Dejima Auto Tuning blog

古い逆輸入車をいじっています。コテコテすぎてクルマ関連業者さんにゆだねることができず、道具も使うスキルも充実してきました。2015年にサーキットでクラッシュしてからまだ補修ちゅう(中断している状態)作業するガレージと自宅が離れており、自宅を離れることができない状況になり、インドアでできるクルマの内装→ミシンや革漉き機、という流れです。

「AQUAの組付けはクセがある」を検証した。開けた姿も他社のとはだいぶん違う

【画像リンク切れを修正しました】noteから一括で引っ越ししたら一部の画像移植を失敗してました。クラウドに写真があったので再配置しました。

生成AIが普及してからの家電選択の難易度よ…

 

AQUAは他社製品よりもユーザーレビューが極端に少なく感じるでしょうけど、ユーザーでないくせにamazonアソシエイトプログラムでの小銭稼ぎ狙いでAIで架空のインプレ記事をでっち上げる勢が沢山いるからそう見えるんですよ。ドラム式洗濯乾燥機は単価が高いぶん報酬額も大きいのでしょう、架空インプレだらけ。アマゾンで販売していないAQUAだと読者を購入を促すことができないから成功報酬が発生しない。他社製品のアソシエイトプログラムは買ってもらわないと稼げないから架空のインプレでもいいことばかりを並べる。そういうインプレを鵜呑みにしたり、それらを集計したまとめ記事等を参考にして機種選択した人、よかったですね。アソシエイトプログラムでお金がもらえた人もよかったですね(地獄におちろ)
…はおいといて、この記事のテーマは、
分解再組み立てが困難でクリーニングサービス業者が依頼お断りしているAQUA買って大丈夫なの?

答え:Haier洗濯乾燥機のヒーターをAQUAでヒートポンプ式に換えて日本仕様にした機械ですからHaierの海外製品を調べるほうが分解組立の情報があります。けれどショートアンサーは組付け分解難易度は高いので、業者がクリーニングを請けるようにはならんだろうな、と。

Haierの洗濯機にAQUA独自でヒートポンプを付加して洗濯乾燥機化したので組みかたのクセのほとんどがHaierのせいで、AQUAがややこしさを上乗せしてる。
強度を負担しないいわゆる化粧パネルパーツ数を減らしてるのでネジの数がとても少なく、樹脂のしなりで止まる爪が多い。というかAQUAは世界では標準的な構造、むしろ国産機がネジ止めの曲面多用化粧樹脂パーツが多すぎて国産白物家電の下請けを含めた構造のほうが特殊、たぶん斜めドラムとの関係が深そう。日本で独自進化しすぎてる洗濯乾燥機ばかりしか触らないクリーニング業者さんが世界的には標準的なAQUA洗濯乾燥機を「おかしい、分解できんからお断り」になるのはまあしょうがないですね。樹脂パーツの「バキベキ」引っぺがす音が発生し、おうちの人「あいつ壊してないか?」と思われそう、実際壊しそうってのだと思う。
てか社内サービスもよほど教育せんと上フタまでで手詰まり、前パネルを分解できるようにはならんような気がする。半完成品を仕入れ、自社独自機構を組み込んだ製品にするとそうなる。

そしてここでバラシ手順の詳細を説明するのはやめておきます。ネジとか樹脂とかの力加減がわかる人でないと無理です。ヒートポンプの熱交換器は銅配管を切断しない範囲でしか動かせません。

上フタだけはかんたん、第一に乾燥補助フィルターを外し、後ろ両端のネジ(木ネジみたいなのでなくM4-0.7とかのマシンスクリューです)2本を外して後方に5ミリくらいスライドさせると上に取れます。中身が見えますがこれだけで出来ることほとんどなく、上フタに隠れていた操作パネルを固定するネジ2つ外す以外は。

見えるようになった操作パネルを留めてるネジ2つと、自動投入洗剤タンクを外したとこの2つのネジとを外してからは樹脂爪ですが、普通のスキルだと壊しますよここで外し方の説明はおしまいこの先には進めませんさようなら。
下は操作パネルを外して上に置き、そのあと前面パネルのネジのアクセスできるのでそれを外してます。どうやるのが正解なのか…左の後ろから前までを占拠している自動洗剤投入容器を後方にズラすのが先、そのためには後ろのホース口、左右を横切るビーム等のネジを先に外す必要があります。


