、伝令を送ったはずが何でぞろぞろと連れ立って来てるんですか」
乙骨「ええっと……」
日下部「それはこっちが聞きてえっつーか五条に聞け五条に」
五条「だって逆に気にならない? 訓練の開始を遅らせるのはいいとしても、大半の傷は治って意識も戻ってるのに顔合わせまで先延ばしなんて言われたらさ」
虎杖「ええ……? だって五条先生いつ戻るかわかんなかったし、日下部先生は顔合わせと訓練開始別々で呼んだらめんどくさがりそうだし、それなら一回仕切り直した方がいいんじゃないかって」
五条「ほんとにぃ~? いとし子ちゃんがあまりにちっちゃくて可愛かったから先にツバつけとこうって魔が差したんじゃないの~?」
伏黒「な……っ! 変なこと言わないで下さい!」
虎杖「誤解されるようなこと言わんでよ先生!」
どこまでが本来のゲーム通りのセリフなのか分からないが、五条の自由奔放な言動はこちらでも健在らしい
同性間の恋愛も許容されている世界観とはいえ、おかしな疑惑をなすりつけられた二人のフォローをしなければかわいそうだ
日車「五条、先生……と呼んだ方がいいだろうか、それとも団長の方が? ともかく、虎杖も伏黒も真面目に役割を果たしてくれていたので、そこは茶化さず正しく評価してやってほしい。それに栄養不足の姿を哀れに思いこそすれ、かわいいだとか妙な目で見るだなんてことはあるわけが無いと思うのだが……」
――全員が別の意味で妙な目で見ている
本気で言っているのかと言わんばかりの表情にむしろこちらが本気かと問い返したくなり……
日車(そうだった今俺がいるのは恋愛ゲームの中の世界で、俺の立場は主人公なのだから、むしろそっち方面に話が流れやすくなるのが普通なのか……)
ズレた言動ばかりしていては恋を成就させ大団円を迎える結末にはたどり着けなくなってしまうと認識を切り替える必要性をひしひしと感じながら今後の事を考えこんでいると、不意に体に触れられる感覚がした
dice1d5=2 (2)
1:虎杖「そんなことない! 寛見はかわいいよ!」
2:伏黒「心配だとは思うが、前を向くあんたを哀れだとは思わない」
3:五条「へー無自覚ってこと? 小悪魔だねぇ」
4:日下部「お前なあ、ちったぁ危機感持った方がいい」
5:乙骨「自分を卑下しちゃだめだよ、あなたはとても魅力的なんだから」
- 91二次元好きの匿名さん26/07/29(水) 07:20:46
スレ主です
話が遅々として進んでなくてすまない
この後五条の能力鑑定とか家名とかその辺の話をしたあとに在野組の方に話が向く……予定です
大まかに騎士団・魔術師団・在野・隠しで大まかなカテゴリーになってて、在野組はちょっと遅め登場キャラみたいなイメージ
ステ上げ系のゲームはスレ主も好きだけど管理しきれないので、このスレだとステータスの扱いはあってもフレーバー程度になるかと……
ルートフラグですら矛盾出ないか不安なので申し訳ない - 92二次元好きの匿名さん26/07/29(水) 08:26:44
朝から日車メモリアル〜剣と魔法と向日葵〜が読めて幸せだ
イケメンたちの恋の鞘当ては見ていてとてもニヤニヤします!
みんなからちっちゃいね♡かわいいね♡と思われてる寛見かわいいね♡♡16歳の身体も36歳の心もかわいいよ♡♡♡
伏黒が一歩リードしてて、これからの駆け引きが楽しみすぎる
相手が8人もいるからね…フラグ管理だけでも大変だ…スレ主頑張れ…! - 93二次元好きの匿名さん26/07/29(水) 16:39:48
- 94二次元好きの匿名さん26/07/29(水) 17:14:13
全員攻略し終わったらこの領域終わるの?
それとも一人を攻略したらこの領域終わるの? - 95二次元好きの匿名さん26/07/29(水) 17:34:36
- 96二次元好きの匿名さん26/07/30(木) 00:15:06
保守
- 97二次元好きの匿名さん26/07/30(木) 05:14:41
- 98二次元好きの匿名さん26/07/30(木) 13:36:14
今ベッドにいる寛見くんがファンタジー貴族にありがちな白いふわふわのネグリジェを着てる可能性に気付いてしまい
かわいい〜〜〜!!!と頭を掻きむしっている
膝丈で真っ白な素足が見えてたらどうしよう…!
今は掛け布団で隠れてそうだけど「ちょっと全身見せて?」とか言われてするりとベッドから下り立ったら…!