FF鋳鉄のバランサーが洗濯槽の上に。洗濯機やハイアールの洗濯乾燥機ではもっと大きなコンクリ製ですが、熱交換器に場所をだいぶん取られてしまうので比重の大きい鉄にして小型化したんだろうと。


前パネルは樹脂でなくシートメタル製パーツ1つです。扉を外した次はワイヤーをパッキンから外す手順になりますからものすごい部品点数削減です(あとでわかったけど斜めドラム主流の国産が変で世界標準普通の構造、扉は前パネルに取りついてるので外す必要もない)。ここを外すのはさほど難しくはありません。ドアロックの配線が邪魔なだけ。


ワイヤーは引っ掛ける爪などなく輪のまま脱着です。付けるときはタイヤリム組みやってるみたいな作業。奥の洗濯槽側ワイヤーは違う

異様な塊が洗濯槽の口の回りについてます。制振部品ですね。


他社だと水が入ったり空気を吸うルートの先は脱水受けカバーのところ、AQUAは全部パッキンに繋がる仕様なので、脱水受けカバーの裏にホコリが溜まることもなさげ。
扉の固定ネジを受けてるのは前面パネルだけで配線もありませんので、扉と前パネルは分解せず一体で脱着が可能

ひとつ外してみましたが見た通りのポルトランドセメントの比重っぽさでした。重量当たり価格と生産も楽だろうし頭いいな(国産以外では普通です)

ここのホース下端にオエティカを使っていて日本らしくない欧州っぽい(中国製です)


手前側の水噴射はここだけ、他社製品のような排水を上げる循環ポンプが無いのでここは詰まりようがない

洗濯パンから全く動かさずにばらせるところだけやってみました。この先は見えてるので難易度は低め。ただしヒートポンプユニットは別です左下のポンプから右上の熱交換器を銅管で繋いでいますからほとんど動かせません。


組み立て製造時には2分割の配管をアルミフェルールのところで繋いでカシメて接続、左下のほうに伸びてるサービスポートから真空引き、ガスとオイル充填したあと2か所潰して封入、てので組むと筐体に収めた状態の配管繋ぐのをバーナーであぶらなくていいわけか

せっかくなんでヒートポンプユニット上流のファンをどけて本丸の乾燥取り込み部のシャワーワイパー自動洗浄機構を眺めてみるとします。前面以外の側面後面は一体で、大きくないサービスフタを開けてDDモーターなどをメンテできる構造。シャワーワイパーは後面からはアクセスは難しいから上から?と推察、というより、Haier洗濯乾燥機のヒーターをAQUAが独自にヒートポンプ式に変更した都合、ホコリ詰まり対策をするためのシャワーワイパー機構を後付けしたもんだから、後面のサービスホールがそれにアクセスできるサイズになってないという杜撰な構成なんですよね?

すなわちシャワーワイパーユニットは組み付けの際は問題ないけどサービスメンテ時に上からはアクセス不能、後面からも。メンテするなら洗濯槽ごと前面に抜いてから…

ブロアファンの上半分を外してますが普通のスキルでは無理ですとくに戻すとき。羽根モーターに使用一週間でなんともうホコリが


下半分のダクト穴からシャワーワイパーユニットのステンメッシュが見える。ちゃんと流されてるようだ。サンヨーもそうだったけど、大物は濾されてホコリだけが上がってくる。


公式の動画だけど、自動お掃除のときの水の音だともっとジャーっと大量に注いでいる。

youtu.be

今動画見て気づいたんだけど、ドラム径と同じくらいあるリングがまわってるっぽいのが下半分の窓から見えます。リングでなくドラム裏面、穴が開いていてドラム内の空気が乾燥フィルターの殻に吸い込まれ、上のフィルターに折り返してファンに吸い込まれる。

乾燥フィルターは自動で洗浄してホコリを落とす
これは頭いい。次の洗濯時に大量の水を上から噴射してホコリ糸くずを流し、ワイパーブラシで念押し

分解の話に戻り、ファンの上半分を撤去すると超難関の知恵の輪状態だけど熱交換器のフタが外せる。熱交換器下のトレーとブロアファン殻の下半分はバラせない。なぜなら下からネジで固定されてるから。


白いEVAフォーム製のOリングがファンと熱交換器の殻の継ぎ目に上半分だけ露出していますが、このバラシ方をして戻す際Oリングをうまく元の位置に収めるのは神業です

ほらね下からネジ。ってかこの2つが繋がったまま外して撮影してるわけで…



画像
銅管曲げてゴリゴリ

熱交換器のトレーにはセンサとか追加ヒーターとかの配線が入っており、それをフリーにしないと分解できませんでした。



てなわけで取り外しは無理と言われてる熱交換器の掃除はこれの下に洗面器等を敷けばできますが洗濯槽を抜いてからやるのが正しいと思う。
しかしながらAQUAの場合詰まりを心配するのは熱交換器でなく、シャワーワイパーユニットのほう。もう一度覗いてみた。ここに上からジェット洗浄するくらいしかないな、もし下にあるホースが詰まったらどうにもならん。

ステンレス網が見えてます

製氷皿みたいなのが犯人…いやまだ犯行してないんだけど。裏フタは全面オープンせず、ドラム径よりだいぶん小さい円形です。後ろからシャワーワイパーユニットを分解作業できるスペースはなく、後面と側面は1パーツで繋がってるためここをいじるには洗濯槽ごと前に抜くのが理にかなってます、後ろからアクセスできないのだから。


前述のAQUA公式動画のところで触れた通り、カットモデルの後面からフィルターユニットを覗いた画像でドラムの外面が直接露出してるのが見えてますので、洗濯槽にへばりついている付加物でなく洗濯槽の一部というので正解です

ばらしてみて思うこと、箱にパーツを入れていくのでなくて、洗濯槽周りにまず乾燥エアー流路や洗剤タンク等を取付けてから側面後面を上から被せるのかなあ。そうだとしてもその後の操作パネルの取り付けは熟練者がプラを割れないギリでグイグイ ドカッ ドカッしないと組めないし。

下の動画のハイアールの洗濯乾燥機がヒートポンプと操作パネル、ベルトドライブ以外はAQUAとほぼ同じなのでバラしはこんな感じです。ただ、とっかかりの最難関の操作パネル外しはインチキしてそうです、バラシたばっかりのはずがプラの爪の先が折れてもうない。

AQUAの場合はヒートポンプの熱交換器とヒートポンプとが銅管でつながった状態で残したままドラム付近を抜く手順でイケるのでしょうか…先に洗濯槽を外さないとダメのようにも思います。

欧米の家庭では洗濯排水を床面でなく高いところにホースで揚水して注ぐ構造なので排水フィルターの奥にポンプがついているのもAQUAと違う点です。

2025/3にアップされたAQUAまっ直ぐドラム2.0の動画です。分解のやりかたを見せる意図はまったくないですが、ハイアール分解動画と対比させるとAQUA独自の構造がわかりやすい。  



「フィルターの世話は排水だけ」と言ってますが間違いで、乾燥を使う場合は乾燥補助フィルターもときどき清掃します。乾燥フィルター自動おそうじユニットが洗濯槽と分離されている状態が見えました。

まとめ

AQUAの洗濯乾燥機はサービスを呼んでも状態確認くらいしかできんと思う、その後サービスが言うとしたら「まるごと無償交換します」 か「買い替えを勧める」か

10回くらいしか使ってないのにホコリは補助フィルターの上流のブロアファンにあります。それより上流は手軽にバラす方法がなかった

分解メンテを全く考慮していない設計で不具合の手当てはできませんが嫌いか好きかで答えると「好き」です。というか構成が合理的で格好いいです。演出の青色LEDとか操作設定とかはダメですがよその機械みたいにしゃべらないだけマシ。

【更新】ただ分解して組み戻しただけ、なにも変わっていないはずが、乾燥能力が向上しています。乾燥中、乾燥補助フィルターからめっちゃ高湿空気が漏れるんで、ファンからの空気量と圧が増してるんだろう。洗面器でフタしたらびっしょり水たまりができるくらい湿ってる。そのまま続けると水分が減ってきたので(でなく扉のとこにポケットに入れてた渋沢紙幣が押し出されてきたので)停止したところ紙幣はパリパリ、洗濯物も工程残り1時間なのにこれまでにないカラカラの乾き。しっとりはヒートポンプ式の特徴なんだろうと思ってたけどそうじゃなかった。届いて2週間も経ってない分解再組立てなのになんなんだろうな不思議(棒読み) いや実際明らかな組付け不具合はなかったです。AQUAのヒートポンプ乾燥は新しいものだとヒーターがヒートポンプ出口に追加されていますからバラシ前はそれが作動してなかったのかな。