生まれも育ちも農民だから裸足で絨毯の上に立ってて、「室内履き!室内履き履いて!」とまた言われてしまうんだ
お貴族様の生活ルールは大変だ - 99二次元好きの匿名さん26/07/30(木) 21:50:28
どのルートに進んでも攻略対象にお着替えを手伝ってもらいそうな展開がありそうでニコニコしてる
魔術師ルートならローブ、騎士ルートなら騎士服
どっちもいろいろ装飾とかありそうでここに腕を通すんだよ、ボタン複雑だからやったげると世話を焼かれる寛見くん
冒険者ルートでも革鎧やマントに手こずってるのを見られて手伝ってもらいそう
慣れないことにモタモタしながらも頑張ろうとしてるかわい子ちゃんがいたら手を貸してあげたくなるでしょうが! - 100二次元好きの匿名さん26/07/31(金) 00:18:30
そういえば呪詛師もこの光景見えてるんだっけ?
本当に錚々たる面々(主に特級組)出てきて中身ないとはいえ冷や汗かいてそう - 101二次元好きの匿名さん26/07/31(金) 09:13:13
日車がゲームをプレイ実況(あくまで所感や感想を述べているだけ)してて呪詛師は実況配信を見てる感じか?
羨ましいなぁ!
あくまで登場人物のガワに既存の人間の姿が適応されてるだけってことかもだけど、性格とか振る舞いは
日車の印象とかも反映してそうなんだよな〜
そうなると面識のないナナミンはみんなから聞いた話で生成されてしまう、8割イノタクが語ったであろう
『おれのかんがえたさいきょうの七海サン』で…
- 102二次元好きの匿名さん26/07/31(金) 18:35:48
楽しみ保守
- 103二次元好きの匿名さん26/07/31(金) 23:34:01
顔を上げると、静かで真っ直ぐな視線がこちらに向けられているのが見える
触れられた肩が少しだけ押されて、身体ごと彼の方へと向き直させられた
伏黒「心配だとは思うが、前を向くあんたを哀れだとは思わない。苦しい環境で生きて、理不尽な目に遭わされて、それでもあんたの目には揺るがない人間性が宿っていると……俺にはそう見えた」
だから自分を貶めるような事は言ってくれるなと、そう言われているような気がした
日車「伏黒……。その、ありがとう。こんな風に真っ直ぐ生き様を肯定されるとは思っていなくて……少しくすぐったくはあるが、嬉しいと、思う」
伏黒「……っ、い、いや悪かった急に暑苦しい事を言って……」
気恥ずかしさから動揺が見え隠れする俺の様子に伏黒も居たたまれなくなったのかおろおろと手を離し視線を逸らす
五条「はいはい、青春するのはいいけどまずはやるべきことやらないとねー、恵?」
伏黒「うるさいですよ」
五条「……さーってと、僕らがこうやって雁首揃えてきたのは顔見せだけじゃなくてね。今後の方針を固めるためにいとし子としての能力を『視』るためでもあるんだ」
五条がちらりと眼帯をずらすと、遠目からでも輝きを感じるような碧眼が顔を覗かせる
この世界でも何かしら眼にまつわる特殊能力を持っている設定なのだろうか
乙骨「五条先生は『魔眼』……あらゆる魔術的要素を見通す眼を持っていてね、魔術に関する事なら下手な鑑定魔法よりずっと正確に把握できるんだ。本来なら先生が視ればいとし子かどうかの判断としても十分なんだけど……」
五条「上層部の爺どもはそれじゃダメだ客観的な証拠を揃えろってそればっかでさ、こっちに難癖付けたいだけなの丸わかり過ぎてやんなるよねー」
伏黒「……日頃の行い」ヒソヒソ
虎杖「五条先生めちゃくちゃ強いけど信用はないんだよね……」ヒソヒソ
日下部「それ以上言ってやるな気持ちは分かるが」ヒソヒソ
五条「そこ! 聞こえてるよ!」 - 104二次元好きの匿名さん26/07/31(金) 23:40:36
本当に高専での在りし日を思い出すような気安さのあるやり取りを思わずぼんやりと眺めていると、話に置いて行かれて唖然としていると思われたのか、乙骨が気遣うようにごめんね、と小さく苦笑する
乙骨「僕らは学生の頃からの関わりだから気づいたらいつもあんな感じになっちゃうんだ。君を蚊帳の外に置いてるわけじゃないから誤解しないでくれると嬉しいな」
日車「いや、そんな風には思っていないから大丈夫だ。ただ、少しだけ……懐かしいような、切ないような、そんな気持ちになっただけで」
――口に出した後で、これは語弊があるのでは、と思ったが遅かった
目の前の乙骨は泣きそうな表情を浮かべ、虎杖は青ざめ伏黒からは表情が抜け落ち、教師二人は居たたまれないように頭を掻いている
違うそうではない村でのかつての日々を思い返してとかそういうアレではないんだ
むしろ失っているのは君たちの方いや君たちのガワの人の方であって
そう言えたならいいのだが、なにせ完全に次元の壁を越える発言になってしまう以上口にするわけにもいかず
俺は学生組にしがみ付かれ教師陣には頭をもみくちゃにされることになってしまった
日車「……だから俺は大丈夫だと。痩せ我慢でもない。いいから話を進めてくれ」
五条「わかったわかった。それじゃあ少しじっとしててね~」
宥めてすかしてようやく解放された俺を、改めて五条は眼帯を取り払った両の目で見据えてくる
光の加減か、それとも魔力によるものなのか、揺らめくような光が瞳の中に現れては消えていく
五条「へぇ……魔力の量も出力も相当高いね。このまま育てば僕に匹敵する才能があるよ。それに……dice1d3=1 (1) 」
1:『裁きの剣』の性能は特に高いみたいだよ
2:『神聖力』がかなり強いようだよ
3:二つの能力どちらも同じくらい強いね
- 105二次元好きの匿名さん26/08/01(土) 00:31:00
おっ!『裁きの剣』特化型!
これは騎士団ルートか?
同世代虎杖とキャッキャするのも見たいし父親みたいな日下部に雑に可愛がられるのも見たいねぇ
いや、案外優しい日下部だから壊れ物を扱うように接してくれる…?傷付けないようにそっと触れてくれる…?
他の人たちもグイグイ関わってきそうだし楽しみだ〜! - 106二次元好きの匿名さん26/08/01(土) 00:44:50
日車「……そんな事までわかるのだな。俺自身自分の能力や使い方もまだよくわかっていないのに」
五条「まあそういう能力だし、何より僕は最強だからね!」
日下部「ほーん、なら騎士団での訓練を重点的にやるか?」
乙骨「剣自体は魔力の塊ですし、安定して顕現させるためには魔術の訓練も必要ですよ」
虎杖「騎士団で訓練するなら俺らと一緒にやろうな!」
そんな風に俺の周りでああでもないこうでもない、と話していると、ふと伏黒がそういえばと呟く
伏黒「訓練に出向くにしろ何にしろ、所属はどうすることになったんですか?」
虎杖「所属?」
伏黒「家入さんも言っていたろ。王宮に平民が頻繁に出入りしたり長期滞在するのはそうそうない。悪目立ちして変な奴に絡まれたり危害を加えられる可能性もあるし、そうなった時に身を守れる術……身分が今の寛見にはないんだ」
虎杖「あっ……! で、でもいとし子なのにそれじゃダメなん? 俺らが護るべき存在だって王宮に出入りできる立場のやつなら大抵知ってるのに……」
乙骨「爵位とかとはまた別のものだからね。いとし子が途切れなく代変わりしているとかならまた違ったんだろうけど…」
日下部「あー、それについてなんだが、とりあえず何らかの形で家名は持たせる必要があるって方向にはまとまってる。ただ養子縁組をするか、騎士の一代爵位のように本人だけに有効な爵位を与えて新しく家名をつけるかは本人の希望しだいってことになった。……あんたはどうしたい?」
五条「ちなみに養子縁組を希望する場合はしっかり後ろ盾がつくけど、養子先との関係性や貴族間の力関係何かも考慮しなきゃだから結構めんどくさい。一代爵位ならそういう煩わしさはないけど身分としては最低保証ってところかな」
日車「……なるほど。ならば一代爵位の方がいいな。相手の家族の負担にはなりたくないし、貴族間での立ち回りができるとも思えない」
日本での礼儀作法ともまた勝手が違うだろうし、いとし子としての本分は能力を鍛えることのはずだ
余計な事に気を取られるのも時間と労力の無駄になってしまう - 107二次元好きの匿名さん26/08/01(土) 00:51:35
日下部「はいよ、了ー解。ならそっちのほうで手続きをするから、どういう家名にするか考えとけよ」
日車「えっ?」
日下部「えっじゃないのよ。養子に入るなら入った先の家名になるが、一代爵位の場合は新たに考えてつけなきゃならないからな。もし既存の家名と被ったら教えてやるから、とにかく何か……好きなもんとかから取ってもいいから考えてみろ」
なるほど、ここでゲームの名前入力と繋がってくるわけか
だが、なんと言ってこの家名にすると説明すれば……
――ぐわん、とそこで頭の中に感情と言葉が浮かび上がってくる
日車「……好き、かどうかは分からないが……村には、向日葵が毎年咲いていた。あの花のようにまっすぐ太陽に向かって立ち続けるんだと、いつも自分に言い聞かせて……だから、つけるならあの花にまつわる家名がいい」
そう言った俺の声に応えるように、それなら、とdice1d5=4 (4) が口を開いた
遥か遠くの国で、向日葵を表す言葉として使われているものなのだと
1:虎杖
2:伏黒
3:五条
4:乙骨
5:日下部
日車「……ああ、それがいい。俺は……『日車寛見』として、生きていきたい」
システムとしてはプレイヤー自身がつけたもので、今の俺の状況では元々の名前がそのまま流用されただけのはずなのに
教えられたその一言が何よりも特別なものに思えて、俺は泣き笑いのような顔で彼の顔を見つめ返していた